一般社団法人 才能心理学協会 > 才能の磨き方 > 才能の伸ばし方ー必要な知識と実践法のすべてー

才能の伸ばし方ー必要な知識と実践法のすべてー

才能開発の仕事をしていると、才能の伸びが速い人もいれば、遅い人もいます。全員に同じセミナーをしても、才能の伸びには違いが出ます。

もしかしたら、あなたも「同じセミナーを受けたのに、あの人は成果を出して、どうして私は成果を出せないんだろう?」と思ったことがあるかもしれません。

才能の伸びが速い・遅いにはいくつかの要因がありますが、もっとも影響するのはインプットをアウトプットに変える能力の差です。この能力が高い人はスピーディーに成果を出し、この能力が低い人は成果を出すまでに時間がかかります。

つまり、才能を伸ばすポイントは、

  1. インプット能力を上げる
  2. アウトプット能力を上げる

この2点に尽きます。

ダイエットする時は食べるもの(インプット)を変えて、エクササイズ(アウトプット)します。お金を貯める時は、貯金(インプット)を増やして、支出(アウトプット)を減らすもの。

これは才能を伸ばす時も同じです。そこでインプット能力、アウトプット能力という観点から「才能の伸ばし方」をお伝えします。

<目次>

  1. 才能が伸びる方程式とは?
  2. 才能を伸ばすために何時間、使ってる?
  3. 正しい練習とは?
  4. 才能を伸ばすならフィードバックは必須
  5. まとめ

才能が伸びる方程式とは?

才能を伸ばすには秘訣があり、それを方程式で表すと次のようになります。

才能の伸び=練習時間×正しい練習×フィードバック

私はこれを「才能が伸びる方程式」と読んでいます。インプットとアプトプットという視点から言えば、

才能の伸び(アウトプット)=練習時間(インプット)×正しい練習(インプット)×フィードバック(インプット)

になります。

才能を伸ばすために何時間、使ってる?

まず大切なのは才能を伸ばす練習時間を確保することです。これができない人は、いつまでたっても才能は伸びません。

私たちは1日24時間の使い方の習慣をすでに持っています。「これをやったらいいよ」と言われて、すぐにスケジュール調整して、今日から取り組む人は間違いなく才能が伸びるスピードが速い人です。

しかし大抵の人は、「そうですね。明日からやります」と言って、いつも通りの生活パターン、時間の使い方のパターンを続けます。これでは才能は伸びません。「今以上の成果を出したい」、「見つけた才能を伸ばしたい」と思うなら、今の時間の使い方を変えることがファーストステップです。

本気で才能を伸ばしたいと思うなら、才能を伸ばす練習に当てる時間は3時間。1日24時間の中から、無駄な時間をそぎ落とし、才能を伸ばす時間を3時間確保しましょう。

好きなことを仕事にするメリットは仕事をしているだけで自動的に才能が伸びること。プライベートな時間を削る必要がないことです。

経験則ですが、私たちは無駄な時間をたくさん使っています。時間つぶしにスマホやテレビを見る、付き合いで飲み会に参加する、休日予定がないのでとりあえず出かけるなど。こういった時間を才能を伸ばす時間に切り替えれば、好きな仕事で収入を得るライフスタイルを実現する可能性はグッと上がります。

「1日3時間の確保は無理だ」と思う人もいるかもしれません。人は無意識的に現状維持を望むからです。実際、そう思って断念する人もたくさんいます。才能を発揮している人が少ないのは、ほとんど人が諦める一方で、少数の人は成果を出せるまで時間を確保し、才能を伸ばす練習を続けるからです。

才能とは、「そんなことはあなたにしかできない」と言われる能力のこと。時間という観点から見れば、才能を発揮している人は生まれながらの天才ではなく、それだけの時間を使ってきた人のことです。

彼らは無理をして1日3時間、確保してきたわけではありません。フローやゾーンといわれるような没頭状態にいるので、あっという間に3時間たってしまうし、できるなら3時間以上練習をしたいと思っています。

才能心理学の観点からいえば、「1日3時間の確保は無理だ」「そこまでできない」と感じるのは、あなたがまだ『才能の源泉』を見つけていない証拠です。

あなたがやりたいこと、手に入れたいもの、どうしても解決したいこと、達成したいことを見つけたら、1日3時間どころか、それ以上の時間を使っているでしょう。その根本にあるのが、あなたの『才能の源泉』です。

才能の源泉って何ですか?ーずっと続くモチベーションを見つけよう!

 

時間の確保はつまるところ自己責任。セルフマネジメントの問題です。だからこそ、持続させるには「この才能を伸ばしたい」と思えるモチベーション(才能の源泉)を見つけることが重要です。

講師という観点からいえば、研修やセミナーで課題を出すのは受講者に練習時間の確保を促すため。もっともわかりやすいのは受験対策の塾です。生徒の合格率が、塾の存在価値に直結します。熱心な塾ほど宿題を出すのは、生徒に練習時間を確保させ、彼らの才能を伸ばしたいからです。

そういう意味では、課題のない研修やセミナーは受講者の才能を伸ばすことを目的にしていないとも言えます。

では、次は正しい練習とは何かを見ていきましょう。

正しい練習とは?

正しい練習とは、その通りにやれば確実に才能が伸びて成果が出る方法論のことです。たとえば武道や茶道には型があり、勉強でいえば算数ドリルや公文式などがあります。その通りにやれば確実にできるようになる。成果が出る方法が立証され、確立されているのが正しい練習です。

着実に才能を伸ばし成果を出す人は「正しい練習」をしています。一方で、才能が伸びず、成果を出せない人は「間違った練習」をしています。

成果を出す人は、「正しい練習をすれば必ず成果が出る」という成功体験があるので、「今回も、正しい練習をすればいい」と思います。ビギナーの状態からレベルアップし、目標達成した経験がある人は、インプットをアウトプットに変えるにはそれなりの時間がかかることを知っています。

一方で、成果を出せない人は、「努力したのに成果が出なかった」、「インプットを続けたのに、何の成果も出せず、何も手に入れられなかった」という失敗体験があるので、「どれだけ練習をしてもどうせ成果は出ない」という諦め感があり、インプットがアウトプットに変わるまでの時間をなかなか待てません。

この2人が今二十歳だとしたら、これからの30年間、仕事や自分の能力開発にどう向き合っていくと思いますか? その結果、彼らの評価、収入にどのような影響や差が生まれるでしょうか? 

現時点における「インプットをアウトプットに変える能力の差」は、この二人の未来を、すでに左右しているのです。

過去の失敗経験や挫折感から「どれだけ練習をしてもどうせ成果は出ない」と諦めるようになることを心理学では学習性無力症といいます。無力になることを学んだという意味です。学習性無力症を考えたとき、実は無能な人はいないことがわかります。あるのは、学習性無力症を生み出す教育です。

才能を伸ばすための時間確保ができない人や継続力がない人は、学習性無力症の罠にはまっている可能性が大。過去の挫折や失敗経験から、やる前から諦めてしまうクセがついているのです。間違った練習をする最大のデメリットはこの点に尽きるでしょう。

間違った練習に膨大な時間とお金とエネルギーを使った挙句、それらを失うだけではなく、これからのよりよい未来のために時間とお金とエネルギーを使う気力すら失ってしまう。これが間違った練習をする最大のリスクです。教育の失敗の恐ろしさもここにあります。

こうして見ると才能を伸ばすために重要なことが見えてきます。それは

  1. 時間とお金とエネルギーを使って、「正しい練習」を見つけること
  2. 正しい練習を教えてくれる教師、メンターを見つけ、その人から学び続けること

この2つです。

経済的な理由から生じる教育格差を横におけば、教育費が年々上昇するのは、教育への投資はリターンが大きいから。「価値が高いものは価格が高い」のはどの分野でも同じです。

正しい練習を教えてくれる教師やメンターは10年以上の経験を元にした知識やノウハウ、ロジックを持っているので、成功確率が高い方法を教えてくれます。自分一人でゼロから手に入れようとするのは効率的ではありません。

自己投資マインドを持っている人が教育に投資をするのは、支払う教育費と節約できる時間や手に入る知識とノウハウを比較したときに、価値が高いと判断するからです。

それに正しい練習を見つければ時間とお金、エネルギーを効果的に活用し、無駄な時間やお金、エネルギーを節約できるだけではなく、最大のリスクである学習性無力症に陥らずに済みます。

習慣という点からいえば、間違った練習をして変なクセがついてしまうと、そのクセ(悪い習慣)を直すために、さらに膨大な時間とお金とエネルギーが必要になります。いいことは何1つありません。

安いから、近いから、ハードルが低そうだからなど、値段(お金)、距離(時間:遠くに移動するには時間がかかる)、精神的なハードルの低さ(エネルギー)で教師やメンターを選ぶ人もいますが、その判断基準では将来、大きなリスクを抱える可能性もあります。教育という分野では安物買いの銭失いはもっともリスクが高い投資です。

こうしてみると成果を出す人と成果を出せない人のお金、時間、エネルギーの使い方(投資)の判断基準の違いが見えてきます。これから才能を伸ばしたいと思うなら、

  1. お金がいくらかかるか?
  2. 時間がいくらかかるか?
  3. どれくらいのエネルギー量(モチベーション)がいるか?

ではなく、

  1. 私の望みを実現する最高の練習法は何か?
  2. その手助けをしてくれる最高の人は誰か?

を判断基準にする。

現実的な手持ちの資金、時間的余裕はそれぞれ違います。今できること・できないこともあります。しかし、「この先生が最高の先生だ」とわかっていて、「でも今は余裕がないから、今できるのはこの先生からこの練習を学ぶこと」と考えているのと、「とりあえず、この先生に学ぼう」と単純に考えているのでは天と地ほど差があります。

教育は未来への投資。正しい練習には自分が欲しいもの、目指す才能レベルにあった教師やメンターを選ぶことが大切です。

才能を伸ばすならフィードバックは必須

正しい練習をすれば成果が出る。理論的にはその通りでが、実際には望み通りにいかないことも多々あるもの。その場合、2つのケースが考えられます。

  1. 教えられた通りに正しい練習をしているつもりでも、実際はできていない
  2. 正しい練習が通用しない状況に変わってしまった

いずれの場合も、望み通りの成果が出ていないわけですから、どんな課題や問題があるのか?見極めた上で、次の手を打つことが重要です。そのために必要なのが教師やメンターからのフィードバックです。

1)教えられた通りに正しい練習をしているつもりでも、実際はできていない

この場合、原因は2つあります。

  1. 正しい練習方法の理解(インプット)が間違っている
  2. 正しい練習方法は理解しているが、実践法(アウトプット)が間違っている

たとえば、本を読んで、書いてある通りにやったつもりなのにうまくいかないということは誰にでも経験があるでしょう。そのときは理解が間違っているか、実践法が間違っているかのどちらかです。

ただ、自分では正しい練習法通りにやっているつもりなので、どこが間違っているのか気づきません。教師やメンター、コーチの重要性は、あなたの行動を客観視し、間違っているところや不足している部分を指摘し、改善案を教えてくれることです。

才能を伸ばすとき、重要なことの1つは可能な限りスピーディーに伸ばすこと。フィードバックを受ければ、時間を節約し、スピーディーに才能を伸ばすことができ、成果を手にするスピードも速くなる。ビジネス的にいえば、フィードバックを受けることは投資の回収期間を速めることです。

2)教えられた通りに正しい練習をしたのに、望む成果が出ない

 

正しい練習とは、正確にいえば、ある特定の状況で通用する成功パターンが身につく方法のことです。

私は昔カウンセラーの育成をし、今は才能プロファイラーの育成をしています。いずれも心理学の知見を活かしたメソッドですが、目的が違います。カウンセリングは癒しが目的。才能プロファイリングは才能開発が目的。

目的が変われば、心理学(知識・技術)の活かし方が変わり、正しい練習法も変わります。

たとえば、経済的に厳しい状況で育ちコンプレックスを抱えている人がいたとします。その人を癒すには、お金がないために経験してきた悲しみや悔しさに共感するのがいい方法になるので、共感力が伸びる正しい練習をするのがいいでしょう。

しかし、才能開発という観点からいえば、その悲しみや悔しさを忘れず(癒さず)に逆境を跳ね返すパワーとして温存し、才能を伸ばすパワーに転換する力を伸ばすのが正しい練習法になります。

どちらの方法がいいかはクライアントの望みによって変わります。

技術やメソッドは、ある特定の状況下で起きた問題解決や願望実現のために開発されるので、その状況自体が変化すると通用しなくなります。

日本が貧しかったとき(状況)は、「経済成長はいいことだ」と思い、経済力を上げるためのさまざまな技術やメソッド、ノウハウが開発されましたが、豊かになれば、「経済成長をしゃにむに目指すのは本当にいいことなのか?」という議論も出てきますし、テクノロジーが進化して、長時間労働をしなくても同じ成果を出せるようになれば、「人が働く必要があるのか?」という議論も出てきます。

すると今までのように長時間働いて収入を上げることが幸福につながるとは言い切れなくなります。そこで出てきたのが生産性、働き方改革というキーワードで、今それを実現するためのノウハウやサービスが出てきています。

同じことは、あなたが選んだ教師やメンターが持っている技術やメソッドにも言えます。

教師やメンターに「教えられた方法では思ったような成果が出ないんですが・・・」と報告したとき、「詳しく教えて欲しい」「その点については、少し考えさせて欲しい」と言うなら、あなたの教師やメンターは非常に誠実で、研究意欲のあるタイプ。新たな状況に合った正しい練習法を一生懸命、考えてくれるでしょう。

彼らは新しい状況をまず理解しようとする点で、インプット能力が秀でた教師たち。彼らが正しい練習法をアップデートしたり、新しい練習法を編み出せるのは「教える才能」を伸ばすのに必要なインプット能力が高いからです。

そんな教師やメンターに出会えているなら、あなたはとても幸運です。

まとめ

「才能の伸び=練習時間×正しい練習×フィードバック」

とお伝えしてきましたが、いかがでしたか? ポイントは3つです。

  • 3時間の練習時間を確保する。または才能を伸ばせる仕事を選ぶ
  • 正しい練習法を学ぶ。そのための時間、お金、エネルギーを惜しまない
  • フィードバックを受けて、インプットとアウトプットができているかチェックしてもらいながら、アウトプットの精度をスピーディーに上げていく

 

これが私が考える才能開花マネジメント。望むゴールを見据えてインプットとアウトプットをコントロールするマネジメントスキルです。

今まで見てきたように、才能を伸ばす、つまりアウトプットを作るのに一番大切なことはインプットです。体が食事で作られるように、知性が学んだ知識や経験から育まれるように、才能を伸ばすには何をインプットするのかが最も重要です。

良質なインプットを続ければ、必ずあなたの才能は伸びていきます。大切なことは、そのための時間、お金、エネルギーの投資を惜しまないこと。いずれそれらはメリットとなって、あなた自身に跳ね返ってくるからです。

あなたの才能がぐんぐん伸びていきますように!

執筆者:
The following two tabs change content below.
北端 康良

北端 康良

理事長一般社団法人 才能心理学協会
才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。 「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。 著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界) プロフィール詳細はこちら
mautic is open source marketing automation