ウェルビーイングを導入して社員のやる気アップ!その実践方法は?

この記事では、ウェルビーイングについて詳しく解説すると同時に、ウェルビーイングを社内に導入するメリット及び実践方法について紹介しています。働き方改革が声高に叫ばれている昨今、注目を集めているウェルビーイングですが、まだまだ日本では、馴染みが浅いのが現状です。しかし、これからの時代、企業運営の大切な要素となることは間違いないでしょう。この記事を読んで、ぜひウェルビーイングに対する知識を深めてください。

目次

ウェルビーイングとは

ウェルビーイングとは、日本語に直訳すると「幸福」「健康」という意味になります。1946年、WHOが「健康」という言葉の定義づけを行った際、「肉体(からだ)や、精神(こころ)だけではなく、社会的にも全てが満たされている状態」がウェルビーイングである、と述べています。つまり、ビジネス分野において、ウェルビーイングとは、働く人の心身ともに「健康」かつ「幸福」であることが企業にもプラスになる、ということを意味しているのです。実際に、自分が「幸せである」と感じている従業員は、創造的であり、業務のパフォーマンスも高いので、組織によい影響を及ぼしているということがわかっています。

なぜ今「ウェルビーイング」が注目されているのか

日本では、高齢化が進むことによって労働力人口は減少、労働不足が深刻化しつつある現代社会において、労働者一人ひとりの生産性を上げることが重要な課題となっています。また、現代は、昔のように「馬車馬のように働く」のが主流ではなく、仕事とプライベートの両立を求めるなど、自分らしい働き方が重視されています。さらに、2019年4月より、「働き方改革関連法案」が段階的に施行。生産性の向上、離職率の低下、そして就業満足度の向上が求められるようになったのです。このような流れから、健康な状態で働いて、幸福を目指すウェルビーイングが、日本国内で注目されるようになりました。2020年現在の日本の「世界幸福度ランキング」は第62位。これは、先進国において、決して高い順位であるとは言えません。この現状を踏まえ、政府や企業の間でも、ウェルビーイングの重要性について、しばし言及されるようになり、関心が高まりつつあります。

ウェルビーイング導入の利点とは

ウェルビーイング導入の利点

では、ウェルビーイングを導入することによって、企業側にどんなメリットがあるのでしょうか?主な例をご紹介しましょう。

職場環境が改善される

ウェルビーイングを導入するということは、すなわち従業員にとって「働きやすい環境」を整備することです。具体的には、時短勤務や在宅勤務などの柔軟な勤務制度の導入、有給を取得しやすい環境を整えるなどが挙げられます。これら一つひとつをクリアすることにより、企業が健全化するというメリットがあります。

人間関係がよくなる

従業員が心身ともに健康な状態で働くことができると、他の人を思いやる余裕が生まれ、その結果、職場の人間関係が向上するというメリットがあります。また、従業員同士の関係がよくなることで、従業員のエンゲージメントや会社への帰属意識も向上。愛社精神が高まるでしょう。

社員の生産性アップ

企業が従業員のウェルビーイングに配慮することで、従業員は仕事へのやりがいが向上し、モチベーションもアップします。さらに、従業員の仕事に対する熱意の度合いも高まるでしょう。その結果、従業員一人ひとりの生産性やパフォーマンスの向上が期待できるようになります。個人の生産性の向上は、企業や組織の生産性向上に直結します。さらには、企業価値の上昇も見込めるようになるでしょう。エンゲージメントが高い企業のEPS(一株あたりの当期純利益)は、通常の企業よりも約4倍高くなるという報告もされています。このように、ウェルビーイングを導入することで、企業価値も大きく高めることができるのです。

人材流出を防ぐことができる

エンプロイーエンゲージメントやワークエンゲージメントが向上することで、離職率の低下が期待できます。離職率が少ないということは、専門知識の損失や、優秀な人材の流出を防ぐことに繋がります。また、積極的にウェルビーイングに取り組んでいる企業は社外的に好印象を与えるので、採用活動にも好影響を及ぼし、優秀な人材を確保できる可能性が高くなるでしょう。

社内でウェルビーイングを実践する場合の具体例

社内でウェルビーイングを実践する場合の具体例

ここまで読むことで、ウェルビーイングの導入は、従業員だけでなく企業にも大きなメリットをもたらしてくれるということが、おわかりいただけたでしょう。では、企業にウェルビーイングを導入するには、どのようなことを行うべきなのか、具体例を挙げながら解説していきます。

健康面・メンタル面をサポートする

まずは、ウェルビーイングの根本とも言える、従業員の健康面、メンタル面のサポートを行いましょう。ジョンソン&ジョンソン、スターバックスなど、アメリカの大手企業は、従業員の心身の健康をモニター。予防や治療をサポートするサービスを展開しています。また、企業の幹部及び従業員に向けて、メンタルヘルスへの理解度を深めるためのセミナーを開催して、メンタルヘルスへの偏見を払しょくする企業努力を行っています。

人間ドックなど、身体の健康面のサポートを導入している企業はたくさんあるでしょう。しかし、ウェルビーイングを導入するには、メンタル・ウェルネスも含んだ、包括的な心身のサポートが大切なのです。

適度にテレワークを取り入れる

コロナ禍において、「ニューノーマル」な働き方として多くの企業に導入されているテレワークは、ウェルビーイング向上にも効果的であるということをご存じでしょうか。テレワークを導入することで、子育てや介護等で職場を離れざるを得なかった従業員が、自宅に居ながら仕事を行うことが可能になります。さらに、テレワークは、ワークライフバランスの向上にも役立ちます。従業員のライフスタイルや、業務の状況に柔軟に対応し、さまざまな働き方を提案することで、仕事やプライベートに対する不安を取り除くことが可能になるでしょう。

コミュニケーションの活性化

ウェルビーイングにおいては、社内でのコミュニケーションを活性化することも大切です。同僚、上司や部下とのコミュニケーションを改善し、風通しのよい職場を作りましょう。例えば、休憩室をリフォームする、オープンスペースを設置するなどして、コミュニケーションを取りやすい社内環境を構築します。SNSなど、コミュニケーションツールを導入するのも一つの方法です。日頃からコミュニケーションが円滑に取れていれば、問題の早期発見、解決へと繋がります。逆に、コミュニケーションに課題を抱えてしまうと、良好な人間関係が構築されず、従業員が心理的な不安を抱えてしまう可能性があります。2020年、ProFuture株式会社が実施した「社内コミュニケーション」に関する調査によれば、社内でのコミュニケーションに課題を感じていると答えた企業は、全体の約80%にのぼりました。社内のコミュニケーションに問題がある場合、ウェルビーイングの低下に繋がりかねないので、問題点は早急に改善するようにしましょう。

まとめ

これからの企業経営において、ウェルビーイングは欠かせない要因となることは間違いありません。積極的に導入していくことによって、従業員の幸福度がアップし、それが企業の利益へと繋がっていくでしょう。しかし、ウェルビーイングの知識やノウハウを知るだけでは、意味はありません。自社にどのような形で取り入れるか、どのようなメリットが得られるのかを見つけ、実践することが大切なのです。

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この記事を書いた人

才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。
「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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