こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。
「働く女性のロールモデルがない」
最近、いろいろなところでそんな声を聞きます。仕事一筋でも、プライベート一筋でもない女性像をみなさん求めているからだと思います。
NHK連続テレビ小説「あさが来た」の第8週平均視聴率が24・0%!を超えているのもそんな背景があるからでしょう。
こういう話になると、「ワークライフバランス」という言葉がよく出てきますが、個人的にはワークライフバランスは働く女性のライフスタイルが確立する過渡期の言葉だと思います。
なぜかといえば、ワークライフバランスという言葉は「ワークは義務」、「人生を充実させるにはプライベート(楽しみ)も大切」という感覚的な前提から来ている言葉だと思うからです。
才能開発や才能の研究をしていると、才能を発揮している人はワークとプライベートの境界線はありません。彼らは自分の興味のある仕事をし、プライベートでもその興味が消えることはありません。
だから、家族と話していても仕事のアイデアを思いつくし、仕事をしていても、「これができるようになったら、友達が喜ぶな」と思いながら働いています。
こうしたワークスタイル、ライフスタイルは男性、女性関係なく仕事に楽しみを見出している人には起きている現象です。ワークライフバランスという言葉が働く女性のライフスタイルが確立する過渡期の言葉だと思うのはそのためです。
本質的に、人が求めているのは「ワークライフ・インテクグレーション」(仕事と人生が1つに統合されているライフスタイル)。シンプルに言えば、目が覚めている時はずっと楽しいという感覚で生きられる人生を、人は求めていると思います。
そういう意味で、幸せと楽しさを手にする女性は、ワークライフバランスではなく、ワークライフ・インテクグレーションを実現している人。働く女性たちが欲しがっているのは、仕事もプライベートも充実させ、楽しむ女性のモデルだと思います。