先日、「ライフシフトって何ですか?」 という質問をいただきました。書籍ライフシフトが世界的にベストセラーになっているので、興味を持つ人も増えていますね。
この本のメッセージを簡単にいえば、次のようになります。
- 寿命が100歳を超えます
- ところが国と会社が用意してきたのは80歳くらいの寿命で考えた年金プランやキャリアプランです
- 残り20年、どうやって生きますか? お金はありますか? 働き方をどう変えますか?
- これからは自分で100歳まで元気に幸せに生きる人生戦略を作る必要があります
いきなりそんなことを言われても、困りますよね。(笑)
そこで少し切り口を変えて考えてみましょう。ライフシフトという言葉をそのまま直訳すればライフは人生。シフトは「向きや位置を変える」という意味。つまりライフシフトとは、人生の向きや位置を変えることで、人生に変化を起こすことです。
重要なポイントは、どう人生を変えればいいのか?という点。
本書の内容は読んでいただくとして、私は今のような変化の時代、単に仕事やキャリアを変更したり、マネープランやライフプランを変えるだけでは不十分だと考えています。なぜかといえば、時代の流れに沿って生き方のベクトルを合わせなければ、どれだけ努力をしても報われないからです。
たとえば経済的には、年金問題や終身雇用の破綻、グローバル化とシェアリングエコノミーの台頭、テクノロジーの進化により仕事は減少するなど、お金の不安は増えています。
健康面では寿命が100年になると言われているので、平均寿命(男性80歳、女性87歳)を前提にしたライフプランや資産設計では対応できなくなっています。みんな100歳まで生きるとしたら、男性なら残り20年、女性なら13年、どうやって食べていけばいいのでしょうか?
まずは長く働くことができ、収入を確保そ続けられるキャリア戦略と資産作りの戦略が必要です。長く働くためにはモチベーションが湧き収入も良い仕事を選ぶ。収入の中から投資の元手を確保し資産運用する。
この2つの戦略を作ることです。
時代の変化を押さえた上で、自分の才能を活かせる人生戦略を考え、ライフシフトをする。そうすれば人生は確実に豊かになる。時代が変われば必要なプラン、考え方、行動も変わります。
簡単にいえば、今は答えのない時代です。
しかし残念ながら、私たちが受けてきた教育は自分の才能を活かして、自分で見つけた答えを生きる生き方ではなく、言われたことを効率的にこなす生き方。つまり答えのある時代の教育です。
今は、答えのわかっている仕事はITやAIロボットに取って代わられています。何か変えたほうがいいと思いながら、「何をすればいいのかわからない」と思うのは古い教育による考え方で未来を考えているから。古い教育の考え方そのものがあなたが変われない現実を作り出している部分もあります。
自分の才能に気づけば、その考え方から抜け出して、自分の人生をデザインできるようになります。特に生涯現役時代を考えれば、自分の才能を知り、その時々で活かせる仕事を選び、キャリアデザインをしていく必要があります。
そうすればやりがいのある仕事を選ぶこともできる。健康面から考えても、毎日やりがいを持って生きられる方がよほど体にもいい。これからの時代は、自分の才能を活かせる働き方や、やりがいのある仕事を選ぶのは、経済的にも、精神的にも、肉体的にも理にかなった選択です。
才能心理学を作ったのは、「そんな時代になれば、自分の才能を見つけ、どうライフシフトすれば、人生をより豊かに生きられるのか?を誰もが自分の頭で考えなければならない」と思ったからです。
才能は誰にでもあります。ただその見つけ方を知らないために、自分の才能を活かせずにいる人がたくさんいます。もったいないと思いませんか?
私たちが生きているのは幸福になるため。その一番のリソースはあなた自身という才能です。自分の価値を高め、才能を活かしている人の周りには人もお金も集まってきます。
ビットコインのような仮想通貨が出てきても、日本の財政が破綻して円の価値が紙くずになったとしても、自分の才能を活して価値を生み出せば、必要なものは集まってくる。
それこそが人生100年時代、お金の不安がなく豊かに生きる秘訣です。