こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。
「『才能の源泉』って何ですか?」という質問をいただきました。
才能開花した人を研究するといくつかの共通点があるのがわかります。その1つが『才能の源泉』。これは才能を開花させる強力なモチベーションのことです。
才能の源泉を見つけると寝不足だろうが、金欠だろうが、家族や他人に反対されようが、自分を止められないくらいの強いモチベーションが湧いてきて、枯れることがありません。あなたにもそんな経験が一度や二度はありませんか?才能開花した人が誰にも負けないくらい、ずっと練習や努力を続けられるのは才能の源泉を見つけたからです。
心理学ではモチベーションには内的動機と外的動機があると言われています。内的動機は「やりたいからやる」という自発的な動機。一方で、外的動機はお金や地位、評価やほめ言葉など外部から与えられた刺激によって引き起こされる動機のこと。ニンジンをぶら下げられると走る馬にようなものです。
才能の源泉とは、内的動機の中でも才能開花につながる強い動機のこと。あなたの心を突き動かす強い感情のことです。
たとえば、スティーブ・ジョブズの才能の源泉は「選ばれる喜び」。生まれてすぐに養子に出された彼は「実の親に捨てられた(選ばれなかった)寂しさ」をずっと抱えていたからです。
スティーブ・ジョブズがプレゼンをすれば、ファンは魅了され、新製品の発売時には長蛇の行列ができます。彼のプレゼンノウハウを書いた本はベストセラーにもなっていますが、それだけの影響力を持つのは「選ばれる喜び」が人一倍強いからです。
ジョブズの才能の1つがプレゼン能力だとすれば、それを作り出した原因は「選ばれたい」という彼のモチベーション(才能の源泉)。
「選ばれる喜びが人一倍強い」という人はジョブズと同じタイプなので、彼のノウハウを学べば才能開花する可能性がぐっとあがります。
一方で、ジョブズのプレゼンノウハウを学んだものの成果が出なかったという場合は、あなたの中にジョブズほどの「選ばれたい」という強い感情がない可能性があります。
彼は「選ばれる喜びをまた味わいたい」と思うからプレゼンの技術を伸ばし続けました。彼と同じ才能の源泉を持っていなければ、よりインパクトのあるプレゼンをするための研究心、向上心、つまりモチベーションが湧かないと思いませんか?
才能の源泉を自覚していないと、モチベーションが続かないことに時間とお金を使ってしまい、いずれ誰かに追い越されてしまいます。
「モチベーションが湧かない」「何をやっても続かない」と悩むのは、才能の源泉をまだ見つけていないから。成功した人は誰に何を言われなくてもやるべきことをやっているものです。
彼らにとって「やるべきこと=やりたいこと」。行動が止まることがありません。行動が続かない理由はモチベーションが湧かないことを目標設定し、努力しているからです。
大切なのは自分の才能の源泉を知り、活かせる分野で仕事をすることです。
人は誰もが感情を持っている。
だから誰にでも才能はあるし、才能開花もできる。
これが才能心理学の基本的な考え方です。
才能は何度も練習を繰り返し、使うことで磨かれます。アスリートでも、経営者でも、アーティストでも、世界的に活躍している人たちは全員10年間(1万時間)以上のトレーニングを積んでいるというのは有名な話。彼らはそれだけ続くモチベーション『才能の源泉』を自分の心の中に見つけた人です。
才能開花を目指すなら、最も重要なのはずっと続くモチベーション『才能の源泉』を見つけること。 そして『才能の源泉』はどこか外にあるのではなく、ジョブズのようにあなたの心の中、記憶の中に眠っているのです。