どのような職場にも、多くの場合“仕事ができる人”はいますよね。仕事ができる人とは、習慣や考え方に特徴があると言われています。具体的には、一体どのような習慣・考え方なのでしょうか。今回は、仕事ができる人の習慣や考え方について一緒に見ていきたいと思います。より仕事ができる人を目指すために、今から始められる行動についても紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
仕事ができる人の特徴
はじめに、仕事ができる人の特徴から見ていきましょう。ここでは、主に3つの特徴を紹介します。
自分を過大評価していない
仕事ができる人は、自分のことを過大評価しません。上司や同僚、部下などから褒められたり尊敬されたりしても、決して自分のことを過大評価せず、実直に仕事に取り組みます。
また、苦手な分野の業務を依頼されたときには、得意な人に素直に依頼することができる柔軟性も持っています。自分を過大評価せず自分でこなせる範囲がわかっているからこそ、苦手な分野は得意な人に助けを求めることができるのです。
失敗してもすぐに切り替えられる
たとえ仕事で失敗してもすぐ切り替えられる点も、仕事ができる人によく見られる特徴です。人は誰しも失敗します。しかし、そこで落ち込んで立ち止まってしまったり諦めたりしないのが、仕事ができる人です。
失敗してもすぐに気持ちを切り替え、「失敗を糧にしよう」と考えることで常に前向きに仕事に取り組めるのです。仕事ができる人にとって、失敗は自分を成長させる絶好のチャンス。失敗で悩み続けたり不満を言ったりすることなく、「次はできる」とポジティブな姿勢で仕事に取り組みます。
改善点や効率を考えながら行動できる
仕事ができる人は、人からの指示を受けなくても自発的に行動できます。常に自分で課題を見つけ、解決する姿勢が身についているのです。
この仕事に対する自発的な姿勢によって仕事の質がアップし、業務時間の短縮にも繋がります。スケジュールに余裕が生まれることで他の仕事にも着手できるので、さらに仕事ができる人という評価に繋がるのです。
仕事ができる人の習慣
次は、仕事ができる人の習慣について見ていきましょう。仕事での習慣に限らず、日頃から心掛けている習慣があるようです。
できる人から学んでいる
仕事ができる人は、自分から見て“仕事ができる人”と思う人から学ぶ姿勢を持っています。業務への取り組み方そのものを教わるのも良いですし、見て学ぶのも良いでしょう。仕事ができる人と積極的にかかわることで、次第に自分も仕事ができる人に近づけるはずです。
早寝早起き
早寝早起きすると生活リズムが整い、身体の調子も良くなるため、仕事にもしっかり取り組むことができます。
また、早寝早起きすると朝の時間に余裕が生まれます。すっきりした頭で早い時間から仕事に取り組むことで、業務効率がアップしたり新たなアイデアが浮かんだりするでしょう。
運動をしている
仕事ができる人のなかには、運動を習慣づけている人も多くいます。運動をしたあとは、身も心もすっきりしますよね。フットワークも軽くなり、良いアイデアが浮かぶ可能性もアップします。
また、運動習慣によって体力の維持や向上を目指すことも大切です。風邪などの体調不良を未然に防ぎ、スケジュールに穴をあけないように自己管理できている点も、仕事ができる人の特徴と言えます。
インプットを欠かさない(新しい情報、知識)
仕事において、新しい情報や知識を得ることは大変重要です。仕事ができる人は常にアンテナを張り、さまざまな情報を収集しています。
複数の情報を組み合わせることで正しい情報を得やすくなり、情報の質がアップ。仕事に必要な情報も選びやすくなり、仕事の効率や質の向上も期待できるでしょう。
集めた情報に不足を感じれば、理解を深めるため、さらに新たな情報を収集するのも大切。情報により仕事が進めやすくなると、短縮できた時間でまた次の仕事に取り組むこともできます。
新しい経験を積む
仕事ができる人は、積極的でチャレンジ精神のある人でもあります。現状に満足することなく、常に自分を磨きスキルアップさせたいという意欲にあふれています。
例えば、読書で視野を広げる、資格取得で知識を深めてスキルを身につけるなど。また、習い事は自分のできることを増やし、習い事仲間との交流が情報収集の場にもなるでしょう。
方法はさまざまですが、新しい知識を身につけたり経験を積んだりすることは、業務に役立つだけではありません。自分自身の糧にもなり、人間関係などの向上も期待できます。スキルアップからキャリアアップにも繋げられるでしょう。
仕事ができる人の考え方
ここでは、仕事ができる人の考え方に着目します。4つの特徴的な考え方についてまとめました。
将来を見据える
仕事ができる人は、常に将来を見据えた行動をとっています。目の前の業務をこなすことだけを考えていては、仕事ができる人にはなれません。
例えば「この先○○の仕事に携わる可能性も考え、○○の知識も身につけておこう」といった自分の業務にかかわること。また、「○年後に会社はこうなっているかもしれないから、転職を考えよう」といった会社の将来を見据えた人生設計を考えられるのも、仕事ができる人です。
結果がすべてである
「仕事はプロセスも大事」と言われる場合もありますが、仕事ができる人は「結果がすべて」と考えています。
もちろん結果にこだわりすぎて仕事の進め方に問題があってはいけませんが、仕事においては結果に結びつかなければ意味がありません。業務を遂行するうえで周囲の人の気持ちなども考えながら結果に繋げられるのが、仕事ができる人でしょう。
他人目線で常に考える
仕事ができる人は、常に他人目線で考えることができます。周囲の人や、取引先・お客様の気持ちをよく考えることで円滑なやりとりができ、仕事が進めやすくなるのです。
例えば社外の取引先やお客様に接する場合、相手の目線で考えるとニーズもつかみやすくなるだけでなく、相手からの信頼も得やすくなるでしょう。社内であれば上司や同僚、プロジェクト仲間などの目線で考えると、新たな視点に気づける可能性もあります。また、主観的になってしまい仕事が滞るのを防ぐこともできるでしょう。
夢を持っているが現実的
仕事において、夢や目標を持つことは大切です。一方で、その夢や目標を達成するために今やるべきことや現実的な問題にもきちんと目を向けているのが、仕事ができる人。
夢を抱くことは誰でもできますが、それを実現するために今何をすべきなのか、計画を立てることが大切です。業務を順序立てて進められると仕事がスムーズに進み、着実に夢の実現へと向かうことができるでしょう。
仕事ができるようになるために今からできること
“仕事ができる人”になるために、今からできることも多くあります。ここでは4つの方法をまとめたので、ぜひ実践してみてください。
仕事ができる人を観察し、真似する
自分の周りの“仕事ができる人”をよく観察し、真似するという方法は取り組みやすく、結果にも繋がりやすいでしょう。
普段の自分とは異なる習慣や仕事の進め方で、はじめのうちは戸惑うこともあるかもしれません。しかし次第に慣れて自分の習慣にしていくことで、仕事ができる人に近づけるはずです。ゆくゆくは自分なりの工夫やアイデアも取り入れていくと、自分の良さを発揮できる仕事のやり方を確立できるでしょう。
自分の担当業務・存在意義を正しく理解する
社会、また会社や仕事において、自分の担当業務や存在意義を正しく理解している人は意外に少ないものです。
社会において、自社が果たす役割や求められていることは何でしょうか?また会社においては、自分が属している部署の位置づけや他部署との関係性、そして自分の担当する業務の役目とは何でしょうか?
それぞれを自分のなかで整理・理解しておくことで自分の使命や課題が明確になり、主体性を持って仕事に取り組めるでしょう。
ビジネスの基礎となるスキルを身につける
“ビジネスの基礎となるスキル”はどのような会社・職場に行っても求められるスキルです。例えば、社内外問わず必要な「コミュニケーション能力」、提案や企画で大切な「プレゼンテーション能力」など。ほかにも、仕事をするうえではあらゆる場面で「論理的思考力」や「問題解決能力」が必要となるでしょう。
これらのスキルを身につけるには、独学では限界があります。より実践的に学ぶためには、ビジネススクールなどを活用するのもひとつの方法です。
常に「期待以上の成果を出す」ことを意識する
仕事では、求められていることよりワンステップ上の成果を出せるように意識して取り組みましょう。
例えば「この書類を○日までにデータ化して欲しい」と言われた場合。入力時に気になった点やミスに気づいたら、その書類にふせんなどでメモを残し、期日より前に提出報告するのもひとつです。指示されたことをこなすだけでなく、改善点や付加価値をつけることで、自分の評価にも繋げられるでしょう。
まとめ
仕事ができる人の習慣や考え方から、実際に取り組める方法までご紹介しました。あの人はこの習慣があるから仕事ができるんだな、仕事ができる人とはこういう人なんだ、と理解するだけでは意味がありません。自分の生活にもしっかり取り入れながら、“仕事ができる人”を目指しましょう。