動き出す前に、考え抜かずにいられないあなたへ
あなたは「起こりうるリスクをすべて洗い出さないと動けない」「対処法が用意できて初めて、これでいけると確信できる」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「慎重さ」の可能性が高いです。
この「慎重さ」は、失敗しないことそのものが価値になる強みです。しかしスピードが求められる場面では「決断が遅い」と受け取られやすく、自分の慎重さを短所だと感じている方も少なくありません。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、慎重さを持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「慎重さ」の基本特徴:あなたはなぜ動き出す前に考え抜くのか?
慎重さは、言葉のとおり物事を慎重に捉えて行動する資質です。元の英語の単語「Deliberative」を調べると、熟慮する、つまりよくよく考える人を表す言葉が使われています。その根幹には2つの特徴があります。
1-1. 行動原則:「絶対に失敗しない方法」を考える
では何を考えるのか。ごく平たく言えば、絶対に失敗しない方法を考える人です。
慎重さの強みを持つ人は、まずすべてのリスクを把握します。そのうえで、リスクをカバーできる方法、クリアできる方法を考え、対処法をきちんと用意する。そして「これでいける」「確実に大丈夫だ」「絶対に失敗しない」と確信できてから、初めて行動に移します。
その結果、ミスや失敗、負けが極めて少ない人になります。
1-2. スピードは落ちる。しかしミスがない
もちろん、その分スピードは落ちます。すべてのリスクを把握し、対処法を押さえてから動くので、出足は遅くなります。
しかし、ミスの確率が非常に少ない、負けないということは、それ自体がとても重宝される価値です。ここを短所と捉えるか、武器と捉えるかで、この資質の活き方は大きく変わります。
慎重さを「成果」につなげる具体的な活かし方(負けてはいけない場所を選ぶ)
慎重さを活かす鍵は、どこで働くかの選択にあります。ここでは3つの側面から見ていきます。
2-1. 「絶対に失敗できない仕事」を探す
ビジネスには、チャレンジングなプロジェクトや企画があります。いわゆるホームラン狙いの企画です。こうしたものについては、リスクよりも行動力がある人、突っ走る人のほうが向いているかもしれません。
しかし一方で、絶対に失敗してはいけないキャンペーンや企画、プロジェクトも必ずあります。こうしたものは、絶対に負けない方法、失敗しない方法を考え、リスクをきちんとカバーしたうえでゴーを出すことが、会社の未来を左右します。ここがあなたの居場所です。
2-2. 医療・資産運用──「守り」が価値になる領域
職種や業種そのものが、失敗してはいけない、ミスをしてはいけないという性質を持っている場合もあります。医療分野は特にそうでしょう。
金融でも同じです。資産づくりで言えば、50代、60代からの資産運用は、大きな失敗をすると取り返しがつきません。大きなリターンを狙うよりも、確実に負けない投資、微増かもしれないけれど資産を減らさない運用方法が求められます。
慎重さの強みを持っているなら、絶対に負けない、失敗しないことが求められるのはどういう職種か、どういうポジションか、今の会社ならどういう仕事か、どの部署か。 これを考えてキャリア戦略を立てることが、自分を活かす方法になります。
2-3. 「あの人に任せれば大丈夫」という評判をつくる
社内でも同じです。「あの人に任せたら絶対に失敗しないので」「あの人に任せておけば守りが固いから大丈夫です」。そういう評判が立つのが理想です。
あなたがそういう人だと周りが認知してくれれば、慎重さゆえに行動までに時間がかかっても、リサーチに時間を要しても、そもそもそれを目的に依頼が来ているわけですから、とやかく言われることはなくなっていきます。
慎重さをさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
守りを固めるという方向で、極めるべきものがあります。それが「不敗」です。
3-1. 「常勝」ではなく「不敗」を極める
スポーツの世界で、いつも勝っているチームを常勝チームと言います。逆に、絶対に負けないチームのことを不敗のチームと言ったりします。常勝か不敗かというのは、よくある一つの対立軸です。
慎重さの強みを持つ人は、この「不敗」を目指せばいいのです。「あの人は絶対に負けないし、絶対に失敗しないし、守りが固くて必ずしのいでくれる」。そういう評判とブランドが立つように、自分がどの分野のリスクを把握し、コントロールできる能力を磨くのかを決めていく。ここがワンランク上を目指すための最良の方法です。
メディアで取り上げられるのは、どちらかといえばプラスの面です。大きな得点をした人、大きな成果を出した人のほうが注目されます。しかし人生もビジネスも、実際にはリスクのほうが多い。 だから絶対に負けない人は、間違いなく求められます。
3-2. 磨くべき2つのスキル──リサーチ能力と対処能力
具体的なスキルに落とすと、伸ばすべきものは2つです。
- リスクをすべて把握するリサーチ能力
- 把握したリスクへの対処能力
この2つがカバーできれば、あなた自身がゴーサインを出せるようになります。基本はこの2つを伸ばすことが重要なポイントです。
3-3. 対処のリソースは、自分の外にも確保する
リスクへの対処法については、あなた自身の能力でカバーできる範囲もあります。しかしそれだけではありません。
自分にはできないけれど、同じ部署のあの人に頼めばいける。別の部署の◯◯さんに協力してもらえばいける。自分の人脈の中の、◯◯会社の◯◯さんに頼めばいける。他人をリソースとして使うことも可能なのです。
リスクヘッジのためのリソースを、自分のスキルアップだけでなく外にも確保していくこと。ここがワンランク上を目指すうえで非常に重要になります。自分の能力の範囲でできるかできないかではなく、広く考えて守りを固め、防御能力を伸ばしていってください。
まとめ:「慎重さ」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「慎重さ」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
慎重さの強みを最大限に活かすポイント
慎重さの強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】「絶対に失敗できない」ことが求められる場所を選ぶ
ホームラン狙いの企画ではなく、失敗が許されないプロジェクトや、医療・資産運用のように守りが価値になる領域を選ぶこと。「あの人に任せれば大丈夫」という評判が立てば、時間をかけること自体が依頼の理由になります。
- 【伸ばし方】「不敗」を極め、リサーチ能力と対処能力を磨く
常勝ではなく不敗を目指すこと。リスクをすべて把握するリサーチ能力と、それに対処する能力の2つを伸ばすこと。対処のリソースは自分の中だけでなく、社内外の人脈にも確保しておくことです。
慎重さの強みは、あなたに失敗を避けきる力をもたらします。この強みを正しく理解し、守りが価値になる場所で不敗を極めていくことで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

【才能診断】資質は分かった。では、その才能をどう活かしますか。
ストレングスファインダーが教えてくれるのは、あなたの資質と強みです。それをどんな場面で、どう使うか。そこまでは教えてくれまん。
才能心理学の5つの質問に答えると、あなたの才能、やる気の源、価値観、陥りやすい弱点、そしてその活かし方が分かります。所要5分・無料です。

