おはようございます。
才能心理学協会 認定講師の上田博美です。
私は、趣味で水彩画教室に通っています。
今年で、5年目に入りました。
現在の水彩画教室に通うようになってから、私は好きな花を描く喜びを手に入れました。
しかし、現在の教室に通う前に、たった半年で絵画教室をやめたことがありました。
そんな私が、なぜ、現在の教室では4年以上も続いているのか、疑問に思われるかもしれませんね。
才能心理学を学んだ今だからこそ、教室の選び方次第で挫折することもあれば、才能を育てることもできるということがわかりました。
もうすぐ4月ですね。
新しいことを始めたくなっている方もおられるかもしれません。
今回は、そんな方のために、「才能を手に入れるための教室選びのコツ」をご紹介します。
前回、「才能の出発点にあるのは感情」だとお伝えしました。
私は、半年でやめた絵画教室も、現在の水彩画教室も、受講を申し込んだ時点では、「絵を描けるようになりたい!!」と同じ気持ちでした。
違っていたのはその後で、半年で絵画教室をやめた時は、「私には、私が描きたい写実的な絵を描く才能がないんだ・・・」と絶望的な気持ちになっていました。
一方で、現在の教室に通い始めて半年後には、絵を描くことが楽しくて、嬉しくて、早く上達したくて、自宅でも練習をするようになっていました。
なぜ、半年間でこんなに大きな違いが生まれたのでしょうか?
それは、私にとって、一方は絵を描くことが嫌になる教室で、もう一方は絵を描きたくなる教室だったからです。
(だから、4年も続いたんです!)
まずは、私が絵を描くことが嫌になった教室についてお話ししましょう。
その当時、私は、水彩色鉛筆を使って絵を描けるようになりたいと思っていました。
水彩色鉛筆は、描いた部分に水をつけると水彩絵の具のようなタッチになる、色鉛筆と水彩絵の具の要素を合わせ持ったものです。
その水彩色鉛筆を使用できる教室が当時は珍しく、私は「水彩色鉛筆が使える!!」というだけで受講を決めました。
参加してみると、生徒は20人以上いました。
毎回、先生は教室の前の方に座っていて、以前からその教室に通っている生徒さんと雑談して、時々教室の中を歩くだけで、あまり指導をされませんでした。
初回の題材はユリの花でした。
私は、写実的な絵を描きたくて、自分なりに描いていると、先生が「絵は見た通りに描くものじゃない、かっこよく描くんだ!」とおっしゃいました。
先生のバラの作品を見せていただきましたが、その作品は、私が描きたい写実的な絵ではなく、ラフなスケッチ風の絵でした。
先生の言葉は、私が描けるようになりたいと思っていた写実的な絵、ユリの花が持つ美しさを否定しているように思え、悲しくなりました。
絵の題材は、毎回変わりました。
ある時は民族衣装を着たモデル、またある時はワインの瓶、果物と全く異なるものが登場しました。
デッサンの仕方さえわからない私は、特に人物で苦戦し、頭でっかちになってしまったこともありました。
(その絵は今でもよく覚えています!)
私は、毎回講座の最後に完成した下手な絵を見て、嫌な気持ちになりました。
そして、「私には、私が描きたい写実的な絵を描く才能がないんだ・・・」と思ったんです。
描けるようになりたい気持ちが強かった分だけ、本当に落ち込ました。
でも、それは、私が教室の選び方を間違ったことが原因だったんです。
私は、教室を選ぶ時に、3つの失敗をしていました。
まず1つ目は、水彩色鉛筆が使えるかどうかで教室を選んでしまったことです。
水彩色鉛筆が使える教室がなかなか見つからなかったので、飛びついてしまいました。
2つ目は、先生の画風について確認しなかったことです。
「見た通りではなくかっこよく描く」先生と、「見た通りに写実的に描きたい」と思っていた私とでは、絵に対する価値観が違いすぎました。
3つ目は、絵画教室に通えば、絵の描き方を教えてもらえると思い込み、絵の基本的な描き方を指導してもらえるかどうかを確認しなかったことです。
ただ、あの教室で指導を受けたとしても、描きたかった写実的な絵を描けるようにはならなかったと思いますが・・・。
その結果、私は「写実的な絵を描けるようになりたい」という気持ちを持ち続けることができず、手に入れたかった「写実的な絵を描く才能」を育てることができませんでした。
あなたが、今まで教室や講座を選んだ時の決め手は何でしたか?
その教室や講座で期待通りの結果を得られましたか?
一度振り返ってみましょう。
次回は、私が現在の水彩画教室で見つけた、才能が育つ教室選びのコツをご紹介します。