新しい製品や技術開発を行うためにトップが行わなければならないこと

こんにちは! 才能心理学協会・認定講師で二代目経営者コーチの澤田浩一です。

 

先日、コーチングをしている中で、次のような質問を受けました。

「今までにない、新しい製品を開発したいのだけれど、人手が足りないので専任の技術者を探したい。どうしたら良いだろうか?」と。

 

「現時点でどんなアイデアをお持ちですか?」とお聴きすると、

「(技術的には)○○のような製品を開発したい」とか、

「(募集は)人材紹介会社を通して」

とか答えられるのですが、どうも私の中でしっくりきません。

 

何がしっくりこないのかなあ、とつらつらと考えていると、思い浮かんだのは成功している開発型企業の社長の共通点です。

 

その共通点とは、

「開発型企業のトップは、新しい製品や技術を開発することを通じて何をしたいかを熱く語っている」

ということです。

 

例えば、

ユーグレナの出雲社長の場合は「ビジネスを通じて飢えに苦しむ人に栄養素を提供していきたい」という強い思いを、

またオプティコムの菅谷社長は「誰もがやらなかったこと、やれなかったこと」をやりたいという強い気持を語っています。

 

そしてユーグレナでは栄養素が豊富なミドリムシの世界初の屋外大量培養の技術開発に成功、ミドリムシを使った食品の販売から今では化粧品の販売、さらにミドリムシからバイオ燃料を取り出す研究まで展開しています。

またオプティコムの場合は誰もがやらなかった「ネットを空気に変える」ことを目指してPC、モバイル、オフィス機器、ウェアラブルデバイスなどの一元管理ができるプラットフォームサービスを開発、他にパソコンやモバイルのリモートマネジメントサービスを開発し、売上を伸ばしました。

 

さらに例をあげるなら、綿製品からバイオエタノールを取り出す技術開発に成功した日本環境設計の岩元社長の場合。

彼は元繊維商社の営業マン。

取引の傍らで廃棄される製品のリサイクルが日本の課題であると感じ、ポリエステル衣料品からペレットの再生や、携帯電話から金属を取り出す仕組みを事業として展開しています。

岩元社長が熱く語る強い思いは「あらゆるものを循環させる」です。

 

これらの企業の開発はいずれもトップが単独で成し得たわけではありません。

そこに優秀な社員が集まって開発されたものです。

優秀な社員が集まったのはトップが「なぜこれをしたいのか」、そして「それが社会にどのように貢献するか」を熱く語ったからです。

 

トップである皆さんが開発したい製品や技術があるのであれば、それはなぜでしょうか? 

どのようなことを社会に貢献したいのでしょうか?

そしてそれは皆さんのどのような体験から来ているのでしょうか?

どのように開発するかということの前に、一度それらのことを振り返ってみてはいかがでしょう。

 

コーチングではそのようなお話をさせていただき、その思いを周りに伝えるためにプレゼンとしてまとめてみてはいかがでしょうか、とお伝えしました。

そうすると彼はしばらく考え、「今まで社外に人材を求めることばかりを考えていたけれど、社内にも自分の思いに共感し、一緒にやろうという人が出てくるかもしれない」と話してくれました。

 

もちろん新しい製品開発や技術開発には、市場に出すまでに資金集めや、知的所有権についての取り扱い、マーケティング展開など、クリアしなければならない障壁があります。

ですが、それらの障壁をクリアするためにも、まずトップが自身の思いを強く語れることが大切だと思います。

 

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この記事を書いた人

精神科ソーシャルワーカーを経て、経理・総務・人事等の業務に従事後、2001年より計測器メーカー㈱サワダ製作所を経営、中小企業経営者のパートナーとして才能心理学、TOC、NLPを使った組織作り支援を展開。

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