アイデアが次々に浮かんできて止まらないあなたへ
あなたは「話しているうちに企画が湧いてくる」「決まったやり方を繰り返すだけの仕事は苦しい」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「着想」の可能性が高いです。
「着想」は、変化や改善が求められる場所でこそ力を発揮する強みです。しかし手順が決まりきった環境に置かれると出番がなく、アイデアが枯れたと感じて行き詰まることもあります。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、着想を持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「着想」の基本特徴:あなたはなぜアイデアが湧いてくるのか?
「着想」は簡単に言えば、アイデアが次々に湧き出る人の資質です。そのアイデアがどこから出てくるのかを分解すると、新たな視点と組み合わせという2つのポイントに行き着きます。
1-1. 新たな視点:見る角度を少しずらす
フィギュアスケートの王者といえば羽生結弦選手です。彼をフィギュアスケート選手だと思っていると、その範囲でしか発想は出てきません。
けれど視点を変えて、なぜあの人はあんなパフォーマンスができるのだろう、集中力がすごいのではないか、と捉えたらどうでしょう。羽生選手の集中力というテーマで講演があったら、興味を持つ人は多いはずです。
イチロー選手も同じです。球を投げるスピードがさらに速くなって進化していた、というニュースがありました。イチロー選手のトレーニング法や進化する技術というテーマの本や講演があれば、知りたい人はたくさんいます。
フィギュアスケート選手、野球選手そのものとして捉えていると、なかなか見えてきません。成果を出すために使っている能力は何なのか、というところに少しずらす。そうすると興味の湧くコンテンツが出てきます。刑事の検索スキル、のようなテーマがあっても、知りたい人は出てくるかもしれません。
1-2. 組み合わせ:離れているもの同士をつなぐ
もう一つが組み合わせです。『アイデアの作り方』という本があります。名著なので、これからアイデア発想力や企画能力を伸ばしたい方は読まれるといいと思いますが、そこにこう書かれています。アイデアとは、異なるものの組み合わせである。AとB、全く違うものを組み合わせることでアイデアが生まれる。
着想の強みが強い人は、異なるものの間にある繋がりを見つけるのに長けています。普通の人は気づかない繋がりです。一見関係ないものの間に繋がりを見出せるかどうか。ここが肝になります。
着想を「成果」につなげる具体的な活かし方(アイデアが求められる場所を選ぶ)
着想を活かすには、環境の選び方と、2つのポイントの使い方がそれぞれ要ります。
2-1. 新しいアイデアを吹き込める場所を選ぶ
活かし方としては、企画やアイデアが求められている場所や業務に携われると、最も能力を発揮できます。
逆に、仕事のやり方が決まっていて、この手順通り、このマニュアル通り、定型化されている通りにやってくれればいい。そういう業務や職務は、着想の強みを持つ人には全く合いません。苦痛にしかならないはずです。
変化が求められている、改善が必要だ、課題や問題があってそれを解決しなければいけない。そういう状況に新たなアイデアを吹き込んでいくことが、着想を持つ人が最も自分を活かせる道です。
職種名で探すより、そこにまだ答えが決まっていない問いがあるかで見てください。答えが決まっている場所には、あなたの出番がありません。
2-2. 「新たな視点」と「組み合わせ」を、両方とも意識する
実際に企業でこれをやっているのが富士フイルムです。もともとカメラのフィルムを作っていましたが、デジタルカメラがスマートフォンに移行したことで本業が大きな打撃を受けました。
そこで自社が持っている強みを何に活かせるかを考えたとき、化粧品や医療機器を作るために自社の技術を使えるのではないか、と応用しました。今は業績がとてもいい状態です。フィルムメーカーだと思っていたら、化粧品や医療機器に進出するアイデアは出てきません。少しずらして新たな視点を取り入れたときに、新しいチャンスが出てきます。
組み合わせのほうも例を挙げます。昔ベストセラーになった『暴走老人』という本があります。芥川賞を受賞された藤原さんが書いた本です。普通、老人といえば体が弱って動きがゆっくりになる、遅くなる。けれどその老人が暴走している。全くかけ離れているものを組み合わせたことで、この本は注目されました。
ビジネス書では『売上を減らそう』もそうです。京都で定食屋を経営されている女性が書いた本です。売上は増やすのが当たり前だというのが経営者の常識ですが、その逆を行く。それがこれからの時代は社員の満足ややりがい、幸福度につながるし、会社の成長にもつながる、という切り口です。
食べ物で言えば、いちご大福もそうかもしれません。和菓子の世界で生ものを一緒に入れるのはありえないことでした。けれどその常識を打ち破って、今では人気のスイーツになっています。
どれも思い込みを覆している点で新たな視点を入れており、同時に異なるものを組み合わせています。ここから新しいコンセプトが生まれ、新しい問題解決につながっていきます。新たな視点と組み合わせ、この両方を意識することが着想を活かす方法です。
着想をさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
伸ばし方は、今までとは異なる体験をして、行動範囲を超えることです。理由がはっきりしているので、順に説明します。
3-1. 材料が尽きるから、アイデアが枯れる
組み合わせを考えるとき、何かと何かを組み合わせるわけですから、そもそも材料がなければ始まりません。自分の中にある知識や経験だけでは組み合わせが思いつかなくなり、着想が浮かばなくなります。
だからアイデアに行き詰まった、ネタ切れした、アイデアが枯れてしまった。そう感じたときこそ、異なる組み合わせが重要になります。行き詰まりは能力の問題ではなく、材料の問題です。
3-2. 行動範囲の外に出て、常識を崩す
私は今、才能開発の仕事をしていますが、以前は心理学が専門でした。才能と心理学を組み合わせられたのは、心理学という分野から出て、能力開発や才能開発に興味を持って調べ始めたからです。そこで才能と心のメカニズムに繋がりがあると発見でき、才能心理学というものを作って、今のコンサルティングの仕事につながっています。
今いる行動範囲から抜け出すこと。そこから出ること。これが大事です。
具体的には、自分の行動範囲の中にない情報に触れる、考え方が全く違う人と会う、異文化圏に行く。本を読む、人に会う、旅をする。そうすれば今まで知らなかったことを知れますし、思い込みが崩れていきます。自分の常識をどんどん崩していく経験を積み重ねることが、着想を持つ方にとって重要なポイントです。
まとめ:「着想」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「着想」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
着想の強みを最大限に活かすポイント
着想の強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】答えが決まっていない場所を選び、視点と組み合わせを両方使う
手順が定型化された業務では出番がありません。変化や改善、課題解決が求められる場所を選んでください。そのうえで、対象を見る角度をずらすこと(富士フイルムの技術転用)と、離れたもの同士を組み合わせること(暴走老人、いちご大福)の両方を意識してください。
- 【伸ばし方】行動範囲の外に出て、材料を増やす
アイデアが枯れるのは能力の問題ではなく材料の問題です。今までの行動範囲にない情報、考え方の違う人、異文化に触れてください。本を読む、人に会う、旅をする。自分の常識が崩れるほど、組み合わせられる材料が増えます。
着想は、誰も繋げていなかったもの同士に繋がりを見つける力です。この強みを正しく理解し、視点をずらし、材料を増やし続けることで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

【才能診断】資質は分かった。では、その才能をどう活かしますか。
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