税理士が「専門知識だけでは選ばれない」時代に差別化する唯一の方法

税理士が差別化する唯一の方法|専門知識だけでは選ばれない時代に

「専門知識だけでは選ばれない」と感じたことはないでしょうか。

顧問先から「他の事務所に見積もりを取ったら安かった」と言われた。紹介が途絶えてきた。得意分野を絞ってみたが、何かが変わらない——。

才能心理学協会の受講者に、コア・コンセプトを特定後に顧問料金が2倍になった税理士がいます。士業の差別化において才能の言語化が直接の成果につながることは、実際の事例で実証されています。同じ資格・同じ業務領域を持つ税理士の間で、なぜ「指名される人」と「価格で比べられる人」に分かれるのか。その答えは、業務領域の選択より先にあります。

こんな課題はありませんか?
  • 実績はあるが「これが本当にやりたいことか?」と今の働き方に違和感がある
  • 他人との比較や競争に疲れ、自分だけの「揺るぎない軸」が見つからない
  • 「自分にしかできない価値」を言語化できず、競合との差別化に苦戦している
  • 才能をどうお金に変えればいいのか、具体的なステップがイメージできない

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目次

得意分野を絞っても選ばれない税理士に共通すること

多くの税理士さんと話してきて、気づいたことがあります。差別化に取り組んでいる事務所と、実際に「指名される実感」を持っている事務所の間には、大きな差があるということ。その差は、取り組んでいる内容ではなく、順序にあります。

freee・マネーフォワードといったクラウド会計ソフトは中小企業への普及が急速に進み、「仕訳はソフトがやってくれる」という状態が当たり前になってきました。さらに、AIエージェントの登場により、クラウド会計ソフトの存在意義も脅かされています。

こうした環境の中で、税理士の差別化として一般的に語られる方法は、大きく3つです。

① 業務領域の特化(資産税・医療法人・国際税務・M&A・相続等)
② 付加価値サービスの追加(MAS監査・経営支援・融資支援・経営計画策定)
③ マーケティング手法の強化(ホームページ・SEO・SNS・セミナー)

これらは間違いではありません。実際に成果を出している事務所も存在します。しかし、多くの税理士さんが同じことを実行しても「選ばれる実感」が生まれません。いずれも 「何をするか(WHAT)」 の話であり、「なぜあなたがそれをするのか(WHY)」 が抜けているからです。

業務領域を絞っても「なぜその領域なのか」が伝わらない理由

実際に資産税や医療特化で成功している事務所はあります。ただし、彼らが成功している理由は、業務領域の選択そのものではなく、「なぜその領域を選んだのか」が明確であること。

資産税に特化した税理士さんが「富裕層の財産を守ることが自分の使命だ」という確信を持っているとすれば、それはコア・コンセプト(一番大切な価値観)が業務領域の選択と一致した状態です。その確信がクライアントへの説明に現れ、「この人に頼みたい」という信頼を生みます。

逆に、「資産税が儲かりそうだから」「競合が少ないから」という外部的な理由だけで特化した場合、業務領域を選んでも「なぜ自分がこの領域なのか」の根拠が自分の中にありません。クライアントへの説明に確信が生まれないため、選ばれ方が変わらないのです。

業務領域の特化が機能するのは、コア・コンセプトが先にある場合です。順序が問題なのです。

「なぜあなたがその税理士なのか」——コア・コンセプトとは何か

コア・コンセプトとは、「あなたが人生で一番大切にしたい価値観」のことです。

15年・6,000件以上のコンサルティング事例から体系化した概念であり、才能の源泉(内発的動機)を価値観として言語化したものです。企業のコアコンピタンス(競争優位性)とは異なり、「その人が何のために仕事をしているか」という個人の核となる概念です。

コア・コンセプトが確立すると、何が変わるのか

コア・コンセプトが明確な税理士さんは、提案の言葉に一貫性が生まれます。「なぜこのサービスを提供するのか」の理由が自分の中にあるため、クライアントへの説明に確信が生まれます。クライアントはその確信を感じ取り、「この人に頼もう」と決断します。

逆に、コア・コンセプトが未確立な状態で業務領域を選んでも、「なぜこの分野なのか」の理由が自分の中にありません。選んでも「これでいいのか」という迷いが残り、提案時に確信が生まれません。

鈴木宏典さん(SS総合会計・税理士)は、当時をこう振り返っています。

「同じようなメニュー化はしようと思えばできました。でも、自分の中で喧嘩していたので、サービスとして提供できることはわかっていても、お客さんに説明できなかった」

あなたにも、こんな感覚はないでしょうか。「サービスの価値は分かっている。でも、うまく伝えられない」という状態。それはコア・コンセプトが未確立のまま、「何をするか」だけを決めてきたことが原因かもしれません。

同じ資格・同じスキルを持つ税理士の、選ばれ方が変わる理由

ある税理士さんのコア・コンセプトが「経営者を孤独にしない」であれば、税務相談の場でも、試算表の読み合わせでも、その価値観が言葉に表れます。顧問先は「この税理士は数字だけでなく、私の気持ちを理解してくれている」と感じ、「この人に頼もう」と決断します。

別の税理士さんが全く同じ業務・同じスキルを持っていても、コア・コンセプトが不明確であれば、提供するサービスは機能の説明に終わります。顧問先は「どこも同じ」と感じ、価格で比較します。

資格・スキル・業務領域が同じでも、選ばれ方は変わります。その違いの根拠が、コア・コンセプトです。

受講者事例:鈴木宏典さん(税理士)のコア・コンセプト特定と顧問料金2倍

才能プロファイラー®養成講座の受講者に、二代目税理士の鈴木宏典さん(SS総合会計)がいます。

受講前の状態:「自分の中で喧嘩していた」

父親の事務所を継いだ鈴木さんは、「父の経営哲学と自分の価値観の不一致や対立」に長年苦しんでいました。父親からは「数字が一番大事。それが税理士としてクライアント企業を守り、貢献することになる」と言われ続けてきました。

その言葉は理解できます。しかし「数字だけを追いかけて疲弊している経営者を見て、『もっと経営者のやる気が出るコンサルティングが必要ではないか』と思いながらも、まだ結果を出せていない。『父が正しいのか、自分が正しいのか』——その葛藤が続いていました。

転換点:コア・コンセプトが言語化された瞬間

才能プロファイリング®を通じて、鈴木さんのコア・コンセプトが「人も自分も輝かせる」と言語化されました。

この言語化の過程で、過去の経験が整理されました。子供の頃から右脳と左脳の両方を使いたいという感覚があったこと、人が輝く瞬間に強く反応してきたこと——バラバラに見えていた自分の行動パターンが、「人も自分も輝かせる」という一つの価値観に収束しました。

「やっぱりそうだよね」という腑に落ちる感覚があった瞬間、父の成功哲学と自分の価値観が「対立」ではなく「同じ方向を向いている」と理解できました。父が「数字が一番大事」と言うのも、「人も自分も輝かせる」ためだ——という解釈が自然に生まれたのです。

変化:「なぜこの仕事をするのか」が言語化された後

コア・コンセプトが確立すると、クライアントへの提案スタイルが変わりました。「なぜ自分がこの仕事をしなければならないのか」の理由が言語化されたことで、サービスの価値を自分の言葉でクライアントに説明できるようになりました。

あるクライアントとの商談では、「単に税務をするだけの税理士ではなく、クライアントの才能を見つけ、セルフイメージやプレゼン作りも支援できる」という提案に対して、「あなたに投資します」という言葉が返ってきました。

受講から2〜3週間で600万円の売上が立ちました。顧問料金も2倍になりました。

鈴木さんが変えたのは業務領域ではありません。コア・コンセプトが確立したことで、「この方向性でいい」という確信が生まれ、サービスの価値を説明できるようになったのです。

コア・コンセプトを差別化の起点にする3つのステップ

STEP 1:コア・コンセプトを特定する

「自分が人生で最も大切にしている価値観は何か」を言語化します。

自己分析は出発点として有効ですが、多くの場合「なんとなく分かる」止まりになります。コア・コンセプトは才能の源泉(これまでの人生経験への重みづけ)から導かれるものです。自分では「当たり前のこと」として見過ごしている経験の中に、才能の源泉が埋まっていることが多いのです。

才能プロファイリング®では、専門的な対話によって、本人が言語化できていなかった才能の源泉を特定し、コア・コンセプトへと言語化します(才能特定率93.5%、卒業生アンケート・母集団約200名)。

鈴木さんの場合も、「人も自分も輝かせる」というコア・コンセプトは、自己分析では「なんとなく分かっていた」程度だったといいます。専門的な対話による外部からの分析が加わることで、「なぜ自分がそう感じるのかの理由」まで言語化され、初めて腑に落ちる状態になりました。

STEP 2:コア・コンセプトから業務領域・顧問先を逆算する

コア・コンセプトが確立したら、「自分の価値観で最も貢献できる顧問先はどのような経営者か」を考えます。業務領域の選択も、この問いから導きます。

コア・コンセプトが「経営者の可能性を広げたい」であれば、記帳代行ではなく経営支援に特化する理由が内側から生まれます。「地域の中小企業を守りたい」であれば、地元密着の事業承継支援に力点を置く判断が自然に出てきます。市場調査から決めた領域と、コア・コンセプトから逆算した領域では、クライアントへの説明の確信度が根本的に異なります。

あなたのコア・コンセプトから逆算すれば、「自分がなぜこの領域を選んだか」を自信を持って語れる専門分野が見えてくるはずです。

STEP 3:提案の言葉を再構築する

コア・コンセプトを起点に、クライアントへの提案の言葉を見直します。「税務ができるから〇万円」という機能説明から、「なぜ私がこのサービスを提供するのか」という価値観からの説明へ。

具体的には、初回面談での自己紹介の言葉、提案書の書き出し、ホームページのプロフィール文——これらがすべてコア・コンセプトを起点にした一貫した言葉になります。

この一貫性が、クライアントに「この税理士は自分を理解してくれている」という信頼感を生み、「選ばれる理由」として機能するようになります。ぜひ、あなたの提案の言葉を見直すきっかけにしてみてください。

「業務領域で差別化できている事務所はある」という疑問に答えます

「資産税特化や医療特化で実際に成果を出している事務所があるのに、なぜコア・コンセプトが必要なのか」という疑問は当然です。答えは2つあります。

1つ目は、成果を出している事務所は、すでにコア・コンセプトと業務領域が一致している状態にあるからです。

資産税に特化して成功している税理士さんは、「富裕層の財産を守ることが自分の使命」というコア・コンセプトを(言語化されているかどうかはともかく)内側に持っています。だから提案が確信に満ちていて、クライアントに伝わります。問題は、同じく資産税に特化しようとして成功しない税理士さんです。外部的な理由だけで選んだ場合、なぜ自分がその領域を選んだかの理由が内側にないため、提案に確信が生まれません。

2つ目は、コア・コンセプトと一貫性のないビジネスでは、一時的に成果が出ても継続が難しいからです。

需要が盛り上がっている分野でサービスを提供すれば、自然と成果が出る時期はあります。しかし、その需要が頭打ちになり、利益率が落ちてきたとき、何が起きるでしょうか。コア・コンセプトと一致していなければ、利益の低下とともにモチベーションも下がります。顧客はそんな状態の税理士さんより、仕事に確信と熱量を持つ税理士さんに頼みたいと思うようになります。

差別化の成否を分けているのは業務領域そのものではなく、コア・コンセプトと業務領域が一致しているかどうかです。そして、その一致が長期的な差別化の持続性を決めます。

まとめ

  • 税理士業界のコモディティ化は、「何をするか(WHAT)」で差別化しようとする限り解決しません
  • 選ばれる税理士になるには「なぜ自分がその税理士なのか(WHY)」の確立が先に必要です
  • コア・コンセプトとは「あなたが人生で一番大切にしたい価値観」(15年・6,000件以上の事例から体系化)
  • コア・コンセプトが確立すると、提案に確信が生まれ、クライアントへの説明が変わります
  • 鈴木宏典さん(SS総合会計・税理士):コア・コンセプト特定後2〜3週間で600万円の売上、顧問料金2倍
  • 正しい順序:コア・コンセプト確立 → 業務領域を逆算 → 提案の言葉を再構築

今、あなたの差別化はどのステップにあるでしょうか。「何をするか」より先に「なぜ自分がその税理士なのか」を確立する——その一歩を踏み出すために、才能心理学協会の無料動画セミナーをぜひ活用してみてください。

よくある質問

税理士の差別化でコア・コンセプトがなぜ重要なのですか?

クライアントが顧問税理士を選ぶ最終的な決め手は、スキルや業務領域が同水準であれば「この人に頼みたい」という信頼感です。その信頼感は業務領域の名称からではなく、税理士自身のコア・コンセプト(なぜこの仕事をするのかという価値観)への共感から生まれます。コア・コンセプトが確立すると、提案の言葉に確信が生まれ、クライアントへの説明が変わります。

コア・コンセプトと「得意分野の選択」は何が違うのですか?

得意分野の選択は「何をするか(WHAT)」の決定です。コア・コンセプトは「なぜするか(WHY)」の確立です。コア・コンセプトが先にあると、「自分の価値観に照らして最も貢献できる領域はどこか」という問いから得意分野が決まります。市場調査から決めた得意分野と、コア・コンセプトから逆算した得意分野では、クライアントへの説明の確信度が根本的に異なります。

コア・コンセプトを自分で見つけることはできますか?

自己分析は出発点として有効ですが、「なんとなく分かる」止まりになりやすいです。コア・コンセプトは才能の源泉(これまでの経験への重みづけ)から導かれるものであり、専門的な対話による外部からの分析が加わることで、本人が気づいていなかった価値観が明確になります。鈴木宏典さんも「なぜ自分がこう感じるのかの理由を知りたかった」と語っており、外部からの分析が転機になっています。

才能プロファイリング®とは何ですか?

15年・6,000件以上のコンサルティング事例から体系化した才能特定メソッドです。アドラー個人心理学・マズロー人間性心理学・チクセントミハイのフロー理論を統合した理論体系に基づき、専門的な対話によって個人固有の才能の源泉を特定します。才能特定率93.5%(卒業生アンケート・母集団約200名)を達成しています。MBTIやストレングスファインダーとは目的・設計思想が異なり、あらかじめ決められたカテゴリへの当てはめではなく、一人ひとりの固有の才能の源泉を特定する点が異なります。

業務領域を特化せずにコア・コンセプトだけ確立すれば差別化できますか?

コア・コンセプトの確立は出発点であり、業務領域の選択・提案の言葉の再構築という次のステップが必要です。ただし、コア・コンセプトが確立すると「自分の価値観で最も貢献できる領域はどこか」という問いへの答えが自然に見えてくるため、業務領域の選択が格段にしやすくなります。

すでに業務領域を特化しているが効果が出ていない場合、何から始めればよいですか?

コア・コンセプトの特定から始めることをお勧めします。特化した業務領域とコア・コンセプトが一致していれば、提案の言葉を再構築するだけで変化が生まれます。一致していない場合は、コア・コンセプトに合った業務領域への見直しが必要になることもあります。鈴木宏典さんの事例が示すように、変化が現れるまでの期間は短いケースもあります。

二代目として父親の事務所を継いでいる場合、コア・コンセプトはどう機能しますか?

後継者特有の悩み(父親との経営方針の違い・社員への求心力・自分らしさの確立)は、コア・コンセプトの確立で解決することができます。鈴木宏典さんの場合、コア・コンセプトが確立したことで「父のやり方と自分のやり方は対立ではなく、同じ価値観から来ている」と理解できるようになりました。コア・コンセプトは先代との「違いの根拠」ではなく、先代の良いものを継承しながら自分のカラーを出すための「判断軸」になります。

どれくらいの期間・費用で始められますか?

まず無料動画セミナーでメソッドの概要を把握することをお勧めします。次のステップとして、才能プロファイリングセミナー(55,000円・1人1時間・3名限定)でコア・コンセプトを含む11項目を特定できます。鈴木宏典さんの事例では、コア・コンセプトが特定された後2〜3週間で成果が現れ始めました。成果の出方は個人の状況・顧問先との関係性によって異なります。

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この記事を書いた人

北端 康良のアバター 北端 康良 代表理事

才能プロファイラー/才能開発コンサルタント。
6000件のコンサルティング事例と15年間の研究をもとに才能心理学を体系化。3つの質問で才能診断を行う才能プロファイリングを開発。
著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界)

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