副業に関心をもつサラリーマンが増えていますね。昨夜あるインターネット局のニュース番組を見ていたら、今後は複数の仕事を同時進行していく働き方として「複業」する人が増えるだろう、2020年はその複業元年だと言っていました。
サラリーマンが忙しい会社の仕事を疎かにせず、副業も並行していく働き方を実践していくには少し気合も必要にもなりますが、やり方次第では自分が活躍出来るフィールドを広げ、最適化する良い機会にできます。
会社の仕事でも副業でも「楽しく働き、しっかり稼ぐ」ワークスタイルを確立していくためには、どのようなマインドセットが必要なのでしょうか?
私のおすすめは、この2点を意識的に実践していくことです。
- 会社の仕事は、自分のセールスポイントを「深堀していく」
- 副業の仕事は、自分のセールスポイントを「開拓していく」
しっかり稼ぎ、やりがいを感じられる仕事とは「自分のセールスポイントを活かして社会に貢献し、活躍できる仕事」です。そうした仕事は会社の仕事でも副業でも持続可能で、才能開花に繋がる仕事に成り得ます。
副業するサラリーマンにおすすめしたいマインドセットは、この「自分のセールスポイントにエネルギー注ぐ」ということになりますが、以下その全体像について詳しく解説したいと思います。
副業時間の確保のコツ
おすすめは会社の仕事の整理から~自分のセールスポイントに特化し、深堀する~
副業をするならそれなりの時間確保が必要です。問題はいかにその時間を捻出するか。日々会社の仕事だけでも忙しいサラリーマンですから、この課題に頭を抱えている方もいるかもしれませんが、まずは会社の仕事の整理から始めることがおすすめです。
セールスポイントに気付くヒント「会社はあなたにどんな期待を寄せているか」
会社の仕事の整理をするにもコツがあります。それは
- 自分が着手すべき業務や役割に専念し、それについては誰よりも成果を出す
といった働き方を意識することです。自分が着手すべき業務や役割を判断するには「会社があなたにどんな期待(信用)を寄せているか」にヒントがあります。これがあなたのセールスポイントに関係するからです。
自分のセールスポイントを知り追求することで、あなたの専門性に磨きがかかります。また、その専門性において誰よりも成果を出すことで会社の中で信用・信頼される人材になることが出来ます。
ただし、この自分のセールスポイントを洗い出しする前に、理解しておくと良さそうな観点が2つあります。
役に立つ人材/意味がある人材の違い
ひとつは「役に立つ人材/意味のある人材」の違いについてです。これまでの社会は、会社のタスクを中心とした仕事が理想的な基準でこなせる人は「役に立つ人」として評価の高い人材でした。高品質で仕事の「量、スピード、問題解決」が出来る人材のことを示します。
ところが、これからの社会では仕事の「量、スピード、問題解決」はプログラミング可能なテクノロジーが担う領域になります。人の給与より導入コストが安くなった段階で人材との入れ替えが始まると考えられる為、サラリーマンは「量、スピード、問題解決」以外で自分のセールスポイントを打ち出していく必要がありそうです。
そこで、最近よく耳にする「意味がある人材」という観点は、自分のセールスポイントを見直す際の良いヒントになりそうです。例えば「あの人に頼めば安心だ」「あの人は盛り上げてくれる」など、相手が自分にどんな意味を見出しているのか、これを膨らませ「会社は自分にどんな期待(信用)を寄せているのか」を掴むことができれば、自分のセールスポイントが再定義できます。
会社のタスクに忠実な人/自分のキャリアに忠実な人の違い
自分のセールスポイントが再定義できたら「いま自分が抱えている仕事は、本当に自分が着手すべきか仕事なのか?」を絶えず見極めていくことが大切です。
自分のセールスポイントで貢献出来そうにない業務や役割は、その仕事に適任のセールスポイントを持った他のメンバーに引き受けてもらうことも一案です。そうすればメンバーのセールスポイントを活かすチーム作りも出来ますし、自分のキャリアに忠実な働き方の選択に繋がります。
何でもかんでも役に立とうとする働き方から、自分のセールスポイントに専念し深堀する働き方にシフトすると、自分のキャリアはどこにポイントがあるのかも見えてきます。
自分のセールスポイントに沿った業務の取捨選択において活躍し、副業時間を確保する
副業するサラリーマンは、
-
- 可能な限りその会社特有のタスクは手放し、自分のセールスポイントを深堀する
- 会社の期待(信用)に対してはしっかり成果を出し、仕事は定時で完結させる
自分のキャリアを意識した働き方は、上手に副業時間を捻出したり確保することに等しいのです。
自分の価値を上げる副業に取り組むコツ
おすすめはトライ&エラーの実験から~自分セールスポイントを磨き、開拓する~
副業は自分のセールスポイントを開拓していく恰好の挑戦場。色々な選択肢を選ぶことができ、例えば会社の仕事とは全く違う事にも挑戦しやすいのが副業の魅力的なところです。 基本的には自分の興味・関心の赴くまま、やってみたいことにチャレンジするのが一番だと思いますが、私のおすすめはそれがどんな副業であれ『副業を通じても、自分のセールスポイントに磨きをかけていくこと』です。
初めたばかりの頃は、即まとまった収入にはならないかもしれません。でも、自分のセールスポイントに磨きをかけることを意識していけば、かけた時間の分だけ、いずれ自分をスペシャリストに押し上げてくれます。
大切なのはトライ&エラーの実験を繰り返しながら「こうしたら上手くいった」「これは上手くいかなかった」「上手くいったけどなんか面白くない」「上手くいっていないけど、もう少し続けてみようかな。改善方法はないかな?」と、自分なりの実体験データを集めていくことです。
セールスポイントを磨くヒント「主体的に面白がれる副業は、トライ&エラーの繰り返しが苦にならない」
当然上手くいかなかった副業ややり方は、検討したり、改善・修正する必要があります。 問題はその途中で嫌になり、投げ出してしまうと、成功体験には辿り着かないということです。成功体験にたどり着くまでの過程が苦にならないもの、つまり主体的に面白がれる副業は「続く」という観点でとても強いのです。
サラリーマンの皆さんなら、日頃の会社の仕事を考えれば想像いただけることでしょう。どんな仕事でもトライ&エラーを繰り返していく日々の中で力がついていき、誰かに喜んでもらえる仕事が出来るようになっていくものです。
トライ&エラーの繰り返しの先にしか、自分のセールスポイントに磨きをかけることも、自分の価値をあげることも出来ません。逆説的ですが、成功体験にたどり着くまでの過程が苦にならず、主体的に面白がれる副業こそ、自分のセールスポイントに磨きをかけることの出来る仕事です。
24時間 365日、自分のセールスポイントにエネルギーを注ぐ働き方のすすめ
会社の仕事であれ、副業であれ、実はあるたった一つのことに専念するだけだとお気付きいただけましたでしょうか。それは24時間365日、自分のセールスポイントにエネルギーを注ぐ働き方をしよう!ということです。自分のセールスポイントにフォーカスすればするほど、あなたの専門性に磨きがかかり、会社の仕事は副業に、副業は会社の仕事に良い作用をもたらします。また、自分の専門性を確立していきながら、自分の可能性の枠を広げていくことも出来るのです。
まとめ
セールスポイントと聞くと多くの人は、表面的なことを思い浮かべるかもしれません。「あの人は仕事が早いね」「あの人はコミュニケーション力があるね」といった目に映る部分は、サラリーマンの皆さんなら社内でよく話題にあがることだと思います。
才能心理学の観点からセールスポイントを解説すると、これは半分正解で、半分不正解。
他者の目に映る行動化された強みも勿論その人のセールスポイントなのですが「なぜ、あの人は仕事が早いのか」「なぜ、あの人はコミュニケーション力があるのか」といった「なぜ」にあたる、行動化の心的動機部分にその人の隠れたセールスポイントがあるのです。この隠れたセールスポイントは、その人特有の感情であったり好奇心であったりします。自分特有の感情や好奇心に気付き、そこにフォーカスした働き方が出来ると、仕事の成果も満足度もぐっと上がります。
「自分にはセールスポイントなんて無い」と思う人は、そう思い込んでいるだけです。感情のない人は一人もいないので、才能プロファイリングを通じてあなた特有の感情を見つけ出し、会社の仕事も副業も、その感情を起点に置いた働き方に編集していくこと、これが変化に向けた一歩目としておすすめです。副業で自分の活躍フィールドを広げていきたいサラリーマン皆さんもきっと自分が仕事もっと好きになり、仕事の景色が一変するはずです。