「取り柄がない」人でも大丈夫!ビジネス心理学で「強み」を作る

「取り柄がない」人でも大丈夫!ビジネス心理学で「強み」を作る

この記事では、「自分には取り柄がない」と思っている人に、ビジネス心理学を用いて「強み」を作る方法を紹介しています。突然強みを作るなんて難しいと感じるかもしれませんが、元々自分が持っている資質を知って、それを取り柄として活かしていけばよいのです。

今回は、自分の資質や強みを知るための具体的な方法をピックアップしています。「取り柄がない」と思っている人は、ぜひその方法を試してビジネスに活かしてください。

目次

そもそも「取り柄」とは何か?

仕事で上手くいかないことがあったときなど、「自分には何の取り柄もないな」と落ち込んでしまうことはないでしょうか。他の人が成功している様子を見て「あの人には、取り柄があるのに、自分には何もない」と、羨むこともあるかもしれませんね。

ところで、そもそも「取り柄」とはどういうことなのでしょうか。

取り柄=学歴、スキル、職歴だと思っている人が多い

多くの人が、取り柄とは、その人自身の学歴や職歴、実績などのスキルだと思っているようです。それらがないことが「自分には取り柄がない」と思い込む原因になってしまいます。

しかし、本当の取り柄は、その人自身が持つ個性である「自分らしさ」にあるのです。自分らしさとは、思考や行動に現れます。

また、取り柄や強みと呼ばれるものは、学歴や職歴などのスキルだけでなく、それらのスキルと自分らしさが掛け合わされたものなのです。

取り柄がないと思ってしまう心理とは

「自分には取り柄がない」と思うとき、どのような心理が働いているのでしょうか。考えられる原因を、いくつか挙げてみました。

取り柄がないと思ってしまう心理とは

周囲と比べてしまう

周りの人のことを「あの人には、すごい取り柄がある」と羨むと同時に、「自分には取り柄がない」と思うことはないでしょうか。子どもの頃から勉強やスポーツなど、周りの人と自分を比べる機会があります。

しかし、人それぞれ得意なことや不得意なことがあるのです。そのことを理解することなく、周囲と自分を比較し、他の人には取り柄があって、自分には取り柄がないと思い込んでしまうのでしょう。

自分の能力に比べて目標設定が高い

目標を高く設定し過ぎることが、自分に取り柄がないと思う原因になることもあります。自分自身の理想像が明確で、目標設定が高いため、その目標を達成できない自分はダメな人間だと思い込むのです。

目標を設定することは大切ですが、高過ぎる目標は自分自身を苦しめてしまうことがあるので注意が必要でしょう。

自分に自信がない

自分に自信がない人も、取り柄がないと感じることが多いようです。自分自身の長所や取り柄があるにも関わらず、それに気づけないまま、自信がないことから「取り柄なんてない」と思い込んでしまいます。

例えば、友人と会っているときにも「自分と一緒にいて楽しいのだろうか?」と、自信のなさから勝手に思い込むことがあるようです。

過去に自身の能力に関して否定的なことを言われた

過去に言われた一言で、それがトラウマになり「自分は取り柄がない人間だ」と思い込んでしまうケースもあります。

過去に周りの人から「何も取り柄がない」など否定的な言葉をかけられた経験を忘れられず、本当は取り柄がない訳ではなくても、そのことに気づけず苦しい思いをしているのです。

自分の「取り柄」を知るために心理学を活用

「自分には取り柄がない」と思っている人は、自分の取り柄や強みに気づいていない可能性があります。ここからは、自分の取り柄を知るための方法をご紹介しましょう。

自分の「取り柄」を知るために心理学を活用

選択理論の5つの基本的欲求

選択理論心理学は、アメリカの精神科医ウィリアム・グラッサー博士が提唱した心理学です。選択理論心理学の中の重要な概念のひとつが「基本的欲求」で、「生まれてから死ぬまで取り続ける行動の全てを動機付けるもの」とされています。

その基本的欲求は「愛・所属の欲求」「力・価値の欲求」「自由の欲求」「楽しみの欲求」「生存の欲求」の5つに分けられ、人によって欲求の強弱に違いがあると考えられているのです。基本的欲求を知ることで、知らず知らずのうちに求めているものや、得意としている領域が分かりやすくなります。

5つの基本的欲求は誰でも持っているものですが、人によって強弱が違います。5種類の欲求をグラスに例えると、ジョッキのような大きなグラスもあれば、お猪口のような小さなものもあるということです。

欲求を満たそうとするとき、ほんの少しで満タンになる人もいれば、なかなか満タンにならない人もいます。自分自身の欲求の強さを知ることは、自分の強みを知ることにもなるのです。

選択理論心理学における5つの基本的欲求の強さは、50問程度の設問に答えることで分かります。日本選択理論心理学会のホームページから無料診断できますので、ぜひチェックしてみてください。

自己肯定リストを作る

「フリーランスのための一生仕事に困らない本」(井ノ上陽一・著)では、自分の強みを見つける方法のひとつとして、「自己肯定リスト100」の作成を勧めています。小さなことでもよいので、とにかく自分自身の長所と思われることを100個リストアップするのです。

最初は100個も出せないと思うかもしれませんが、どんな小さなことでもリストに入れていきます。一見短所のように見えることでも、発想を変えることで長所にもなり得るのです。

例えば、せっかちな性格は「行動にスピード感がある」という長所になります。マイペースで仕事が遅くなることは、「周囲のペースに惑わされず、丁寧に仕事をしている」と言い換えられるでしょう。時間がかかるかもしれませんが、頑張ってリストアップしてみてください。

リストアップが完了し、自分の長所が100個並んだリストを見たとき、「自分には、こんなに多くの長所があったのだ!」と気づき、自己肯定感が高まるでしょう。

ストレングスファインダーを受けてみる

ストレングスファインダーとは、アメリカのギャラップ社が提供する「強みの元を発見するツール」です。人が持つ才能を34の資質に分け、それらのどの資質が上位にあるのか診断することで、その人の強みの元を発見できます。

また、その34の資質は「実行力」「影響力」「人間関係構築力」「戦略的思考力」の4つの領域に分けられ、各分野における資質の強さも分かります。

「強みの元」と表現しているのは、ストレングスファインダーの目的が「強みになり得る最も優れた潜在能力の源泉を見つけること」とされているからです。診断結果を見て、まだ強みと呼べないものでも、将来強みになる可能性があります。

34の資質のうち上位5位くらいまでを「上位資質」と呼び、その人の強みの元となると考えられています。

ストレングスファインダーで34全ての資質の順位を知ることにより、自分の強みとなり得る資質はもちろん、あまり得意でないとされる資質も分かります。チームで仕事をしている場合には、自分にとって下位の資質の部分を、上位資質として持っているメンバーに任せるなど、役割分担にも活かせるでしょう。

「資質を知るだけでは、どのように活かせばよいのか分からない」という場合は、ギャラップ社認定のストレングスファインダーコーチ資格を持った人に相談をしたり、資質についてのセミナーを受講したりするのもおすすめです。

ストレングスファインダーで診断を受けるには、2つの方法があります。書籍を購入して付属のアクセスコードをホームページ上で入力して診断する方法と、ホームページ上でアクセスコードを購入して診断する方法です。どちらも177の質問に答えることで、診断結果を得られます。

ただし、アクセスコード付きの書籍は、上位5つまでの資質しか診断できないので注意が必要です。

才能プロファイリングを受けてみる

才能プロファイリングとは3つの質問であなたの才能を見つけるための才能診断・分析メソッドです。才能心理学という、才能開花理論をベースに開発された診断メソッドで、才能プロファイラーとのマンツーマンのセッションで、あなたの才能を見つけます。

特徴はあなた独自の才能がわかること。ストレングスファインダーにはあらかじめ用意された34の資質があり、その中のどの資質が上位にあるのかを教えてくれます。一方、才能プロファイリングでは、「才能は本来一人一人固有のもの」という考えをベースに開発されたため、クライアント一人一人の固有の才能を見つけます。

一般的な分類での強みや取り柄ではなく、他の人とは違う自分独自の強みや才能を知りたい人にオススメの方法です。

早ければ1時間程度であなたの才能とその活かし方がわかります。セッションの中で才能の活かし方のアドバイスを受けられるのも特徴です。

興味のある方は才能プロファイリングを実際に行なっている動画をご覧ください。

まとめ

「自分には取り柄がない」と思っている人が、自分の取り柄を知るための方法をご紹介しました。取り柄のない人は一人としていません。ぜひ、あなたの強みや価値を知り、ビジネスに活かしてください。そのために改めて自分をみつめ直し、自身の取り柄をビジネスにどのように活かせるのか考えてみましょう。

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この記事を書いた人

才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。
「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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