「才能の正体」を広辞苑で専門家が徹底解説。辞書でわかる自分の才能の見つけ方とは?

「才能の正体」を広辞苑で専門家が徹底解説

今回は「就活、副業、転職、起業するために自分の才能や強みを見つけたいと思っているものの、なかなか見つけられない」という方に、才能を見つけるための必須知識を広辞苑で解説します。

私の専門はビジネスパーソンや経営者向けの才能開発です。 20年間、個人・法人向けにセミナーやコンサルティングを行い、才能についての本を2冊出版。小学生の才能開発教育をするためのプログラミング教室も経営しています。

その経験から「才能の見つけ方」をお伝えするので役に立つと思います。

多くの人が自分の才能を見つけられないのは才能についての間違った思い込みや知識不足のせいです。広辞苑をよく調べれば正しい知識が身につき、自分の才能を見つけられるようになります。

せっかく才能があるのに、思い込みや知識不足のせいで、自分の才能を見つけられないとしたら余りにもったいない。 そこで本記事では時間をムダにせず、スピーディーに才能を見つけられるように、下記の内容を伝えます。

目次

才能を見つけられないのは「思い込みのせい」

才能があるか、ないかは生まれつきで決まると思っていませんか? そう思っているのは日本人はすごく多いです。講演やセミナーで「自分には才能があると思っている人は手をあげてください」と聞くと、手を挙げる人は10%以下。

おそらくその原因の1つは辞書。ネットで「才能 辞書」というキーワードでググると、goo国語辞書が1位に表示され「物事を巧みになしうる生まれつきの能力」と出てきます。(2019/12/3時点)

辞書に生まれつきと書かれていたら「才能は生まれつきで決まる」と誤解してしまうのも無理はありません。実際、才能については「才能がある」、「才能がない」など、あるか・ないかといったゼロ1で議論されやすいものです。

しかし、広辞苑で調べてみると「才知と能力。ある個人の一定の素質、または訓練によって得られた能力。」と書いてあります。

つまり才能には

  • 生まれつきの先天的な素質・能力
  • 訓練によって開花する後天的な能力

の2つがあるので、生まれ持ったすごい能力がなくても、訓練すれば才能が開花するということです。

「それくらい知ってるよ」「でも訓練きつそうだし」「続いたことないし」と思う人もいるでしょう。でも安心してください。それも間違った思い込み・誤解だからです。

  • 才能は生まれつき決まっている
  • 続けるのは難しい

この2つの思い込みが解ければ、自分の才能を見つけやすくなるので、順番に説明していきます。

才能を構成する4つの要素とは?

広辞苑の才能の定義をもう一度見てみましょう。

才能の定義(広辞苑より)

才知と能力。ある個人の一定の素質、または訓練によって得られた能力。

この定義を分解してグループ分けすると、

  • 才知
  • 能力
  • 個人の一定の素質
  • 訓練によって得られた能力

この4つになります。才能が生まれつきで決まるというのは個人の一定の素質という意味でしょう。

才知がわかりにくいので広辞苑で調べてみると才能と知恵と出てくるので、「才知=知恵」に置き換えます。重複するものを外すと、次の4つになります。

  • 知恵
  • 能力
  • 素質
  • 訓練

つまり才能を因数分解すると「才能=素質×能力×知恵×訓練」 。この4つが才能の構成要素だとわかります。

性格が才能に変わる

この4つの中で、まだ抽象的なのが素質。広辞苑で調べると

素質の定義

本来具有する性質。 個人が生まれつき持っていて、性格や能力などのもととなる心的傾向。特殊な能力などについていう。

と書かれています。 つまり素質とは生まれつき持っている心的傾向(感じ方)のこと。

スターに憧れて努力してきた人。困っている人を見ると手助けせずにはいられない人。美味しいものに目がなくて料理人になった人。人ぞれぞれ、心的傾向は違います。

広辞苑では、この心的傾向(感じ方)が性格や能力に変わるといっています。

才能にからめて書くと「素質=心的傾向(感じ方)→性格・能力→才能」という成長ステップになっているのがわかります。

心的傾向が性格なるのはなんとなくわかります。しかし、性格が才能になるというのは意外ではないですか? 私はかなり意外でした。 一方で、能力が才能に変わるのはわかりますが、心的傾向が能力に変わるというのは少しピンとこない。この2つの疑問を解いていきましょう。

まずは性格から。

普段、あの人は優しい・冷たい、面白い・生真面目、丁寧・雑と気軽に使う言葉ですが、実際のところ性格とはどんな意味なのでしょうか?

広辞苑で調べてみると、

性格の定義

ある個人に特有の、ある程度持続的な感情、意志、認知面での傾向や性質

と書かれています。

意志についても、どんなことでも意志が強い人は稀で、大抵、「一番になれるなら我慢できる」「困っている人を助けられるなら我慢できる」「美味しいものを食べられるなら我慢できる」など意志が強いジャンルは違います。

ですので「意志、認知面での傾向」は「心的傾向」とほぼ同じ意味。ポイントは「持続的な」というところです。ある心的傾向がずっと続くと性格になる。そして能力を伸ばすにも持続的なトレーニングは欠かせません。だから性格も才能に変わるのです。

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性格が才能に変わる事例

私が経営するプログラミング教室にK君という男の子がいます。彼は初めはじっくり観察し、準備ができたら一気に行動するタイプ。ご両親に聞くと0歳の時からそうで、初めて見た食べ物をじーっと観察してピクリとも動かなかったそうです。

危険や不安を感じる警戒心が強く、0歳のときからの心的傾向が変わっていません。その分、観察力が優れています。

このまま彼が大人になれば「彼は初めは慎重で理解に時間がかかるけど、理解した途端、一気にやっちゃうんだよね」と言われるようになるでしょう。観察力や理解力を伸ばせば、行動までのスピードを上げることもできるでしょう。

逆に「とにかく行動が早い」「体が先に動く」「ちょっと調べればいいんだけど、失敗から学んで成長するのがあいつのパターンなんだよ」という人もいるでしょう。

性格と能力はつながっていて、生まれながらに持っている心的傾向がずっと続けば、それが性格や能力に変わるのです。

練習や習慣が続かない本当の原因とは?

こうしてみると訓練や練習、習慣が続かない理由がわかります。

「訓練や練習が苦手」、「なかなか続かない・・・」と思うのは、生まれ持った心的傾向に合わない訓練を続けようとしてきたから。

自分の心理的傾向に合った方法を選ぶのが訓練や練習選びの秘訣です。才能開花した人は、生まれ持った感情・意志の心的傾向に合った訓練を取り入れて能力を伸ばした人のことです。

才能開花するには1万時間のトレーニングが必要と言われています。毎日3時間なら約9年。毎日6時間なら4年半。毎日8時間なら約3年半。

好きなことを仕事(心的傾向にあった仕事)にした人がぐんぐん伸びるのは、仕事をしているだけで毎日8時間のトレーニングができるからです。

才能を構成する4要素の本当の意味

ここまでをまとめると、 才能を構成する4つの要素は次のようになります。

  • 素質(持続的な心的傾向)
  • 能力
  • 知恵
  • 訓練(心的傾向に合った性格・能力を伸ばす仕組み)

となります。

知恵が抽象的なので広辞苑で調べると、

知恵の定義

物事の理を悟り、適切に処理する能力

広義では知恵も「能力」に含まれますが、「物事の理を悟り」がポイントです。知恵がなければ、才能を実社会で活かしたり、人に貢献したり、お金に変えることができません。下手をすれば才能の使い方を間違えて、人を傷つけたり、反感を買ってしまうこともあるからです。

これで才能を構成する4つの要素の意味がすべてわかりました。まとめると、

才能の4要素

・素質(持続的な心的傾向)

・能力

・知恵(物事の理を悟り才能を適切に活かす能力)

・訓練(心的傾向に合った性格・能力を伸ばす仕組み)

この4つを見つけることが、自分の才能を見つけて伸ばし開花させる最短ルートです。

才能の正体とは?

この4つの内、才能の素になるのは「持続的な心的傾向」です。

誰にでも才能はあると私が断言できるのは心がない人や感情がない人はいないからです。 そして自分の才能を見つけられない本当の理由は、自分自身の「心の動き」や「感情の動き」は自覚しにくいからです。

「持続的な心的傾向」は才能の素となるものですが、開花していなければ土に埋もれている球根のようなもの。潜伏していて、まだ能力や知恵というレベルには育っていません。だから見つけにくいのです。

たとえば、あなたが昔から空想好きで、頭の中で数々の壮大なストーリーを思い描いている人なら、「妄想力はあるんだけどな〜」と思うことがあるでしょう。 その妄想を、

  • 一人でコッソリ楽しんでいる
  • 友達に話して大笑いさせている
  • そのネタを動画にしてYoutuberになっている
  • 妄想力を活かして御客さんを喜ばせるイベント企画をしている
  • その妄想を小説にして書いている
  • ライト兄弟のように妄想を元に何か画期的な発明家をしている

のか、どうしているのかで才能の伸びやレベルは変わってきます。

その妄想力を活かして評価されたことや達成したことがなければ、過去をいくら振り返っても自分の才能だとは思えません。まだあなたの才能は潜伏しているからです。

つまり才能を開花させるには本音を隠さず生きるが最重要です。

あなたの中にある隠れた強み・才能の見つける第一歩は、どんな時に喜怒哀楽といった感情が動くのか「持続的な心的傾向」を見つけること。それがあなたの才能として開花するからです。

人は感情で動きます。 感情が動けば「○○したい」「○○するぞ!」といった意欲・意志が芽生えるので、「自分の感情の動き」を観察しましょう。まずは「感情が才能に変わる」ということを覚えておけばOKです。

まとめ

では、最後に広辞苑の説明を元にした、私なりの才能の定義をお伝えします。

才能の定義

ある個人が生まれ持った持続的な心的傾向を訓練によって伸ばした結果、得られた能力。 幼少期から開花している場合もあれば、潜伏している場合もある。 物事の理を悟り、適切に使うことで活かされる能力。

才能の見つけ方・伸ばし方・活かし方は次の4つです。

才能の見つけ方・伸ばし方・活かし方

  1. 持続的な心理的傾向(素質)を見つけること
  2. そこから生まれた能力(行動パターン)を見つけること
  3. それを伸ばす効果的な練習を見つけ、作り、繰り返すこと
  4. 物事の理を悟り、能力を適切に活かすこと

まずはあなたの心的傾向を見つけて、大切に育てながら才能を開花させましょう。才能プロファイリングを使えば、あなたの心的傾向や才能がわかるので、興味のある方はチェックしてください。

 

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この記事を書いた人

才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。
「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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