こんにちは、才能心理学協会の北端です。
以前、シンガポールの友人が「未来はよくなる」と笑顔で言っていました。「シンガポールはずっと経済成長を続けている」「未来は明るい」というのです。
簡単に書くと、彼はこんなふうに思っています。
「未来のシンガポール>今のシンガポール」→「未来の自分>今の自分」
※シンガポールは今よりもっと発展する。だから、自分の人生ももっと豊かになる。
一方で、日本は停滞感が漂っていますが、それは
「未来の日本 < 今の日本」→「未来の自分 < 今の自分」
※日本は今より豊かになりそうにない。だから、自分の人生も豊かにならないだろう。
と思っているからです。
この話から「豊かさの考え方」を導き出すとすれば、
- A「未来の自分>今の自分」ハッピー
- B「未来の自分=今の自分」ハッピー or 退屈
- C「未来の自分<今の自分」アンハッピー(不幸)
この3パターンです。
Bについては「今の状態がずっと続けば幸せで豊かだ」と思っている方なら幸せですが、「それでは物足りない。だんだん飽きてきた」と感じる人にとっては退屈。そして次第に不幸感が増えていきます。
あなたは今A、B、Cのどのパターンでしょうか?
この3パターンを見ると、「幸せかどうかは経済状況と関係ない」ことがわかります。
年収300万円の人が「未来の自分=今の自分」で不満に思っているのも、年収1000万円の人が「未来の自分=今の自分」で不満に思っているのも、本質的には「未来の自分>今の自分」と思えないからです。
つまり現在、どのような経済状況にいても、「未来の自分>今の自分」と思えていれば、人はハッピーです。すると、A「未来の自分>今の自分」を作るために時間とお金を使います。
そういう人は「高いかどうか」「時間がかかるかどうか」といった「金額」や「時間」ではなく、「未来の自分にとって必要かどうか」「やりたいかどうか」という「必要性」や「欲求」で時間とお金の使い方を判断します。
つまり、未来を豊かにする方法の1つは、「金額」や「時間」で判断するのではなく、「必要性」や「欲求」で判断することです。
たとえば、A「未来の自分>今の自分」になるために5000円使う人と、5万円使う人と、50万円使う人。どの人が一番Aになれる確率が高くなるのか?
A「未来の自分>今の自分」になるために3ヶ月使う人と、1年使う人と、3年使う人。どの人が一番Aになれる確率が高くなるのか?
どれが一番確率が高いのかすぐにはわかるものです。大切なことは実際に行動に移せるかどうか。
できるかどうかの違いは能力などの問題ではなく、「未来の自分>今の自分」と自分に対して思えているかどうかの違い。
そういう意味でも、「才能の源泉」を知っているかどうかはとても大切です。
※才能の源泉=あなたの心をもっとも突き動かす感情のこと
こうして見ると、極論、現状や置かれた環境に関係なく、自分が「未来の自分>今の自分」と思えているかどうかが、「これから幸せになれるか・豊かになれるか」に影響していることがわかります。
「未来の自分>今の自分」と思っている人は、自分に投資するので、ポテンシャル(潜在的な才能)が開花する可能性も高くなるでしょう。
ここでいう自己投資とは株式や不動産投資だけではなく、あなたの未来が良くなることへの投資のこと。本、セミナー、旅行、ファッション、外食、美術鑑賞、遊びなど、自分の成長につながるすべてを含みます。
才能を磨くにも、経済的に豊かになるにも、時間とお金の投資は不可欠です。
親が子供を大学に行かせるのは、「大卒」という資格に時間とお金を投資すれば、子供の収入が上がると知っているからです。
もしあなたが自己投資に躊躇するとしたら、時間がないせいでも、お金がないせいでもなく、「未来の自分>今の自分」と思えていないからかもしれません。