こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。
今回は「自分の才能を見つけたい!」という方のために必須の下準備をお伝えします。多くの人がこの下準備をしていないせいで、一生懸命自分の才能を見つけようとしても見つけられずに終わっているからです。
才能を見つけるための下準備とは、バイアスに気付き、修正することです。
実績を出していなければ才能はないのか?
才能がある人といえば、あなたは誰を思い浮かべますか?
宮崎駿監督。
イチロー選手。
松田聖子さん。
孫正義さん。
セミナーでこの質問をするとよく返ってくる答えです。
彼らの特徴はすでに結果を出している有名人ということ。私たちはこういう人たちが才能ある人と思い込んでいます。つまり頭の中に「才能ある人=結果を出し、有名な人」という公式がインプットされています。
するとまだ何の結果も出していない自分は? 自動的に才能がない人になってしまいます。しかし、「あの人には才能がある」と言われている人でも、はじめからすごい才能がり、結果を出していたわけではありません。
こうした偏見のことを心理学ではバイアスと呼びます。
もう1つ考えてみましょう。
才能とは職業のことか?
彼らの職業は何でしょうか?
映画監督、野球選手、歌手、起業家。会社勤めをしている多くの人にとって、この4つの職業は特殊な職業です。すると頭の中に「才能ある人=特殊な職業で活躍している人」という公式がインプットされます。
では、あなたはこういう職業についているでしょうか? 答えがノーならこの公式から外れ、自動的に才能がない人になってしまいます。
「私はそんな単純な考え方はしない」と思う人もいるかもしれないので、ここで簡単なテストを1つ。今、周りをぐるっと見渡してください。360度見渡しましたか?
では質問です。
赤色のモノは何個、目に付いたでしょうか?
目をつむって数えてみてください。
では目を開けて、ぐるっと見渡して赤色のモノを見つけてみましょう。
数は合っていましたか?
ほとんどの人は赤色を意識してぐるっと見渡すと、より多くの赤色のモノを見つけます。これは「赤色のモノを見つけよう」と赤色を意識するので、赤色のモノを見つけやすくなるからです。逆にいえば、青色のモノなど赤以外のモノは見落としがちになります。
まずは才能のバイアスを取ろう!
才能を見つける場合も同じです。才能がある人といえば、アーティストやアスリートを思い浮かべる人がたくさんいます。才能という言葉はアートやスポーツの分野で多用されてきたせいでしょう。
しかし、「才能ある人=アーティスト・アスリート」という意識付けがされていると、アーティストでもアスリートでもないビジネスパーソンは才能がない人になってしまい、自分の才能を見落としがちになります。実際は、そんなことはありません。どの分野にも才能ある人はいますし、誰にでも才能があります。
才能を見つけるためにまず必要なことは、
- 今までの実績や知名度に関係なく才能はある
- 職業に関係なく才能はある
才能に対するバイアスを修正し、才能とは何か?正しい理解をすること。これが才能を見つけるための必須の下準備です。
あなたは才能についてどんなバイアスを持っているでしょうか? 今回挙げた2つの例のように役に立たないバイアスに気づいたら、まずはそのバイアスを外してから、自分の才能を見つける作業に入りましょう。