初めまして、才能心理学協会 認定講師の上田博美と申します。
突然ですが、あなたには苦手なことはありませんか?
実は、私は子供の頃、書道が大の苦手でした。
しかし、才能心理学のおかげで、一番やりたくなかった書道の先生が才能だとわかり、今ではとてもやりがいのある仕事になっています。
なぜ、そんな変化が起こったのかというと、私は書道の師範資格を持っているのに、先生になることに抵抗を感じていた、その理由がわかったからです。
私は、小学校の初めての書道の授業で、先生に作品を悪い見本としてクラスに貼り出され、深く傷つきました。
そして、私自身が先生の立場になった時に、あの小学校の時の先生のように誰かを傷つけるのが怖くて、先生にだけはなりたくないと思うようになったのだとわかりました。
私は、書道の先生になるのが嫌だったのではなく、あの小学校の時の先生のように人を傷つけるのが嫌だった、そのことに気づいたとき、先生になることは嫌でなくなったんです。
そして、私自身の書道での挫折経験から、書道に挫折した人や字にコンプレックスがある人に自信を与えられる先生になりたいと思えるようになりました。
ここまでで、「書道の先生になろうと思えるようになった理由はわかったけど、書道が苦手だったのに、どうして師範試験に合格できたのだろう?」と思われたかもしれませんね。
実は、この書道が私にとってコツコツ努力を積み重ねる原点になり、苦手なことの克服に繋がったんです。
今回は、苦手なことを克服する方法を私自身の体験を通してお伝えしたいと思います。
私にとって書道はコンプレックスで、中学校を卒業するまで、書道の授業が苦痛でしかありませんでした。
あまりにも苦痛で、「このままでは、書道コンプレックスに人生を支配されてしまう」と思うほどでした。
そして、高校一年生の時に、「このまま書道コンプレックスを抱えたまま人生を送るのは嫌だ、せめて人並みに書けるようになろう」と一念発起し、書道を習い始めました。
書道のいいところは、作品で上達したことを確認できるところです。
例えば、10枚の半紙に書いて練習すれば、最初の1枚目よりも10枚目の方が上手く書けます。
それを1ヶ月続ければ、1ヶ月間の練習の成果を、作品を見て実感することができます。
私にとって、書道は挫折から始まりましたが、それでも作品を見て「私でも練習すれば上達できる」と思えました。
そして、コツコツ練習を積み重ね、書道を習い始めて7年後に、師範試験に合格することができたんです。
この経験は、認定講師の審査を受ける時にも役立ちました。
私は、人前で話すことがとても苦手で、人前に出ると緊張して頭が真っ白になりました。
そのため、人前で話さなければならない時は、いつも原稿を読んでいました。
講座養成講座でスピーチの練習をした時には、覚えたことを話すことに精一杯で、棒読みしかできませんでした。
それに、身ぶり手振りを入れる余裕がなくて、直立不動・・・。
そんな私が講師を目指すなんて、ハードルが高すぎると思っていました。
でも、私の人生を変えてくれた才能心理学の素晴らしさを伝えるために、人前で話すことに対する苦手意識をなんとかして克服したかったんです。
そして、やれるだけやってみようと思い、審査の数ヶ月前からは、毎日、鏡の前で苦手なスピーチの練習をしました。
ある時、思っている以上に自然と笑顔で話せていることに気付き、「私でも、練習すればよくなるんだ」と練習の成果を感じられました。
それからも、毎日練習を続け、講師の審査に合格することが出来ました。
また、講師としてではありませんが、最近、30人くらいの人の前で話をする機会がありました。
以前の私では考えられないくらいに落ち着いて話すことができ、数名の方から「すごくわかりやすかった」という感想をいただきました。
講師トレーニングの成果を感じられ、嬉しくなった瞬間でした。
このように、苦手なことであっても、コツコツ練習を積み重ねれば、身に付くこともあります。
才能心理学では、「才能は集中投資」と伝えています。
なぜなら、才能が開花した人は、みんなそうしているからです。
例えば、洋画を字幕なしで観られるようになりたい人は、1日5分だけでも英語を聴くようにしてみましょう。
これは、以前に私が実際にやったことなのですが、1日たった5分だけ洋楽を聴くだけでも、ヒアリングの練習になり、続けるうちにヒアリング能力がアップしたんです。
皆さんには、これから身に付けたい能力はありますか?
もし、あるのであれば、これから一歩を踏み出してみませんか?
これからでも、決して遅くはありません。
次回は、コツコツ努力を積み重ね、活躍する場所を手に入れた「元宝塚トップスターの真矢ミキさん」のエピソードをご紹介します。