ピカソに学ぶ「セルフ・イノベーション」の起こし方

画家

先週は名古屋でMAP経営さん主催の講演会に登壇し、「イノベーション」について話してきました。 

参加者の多くは税理士や会計士など、国家資格をもって仕事をされている方々で、法律に則って正しく業務を行うのが仕事。

ただ、法律で守られているために変化やイノベーションを起こすのが苦手な人が多いそうで、「まずは税理士や会計士が自分にイノベーションを起こす方法を話して欲しい」という依頼でした。

そこで話したのはピカソの話です。

ピカソはいろいろな角度から見たイメージを1つの絵に収めたキュビズムの創始者の一人。

それまでは、ルネサンス以来の一点透視図法が主流だったので、芸術家としてイノベーションを起こした人物です。

それ自体すごいことなのですが、イノベーションの本質にあるのは「なぜ、そんな画法を思いついたのか?」という所。その理由がわかれば、イノベーションを起こす方法を応用できるからです。

実はピカソが画家としてデビューした当時、あるテクノロジーの登場で芸術家は存在価値を奪われそうになっていました。それは写真です。

見たままを美しく忠実に再現するなら写真にはかなわない。画家としての存在価値を奪われそうになったピカソは悩みながらも必死に作品を描きます。

そしてある展示会に作品を持っていた時、「色彩の魔術師」と呼ばれたマティスの絵を見ます。

マティスの絵は見たままを描くのではなく、彼の目に見えたイメージをキャンパスに描いた絵でした。

その絵は賛否両論。「すばらしい!」という賞賛もあれば、「なんだこの絵は?」という批判も出ました。

しかしピカソは「マティスはそのままを描く時代は写真の登場で終わったことを知っている」と悟り、持参した作品を展示せず持って帰りました。新しい時代にふさわしい絵をまだ描けていないと思ったからです。

そして悩み抜いた末に見出したのがキュビズムです。

ビジネスでも芸術でも科学でも、イノベーションが起きるきっかけになるのは、テクノロジーの進化によって存在価値を奪われるという閉塞感

この閉塞感に飲み込まれずに立ち向かえば、新しい価値を生み出すイノベーションを起こせます。

ポイントは、今の自分にできること・今の自分の価値に執着せず、新しい価値を生み出せる自分に変われるようイノベーションを起こすこと。

その第一歩は、自分を再定義することです。

マティスやピカソは画家を「現実を美しく描く存在」から「自分に見えるイメージを描く存在」に再定義しました。

2019年に向けて、あなたは自分をどう再定義しますか?その答えが見つかれば、AIやITの進化はあなたの才能開花を後押ししてくれますよ。

実際にマティスやピカソの絵を見れば、どんなイノベーションを起こしたのかよくわかるので、ぜひググって下さい。

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この記事を書いた人

才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。
「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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