心理学ってどんな学問?心理学の種類や活用法を解説

心理学

心理学というと、雑誌やテレビなどさまざまなメディアで取り上げられているテーマのひとつです。

心理学に関する書籍も多数出版されており、人々の心理学に対する関心の高さがうかがえますよね。普段の生活でよく耳にする心理学という用語ですが、皆さんは正しい意味をご存知でしょうか。

この記事では、心理学がどういった学問を指すのか、またその種類やビジネスにおける活用方法について詳しく解説していきます。心理学の正しい意味を理解し、今後の生活やビジネスにぜひお役立てください。

目次

心理学とは?

それでは早速、心理学という学問について理解を深めていきましょう。

心理学って何を学ぶの?

心理学とは、人の感情や行動の仕組みを科学的に研究する学問です。英語では、「Psychology(サイコロジー)」と表記します。「Psycho(サイコ)」は心、「logy(ロジー)」は学問や科学、法則といった意味を示すため、簡単にいえば心理学とは、心の科学とも表現できます。

人の心とは非常にあいまいで、はっきりと言葉で説明できないケースが多いものです。心理学では、どのような心境でどのような行動をとるのか、あるいは身体はどんな反応を示すかなど、人の心と身体、そして行動の仕組みを明らかにしていきます。

心理学の目的とは?

心理学の目的は、人の心をより深く理解することです。心理的な要因は人の行動にどのように影響するのか、といったメカニズムを解明することが心理学本来の目的です。

心のメカニズムが理解できれば、人間関係などストレスとなっている要因に対する改善方法やケア方法を身につけることができるため、日常生活でも役に立ちます。

心理学は範囲が広い!

心理学は、人の感情や行動を科学する学問です。研究対象は心だけにとどまらず、心のはたらきが表れた行動や、人が意識できない無意識の領域も含まれます。このように心理学は、研究範囲の広さが特徴的な学問といえるでしょう。

心理学は、研究の対象や目的によって多種多様な分野に分かれています。知覚心理学や社会心理学、発達心理学や認知心理学などといった各分野に加えて、近年は医学や工学の分野と紐づいた研究も進化しています。

心理学にはどんな分野があるの?

ここからは心理学の分野について、それぞれ深堀りしていきましょう。自分の興味がある心理学のテーマを見つけてみてください。

知覚心理学

知覚心理学は、人間を含む動物が外界をどのように捉えるかを研究する分野です。外界とは、哲学の用語で客観的に実在する世界のこと。動物が意識するまでもなく、外部に存在するすべてのものを指します。

動物は基本的に、視覚・聴覚・味覚・嗅覚・触覚のいわゆる「五感」と呼ばれる感覚機能によって外界を捉えています。知覚心理学では、乳幼児や動物の知覚、外界の刺激と行動の関係性にまつわる研究などが進められています。

社会心理学

社会心理学は、人間関係やコミュニケーション、集団など2人以上の人がいる場面で生じる現象を扱う学問として発展しました。

社会心理学は実証的な学問であるため、あれこれ考えるだけでなく、考えた結果が本当かどうかを確かめるために、実験や調査を積極的に実施します。複数人が、ある条件下でどのような行動をとるのか、状況の経過を観察したり、アンケートやインタビューを行ったりして分析していきます。

発達心理学

発達心理学は、人が成長する過程でどのように心が変化するのかを研究する分野です。分かりやすい例を挙げるならば、青年期によくある反抗期でしょう。

発達心理学は、人の成長に伴う発達段階を研究するため乳児期、児童期、青年期、老年期などに細かく分類されます。

認知心理学

認知心理学は知覚や記憶、思考、学習などといった人の認知活動を研究する分野です。例えば、人が知り得た情報について、どのように考えたり覚えたりするのかを究明していきます。

近年は認知心理学の理論に基づいて、対人認知のベースとなる対人記憶や、認知のメカニズムにまつわる研究が進められています。

臨床心理学

臨床心理学は、医療の現場で活用されます。主に、心の健康や病気について研究する学問です。ストレス社会といわれる現代社会で、人間関係や障害、ひきこもりなど心にまつわる悩みを抱える人は多く存在します。

臨床心理学では人の心を理解し、クライアントと関わるための知識や具体的な方法を学びます。ストレスが問題視される昨今、非常に需要が高い分野といえるでしょう。

学習心理学

学習心理学は、人が経験を通して行動が変化する過程を研究する分野です。有名な例でいえば、パブロフの犬の研究があります。これは、食事をする前に必ずベルの音を聞いた犬が、やがてベルの音を聞いただけで唾液を出すようになるという実験結果です。

人の行動を理解するためには、学習の過程やメカニズムを明らかにすることが大切です。

才能心理学

才能心理学は、人が才能開花する時、どのような要因が影響するのかを研究する分野です。

才能開花に与える主な要因としては、自発的なモチベーション、再現性のある練習、フィードバック、才能を活かせる活動の選定が挙げられます。

この4つを効果的に行うため、才能開花のメカニズムにまつわる研究が勧められています。

心理学はビジネスに活用できる!

ここからは、ビジネスシーンで心理学を活用できるメリットをいくつか取り上げてみます。あなたが職場で抱えている悩みや問題は、もしかしたら心理学で解決できるかもしれません。

人の気持ちを動かすことができる

ビジネスシーンでは、誰に対してどのような言葉を投げかけるかが非常に重要です。例えばお客様が商品を購入する、口コミ評価や紹介が広がる、従業員のモチベーションがアップする、高いパフォーマンスを発揮するなどといった場面は、人の心が動いた結果として生み出されます。

人の心が動くメカニズムや思考のパターンを理解すれば、心を動かす強いメッセージを予測することができます。人の心を動かすためには、相手の立場に立ち、相手の価値観を知ることが大切。

相手の心理にマッチした言葉をかけられるようになれば、深い信頼関係を築けたり、人の心を動かせるようになったりするはずです。

思わぬピンチを乗り切れる

失敗や困難を前にしたとき、チャンスや解決策を見出せる人がいれば、必要以上に不安を感じたり萎縮したりする人もいます。この違いは、どのような視点で物事を捉えているか、という点です。

失敗や困難を乗り越えることは簡単なことではありませんが、視点を変えるだけで人の行動が大きく変わることがあります。それは物事の見方や捉え方が変わり、行動や思考に違いが出てくるためです。

心理学を学ぶことで、視点の持ち方が人の認知に影響することを理解できます。さまざまな視点を取り入れることができれば、ピンチを乗り切るきっかけを自分自身でつかむことができるでしょう。

業績アップにつなげられる

心理学を用いたセラピーやカウンセリングでは、人それぞれが持っているネガティブな感情や思考・行動パターンなどを明らかにし、それを解消・軽減するアプローチを取り入れています。

このアプローチでクライアントにいくつかの質問を投げかけることで、成果や目標の達成を妨げている要因を明確にしていきます。マイナス要因を明確にし、それに応じた改善方法を実践することで、ビジネスパフォーマンスの向上を期待できるはずです。

自己評価を高められる

心理学の研究では、自己評価が高い人は積極的な性格になりやすいと考えられています。自己評価とは、人が自分自身に対して持っているイメージや評価のこと。自己評価が低いことは悪いことではありませんが、自分の短所ばかりに注目したり、自己嫌悪に陥ったりしていると、本来できるはずのパフォーマンスも発揮できなくなってしまいます。

自己評価が高まれば、自分の長所や短所をありのまま受け入れることができるので、他人からの評価を過剰に気にしなくなります。新しいことに挑戦したり、意欲的になったりと、仕事に対するモチベーションの向上にもつながるはずです。

まとめ

今回は、心理学の種類とビジネスで活用する場面やメリットについて詳しくご紹介しました。心理学によって人の心と身体、そして行動の仕組みを理解できるようになれば、自分自身の心の変化に早く気づけたり、人間関係が円滑になったりと、普段の生活で多くのメリットを実感できるはずです。

人生をより実り豊かなものにするために、心理学の理論やアプローチをうまく取り入れていきたいですね。

よかったらシェアしてね!

年収2倍になった才能の見つけ方無料動画セミナー《受講者5,000名以上》

自分の才能を活かしてキャリア・ビジネスで自己実現したい方へ。才能の見つけ方、才能をお金に変える方法を動画とメールの講座をお届けします。 自分の才能を活かしてキャリア・ビジネスで自己実現したい方へ。才能の見つけ方、才能をお金に変える方法を動画とメールの講座をお届けします。

この記事を書いた人

才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。
「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

プロフィール詳細はこちら

目次
閉じる