職場の人間関係のストレスはマネジメントで軽減!具体的な方法を紹介

職場の人間関係のストレスはマネジメントで軽減!具体的な方法を紹介

仕事上の悩みとして、職場の人間関係を挙げる人は多いでしょう。人間関係のストレスは仕事のパフォーマンスに直結します。

管理者の立場から見て「人材が定着しない」「チームの雰囲気がよくない」といった問題がある場合、チームメンバーが人間関係のストレスを抱えている可能性があるでしょう。

この記事では、人間関係のストレス解消においてマネジメントが重要であることを解説します。具体的な対策方法も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

目次

職場の人間関係がストレスとなる理由

職場の人間関係がストレスとなる理由

まずは、職場の人間関係でストレスを抱えやすい原因について見ていきましょう。

相手のことを意識しすぎてしまう

仕事をしていると、相手の顔色を窺いすぎて疲弊してしまうことがあります。特に自分の考えや判断に自信が持てないときは、声の大きな同僚の意見に流され、我慢を強いられることでフラストレーションを溜めてしまいがちです。

また、相手に嫌われることを恐れるあまり、みんなによい顔をしようとすることも心を疲弊させる原因となるでしょう。特に理由がなくとも、嫉妬で嫌われてしまうこともあります。全員に好かれることは不可能であると受け入れることも必要です。

相手にネガティブな感情を抱く

普段から抱いている相手へのネガティブな感情によって、負のループに陥ってしまうことは多いです。たとえば、相手に対して「嫉妬心」や「苦手意識」などがあると、相手の嫌なところばかりが目に入るようになったり、相手に対して攻撃的な態度を取ってしまったりします。

加えて、まだ信頼関係が築けていない状態では、「相手の言っていることは正しいのか」という疑いの目で見てしまいがちです。

そのような場合は、自分から自己開示をすることで、相手に安心感を与え、本音で話せる雰囲気作りをしていきましょう。相手の優れた点は素直に認め、「相手から学ぼう」という前向きな気持ちで接することで、相手への感情や行動を変えることができます。

従業員が人間関係にストレスを感じていたら・・・

人間関係のストレスは仕事のパフォーマンスに直結する問題です。従業員が人間関係でストレスを抱えているとき、管理者はどのように対処すればよいのでしょうか。

冷静かつ的確に仲裁する

人間関係でこじれやすい原因のひとつに、感情的な衝突があります。多くの場合相手を負かすまで続くため、当事者同士での解決は困難です。そのようなときは、第3者である管理者が間に入ることで、解決に導きましょう。

具体的な仲裁方法は次のとおりです。

  • 個別に話を聞く時間を設けてそれぞれの言い分を聞き、現状を正しく把握する
  • 問題の決着を管理者に委ねるよう双方に同意を求める
  • 同じ問題が起きないよう問題の根源を取り除く

個別に話を聞く時間を設けてそれぞれの言い分を聞き、現状を正しく把握する

職場はあらゆる価値観や考え方を持つ人の集まりであるため、自分の考えばかりではなく相手の価値観や考え方を尊重し、折り合いをつけて仕事を進めていく必要があります。

ところが、自分の価値観や考え方に囚われすぎると、自分とは真逆の価値観や考えを持つ人に対して苦手意識を感じるように。それがエスカレートすると相手に対して露骨に嫌な態度を取るなどして、人間関係にヒビが入る原因となります。

もし、ある従業員(Aさん)の言動に対して苦手意識を持つ人(Bさん)がいるようであれば、Aさんとの面談の機会を設けて、改善を促しましょう。

具体的な面談内容は次のとおりです。

  • Aさんに言動の意図を確認して、改善が必要であれば促す
  • BさんにはAさんとの接し方や心の持ち方についてアドバイスをする

企業が実施した人間関係のストレス軽減の具体策

企業が実施した人間関係のストレス軽減の具体策

職場の人間関係は、業種や会社規模を問わず多くの会社が持つ課題でしょう。ここでは実際に企業で行われた人間関係のストレスを軽減するための対策を紹介します。

株式会社サイバーエージェントの「月イチ面談」

株式会社サイバーエージェントは、「ABEMA」でも有名なメディア事業やゲーム事業、インターネット広告事業などを手掛ける企業です。

サイバーエージェントでは人事評価の納得度が部署によって差があることが問題となっており、人事評価制度の改善が急務でした。そこで、人事評価の納得度の高い部署を調査したところ、週1回や月1回など、上司と部下が対話する機会を多く設けていることが判明。人事評価制度改善の施策として「月イチ面談」をスタートさせました。

月イチ面談では「とにかく話をよく聞く」ことに注力し、「先月の成果に対する振り返り」「今月なにをするべきかについて議論」「中長期キャリアについて」をポイントとして実施。結果的に上司・部下の両方から「安心できる」という声が挙がるようになり、離職率も大きく改善しました。

上司と部下間におけるコミュニケーション頻度が増えたことで、「なにか悩んでそうだな」と感じたら、早めにフォローができるようになったことが功を奏した結果と言えるでしょう。

株式会社富士通ラーニングの「サンクスカード」

株式会社富士通ラーニングメディアは、人材育成コンサルティングを行う企業で、e-ラーニングの開発や個人向けパソコン教室の運営などを行っています。

サンクスカードは、相手の立場に立って考える力やお客様への感謝の心や気づきの向上、コミュニケーション活性化などを目的として始まった制度です。

名刺大のカードに相手への感謝の気持ちや称賛の気持ちを手書きで書き入れ、相手に渡します。

サンクスカードの導入により、「ありがとうと言える雰囲気ができた」「相手の仕事を知ろうと思えるようになった」「メンバー同士の交流がしやすくなり、仕事がスムーズになった」「チームの親密度や一体感が増した」という声が挙がっています。

また、電子版のサンクスカードも併用することで、在宅勤務など多様なワークスタイルにも対応可能。加えて、サンクスカードへの親近感や参画意識を高めるために電子版カード裏面のイラストを社内公募し全社員で投票する取り組みも行われています。

Sansan株式会社の「見つカッチ」

Sansan株式会社は、クラウド名刺管理サービスを扱う企業です。「出会いからイノベーションを生み出す」をミッションに掲げ、それを達成するために「見つカッチ」という制度を取り入れています。

「見つカッチ」は、Uniposというツールを使用して、相手への称賛や感謝のコメントと共に任意でチップを送ります。称賛を共有することで、会社全体の動きやメンバーの頑張りが見て取れるようになり、他の人のコメントに対してリアクションをすることで、社内の一体感を高めることに成功しました。

パソコン上で相手を褒めることができるため、面と向かって褒めるときに起きがちな気恥ずかしさもありません。

日常的に感謝し合う仕組みができたことで、メンバー間のコミュニケーションが活発になったとともに、自分は承認されていると感じる人が増えたそうです。

まとめ

職場の人間関係のストレスを完全になくすことは難しいでしょう。しかしマネジメントにより解決へ導くことは可能です。人間関係の問題を改善するには、心理学の知識やノウハウを知っているだけでは意味がありません。自分と相手の価値観や考え方、才能の違いを知り、正しく対処できるかがストレスを軽減するポイントです。ぜひ職場にあった対処方法を試してみてください。

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この記事を書いた人

才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。
「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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