クマムシに学ぶ才能の活かし方

こんにちは、才能心理学協会・認定講師で二代目経営者向けコーチの澤田浩一です。

 

先日、クマムシ博士、こと堀川大樹先生のトークイベントに参加してきました。

 

クマムシとは体長が0.1~1ミリメートル程度の四対の肢を持つ無脊椎動物のこと。

路上のすみっこや駐車場に生えているコケや街路樹やコンクリート製の壁にある地衣類など、私たちの身近な場所に生息しているそうで、1200以上の種類があるそうです。

自分たち人間がふだん気が付かない身近な場所でひとつの生態系があるのを知ったことも驚きですが、もっと面白いのは、このクマムシ、環境への適応能力がものすごく高いことです。

 

クマムシは水生動物なので、水がないと活動できないのですが、周りに水がなくなっても仮死状態になって生き延びることができます。

さらにマイナス273度の低温から100度近くの高温まで生きることができるとか。
(体を縮めて乾燥している仮死状態のことを「乾眠」、マイナス環境での仮死状態を「凍眠」と言うそうです。)

また人間の致死量の1000倍相当の放射線下の環境でも生き延びることができるというから超驚きです!

 

堀川先生によると、乾燥した状態は水がない状態、凍結した環境も同じように水がない状態なので、乾燥した環境への適応メカニズムが凍結環境にも適応されて生き延びることができるのでは、というお話でした。

 

これって、人の生き方にも当てはめることができるのではないかなと思います。

 

例えば仕事をしていて、ここは自分がいる場所じゃないなと会社を辞めて悩んでいるとき。

あるいは倒産やリストラの憂き目にあって、自分を活かせる場所などどこにもないんじゃないかと思ってしまうとき。

 

私もサラリーマン時代、2度目の転職のときはなかなか思うようなところが見つからず、自分を活かせる場所なんかどこにも無いんじゃないかと、欝々と日々を送った経験があります。

 

でも今から振り返って考えてみると、そういうときはこんな風に考えたら良かったかなと思います。

 

「自分が今まで生きてみて、もっとも大切にしている価値観は何だろうかと。」

 

才能心理学では、その人の強い価値観を行動に移して生まれてくる能力のことを才能と言います。

つまり自分がもっとも大切にしていることが何かがわかれば、その大切にしていることを核(コア)にして、自分の能力を磨き、あるいはすでに持っている能力を活かして行動に移していけば、それはみなさんの才能になります。

 

ここは自分の居る場所じゃないと思っているとき。

あるいは倒産やリストラでこれからどうしたらいいかわからないとき。

 

そういうときに立ち止まって、自分が生きてきた中でもっとも大切にしてきたことは何だったろうかと振り返ってみる。

そして、そのために今の自分には何ができるのか、どんな能力があるのかを考えてみる。

 

そう考えると、どんな分野や仕事で生きていくかは問題ではなくて、どんな価値観でどんな能力を使うかが大切だとわかります。

それって、クマムシのようにどんな環境でも生き残れるような気がしませんか?

 

ちなみにクマムシの乾眠のメカニズムが凍結環境にも生かされているという仮説を堀川先生は橋本聖子仮説と呼んでいます。

スピード競技に高度に適応した結果として、予期せず自転車競技にもよく適応して両方のオリンピックの競技に出場した橋本聖子さんがクマムシのケースと似ているからそうです。

 

自分がもっとも大切にしている価値観を核(コア)にして、どんな環境でも能力を活かしていく、まさにこれが橋本聖子仮説的生き方だと思います。

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この記事を書いた人

精神科ソーシャルワーカーを経て、経理・総務・人事等の業務に従事後、2001年より計測器メーカー㈱サワダ製作所を経営、中小企業経営者のパートナーとして才能心理学、TOC、NLPを使った組織作り支援を展開。

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