2年前、ドイツ人作家、シーラッハの『犯罪』が、本屋大賞 翻訳小説部門で一位を獲得しました。その時、翻訳者の酒寄さんが、受賞スピーチでこんなことを語っていました。
「ドイツ文学は翻訳者がいなければ、世界的な文学になれない」
「翻訳者はただ、文字を翻訳する人ではない」
このスピーチを聞いたとき、「才能とは翻訳機能だ」と気づきました。
- 経営者の希望を、決算書という数字に落としこんで、戦略を作るのも翻訳機能
- アスリートが目標を達成するために、トレーニングメニューを考えるコーチ
- お客様のニーズを、新商品の設計図に落とし込む開発者
- 難しい理論を、わかりやすく説明できる教師
彼らの才能には、翻訳機能があります。
「自分は何を翻訳する人なのか?」
「何をどう翻訳する才能があるのか?」
それがわかれば、他の人にはない、自分の才能が見えてきます。