こんにちは、才能心理学協会の北端です。
私は昔から子供が好きで、よく一緒に遊んでいました。
「子供と遊ぶと楽しいから好きだ」と、単純に思っていたのですが、改めて考えてみて気づいたのは「子供は予測不可能なことをするから好きなんだ」ということです。
予定調和はつまらないですが、予想外のサプライズは楽しいもの。豊かさも「予想外」から生まれることが多いものです。ディズニーランドがうけているのも「予想外のサービス」が待っているからですよね。
ところが、親が子供を叱る時は「どうして、言うとおりにしないんだ!」といってしまいがちです。言い方を変えれば、手順通り・計画通りできない子供を叱っているわけです。
しかし仕事の現場をみると、ITやロボットが進化している今、手順通りできることはプログラミング化され、人がやる必要がない仕事になっています。
つまり、これからは、「手順通り、計画通りに行かないことを、楽しみながらできる人が価値の高い人材になる」と言えます。
大人が子供に学ぶべきビジネススキル。それは「予測不可能なこと」「予想外のこと」をする能力です。
しかし、手順通り・計画通りできない子供や人を叱っている人は、子供のためと思い叱っているわけですが、それは同時に、「予測不可能なこと」「予想外のこと」をする能力を否定することにつながっている。
すると、その思考パターンを持ったまま働けば、近い将来、ITやロボットに代替される仕事しかできない人材になってしまう可能性が高くなる・・・。
悩ましい問題だと思いませんか?
少し前までは、会社が求める手順通り、無駄なく、効率的・計画的に仕事ができる人が優秀だとされてきました。
それは工業モデル時代の「大量販売・大量生産」が可能だった時代。だから、手順通りんできる人材が求められ、そういう教育システムができ上がっています。
しかし、時代はクリエイティブな能力を求めています。
あなたも他の人と同じ服よりも、自分好みの服が欲しいと思うでしょう。
他の人と同じお店よりも、自分好みのお店で食事をしたいと思うでしょう。
今はニーズが多様化している時代。
その時代に活躍するには、たくさんあるニーズの中から、自分が最も期待に応えられるニーズを探し当て、クリエイティブな仕事を提供することが大切です。
では、そのためには何をすればいいのか?
まずは自分のニーズに正直になることです。
「これが欲しい」
「あれが欲しい」
「こうだったらいいのに・・・」
そういう気持ちを我慢して生きていると、
「それくらい我慢しなさい」
と言いがちです。
それがプライベートなことであれば大きな問題にはならないかもしれませんが、お客様に対して、そういう態度が出るとどうなってしまうでしょうか?
子 供「もう少し、カッコイイ服が欲しい」
あなた「それくらい、我慢してください」
子 供「・・・」
これはよくある家庭の風景です。しかし、
お客様「もう少し、この部分のデザイン、かっこよくなりませんか?」
あなた「それくらい、我慢してください」
お客様「・・・」
そういう対応をしていると、仕事は危うくなります。
多くの人は仕事は仕事。プライベートはプライベートと分けて考えていますが、人はそんなに器用に生きれるものではありません。
日頃の考え方、人への接し方はついつい出てしまうものです。
さすがに、仕事でこんな対応をする人はいないと思いますが、本心では
「それくらい我慢すればいいのに・・・」
と思いながら仕事をしている人と、
「確かにその方がかっこいい」
「私も実はそう思ってた」
「お客様の要望ということなら、上司にもいやすい」
と考えて仕事をしている人。
どちらが才能が伸び、評価され、収入も上がるでしょうか?
どちらの場合も、最低8時間は会社で仕事をしています。しかし1年後、2年後、その差は明らかになるでしょう。
才能が伸びるかどうか、収入が伸びるかどうかは、「職場での時間の使い方」が影響しているのです。
商品やサービスへのニーズ「こうなれば、もっとよくなるのに」と思えない分野では才能はなかなか伸びません。
才能を伸ばすには、自分のニーズを知り、それを満たすことに時間とお金を使うこと。
そうすれば幸福度も自ずと上がります。
あなたは自分の才能が伸びることに、幸福度が上がることに時間を使っているでしょうか?
自分のためにも、子供のためにも、時間の使い方を見直してみてください。