才能心理学協会 認定講師の上田博美です。
今回は、コツコツ努力を積み重ね、活躍する場所を手に入れた「元宝塚トップスターの真矢ミキさん」のエピソードをご紹介します。
真矢さんが、1979年に宝塚音楽学校に入学した時の成績は、39人中37番でした。
真矢さんは、その当時を振り返って「もう、その時は何を見ても37に見える。例えば、山を見てもそこに37と書かれているように見える。それほど悲惨でした」と笑いながら話していました。
そんな時でも真矢さんは、「トップスターになる夢」を諦めることはなかったそうです。
宝塚音楽学校では、予科生※が一人ずつ掃除を担当する場所が決められていて、毎朝その場所を掃除します。
※宝塚音楽学校は予科と本科の2年制で、予科生は入学して1年目の学生です。
その当時を知る同級生たちは、誰もいない教室で、ひとり掃除をしながら、トップスターになった時のことを想像しつつ踊り続け、歌い続ける真矢さんの姿を何度も見たと言います。
中には馬鹿にする人もいたそうです。
しかし、それでも諦めなかった真矢さんは、コツコツ努力を積み重ね、1995年についに宝塚花組トップスターの地位に上り詰めました。
才能心理学では、「才能は集中投資」と伝えています。
真矢さんのように才能が開花した人は、みんなそうしているからです。
ですから、才能を手に入れる秘訣は、コツコツ練習を続けることなんです。
そうは言っても、練習しても上達しなくて嫌になって止めてしまった、思うような成果が得られなかった、そんな経験をしたことがあるかもしれません。
そのような方のために、次回は「正しい練習方法」をご紹介します。