なぜ、AIを使うと「本が読めなくなる」のか?

なぜ、AIを使うと「本が読めなくなる」のか?

最近、以前に比べて「本が開けない、読み進められない」と感じることはありませんか?読みたい本を買って机やベッドサイドに置くものの、手にとるまでのハードルが高く、読み始めてもページが進まない。

「なぜだろう?」と考え、思いついたのが、以前に書いた下記の記事でした。

この記事で解説した脳の仕組みを踏まえると、本が読めなくなった原因の1つはAIの使いすぎによる脳疲労だと思います。

AIを使うと「作業は減る」が、「決断とチェックが増える」から。つまり、脳の負担は増えるのです。

ボストン・コンサルティング・グループの調査(2026年)でも、複数のAIツールを集中して使う人に、思考力低下や意思決定の遅れを伴う「AIブレインフライ(脳疲労)」という症状が出ていることが報告されています。

AIにより文章の作成などの「作業」は減ります。一方で、次の2つは増えます。

  • 大量の回答から採用すべきものを選ぶ「小さな決断(マイクロ決断)」
  • 答えに間違いがないかを確認する「ファクトチェック」

大勢の部下のチェックに追われる管理職のようになり、脳は絶えず判断を迫られ、エネルギーを消耗するのです。

記事でも紹介した通り、脳には意識的思考を司るCEN(中央実行ネットワーク)と、情報の重要度を判定してスイッチを切り替えるSN(サリエンス・ネットワーク)があります。

AIからの大量の出力に対し、管制塔であるSNは「どれが重要か」を高速で切り替え続けます。実行部隊のCENはファクトチェックと決断でフル回転。その結果、仕事を終える頃には脳のリソースが枯れてしまう。

これでは、読書をするエネルギーが残っていないのも当然ですね。

調査では、同時に使うAIツールは「3つが限界」とされています。

そこで、脳のリソースを上手に使う方法を調べて試してみました。

  • 使うツールを3つ以内に絞る/脳のスイッチを切り替えによる疲労を減らす
  • 評価基準をプロンプトで先出しする/「基準Aに沿って1つだけ選んで」とAIに指示し、判断・選択・決断の負担を減らす
  • あえて「ぼーっとする時間」を作る/DMNを起動させ、脳の疲労をリセットする
  • 筋トレ、ストレッチ、スポーツなど運動/体を動かすと脳疲労がリセットされ、回復する

私の実感では、2と4がお勧めです。

1と2は、要は「捨てる」ということ。AIに頼めば何でもやってくれるので、あれもこれもとなりがちですが、捨てることが大事ですね。

読書の秋。「仕事の後、考える力が残っていない」「最近、本が読めない」と感じる方は、ぜひ試してみてください。

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この記事を書いた人

才能プロファイラー/才能開発コンサルタント。
6000件のコンサルティング事例と15年間の研究をもとに才能心理学を体系化。3つの質問で才能診断を行う才能プロファイリングを開発。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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