6月スタートの4ヶ月間の経営者向けの才能心理学セミナーが終わりました。
才能を仕事で生かす肝はコア・コンセプトの特定。コア・コンセプトの精度でお客さんの反応が変わり売り上げや利益に影響が出るからです。今回も一人一人が腑に落ちるコア・コンセプトの特定に集中しました。
参加者は経営者だけありユニークな方ばかり。その中でも面白かったのがガーデナーの受講者さんです。職人気質で話し方もたどたどしく、なぜかいつも声がかすれています。聞いてみると、昔バンドでボーカルをやっていたので、声がかすれ気味なのだとか。(笑)
実は、その彼だけが8月の3回目のセミナーが終わっても、もんんもんとした表情。他の受講者は全員腹落ちするコア・コンセプトが決まったのに、彼一人コア・コンセプトが決まらなかったからです。
そしてセミナー終了、片付けがひと段落しふと会場に目をやると、彼だけが残っているのです。
「他の受講者はコア・コンセプトが見つかったのに、自分一人だけ見つかっていない」
そんな状況では帰れないと思ったのでしょう。
私としても放って置けません。頭をフル回転させて考えていると、ぱっと閃いたのが「注目される喜び」というコア・コンセプトでした。
彼は昔から注目されるのが好きでした。
遊びのネタを考えては友達を巻き込んで一緒に遊ぶ。
文化祭で出し物を企画する。
そしてバンドを結成し、ライブをする。
「その全てに共通するものは何か?」と彼に聞くと、注目されるのが嬉しいと言っていたのを思い出し、閃きました。そこで提案してみると、「それです!」と急に目が輝き出して、満足したのかそそくさを帰って行きました。
そして1ヶ月後。
9月の4回目のセミナーでその後の変化を聞いてみると、面白い話をしてくれました。
コア・コンセプトが決まってから、毎日が楽しくて楽しくて仕方がない。
特に楽しいのは散歩しながらいいお庭を見つけたら、その家の方に話しかけて庭談義をするようになりました。
「注目される喜び」にアンテナが立っているから、知らない人でも「庭」という共通の話題があれば話しかける抵抗がなくなったんです。
すると、話が盛り上がった人から「ガーデニングをお願いしたい」と、お客さんになる人も出てきました。
ガーデニングをするお客さんは庭が好きだし、正直ちょっと誰かに自慢したい。注目されたい人もいる。僕はその注目される喜びに心底共感できるし、注目される庭をデザインし作ることもできる。
好きなガーデニングの話をしているだけで、お客さんが増えるようになって本当に毎日が楽しい。
こういう感想を聞くのが一番嬉しいですね。
これからも、コア・コンセプトと才能を活かす人を増やしていきたいと思います。