平和とは才能を分かち合うこと

こんにちは、才能心理学協会・認定講師の澤田です。

国連が発足して70周年を迎えました。

国連憲章第一条には、国連の目的として「国際の平和と安全の維持」を謳っており、加盟国は発足当時の51か国から193か国になりました。しかし現実は理念になお遠くなっています。

なぜならシリア内線をはじめ、紛争や抑圧で6000万人もの人々が家を追われるという、戦後最悪の状態に直面しているからです。暴力や貧困、宗教対立、差別、虐待、疾病などが今でも多くの人々を苦しめています。

私は、どれ一つとっても解決困難なそれらの問題を考える上での一つのキーワードが才能心理学だと思っています。

才能とは、その人の最も強く持っている感情から出た欲求を行動に移した結果、生まれてくる能力のこと。

その感情には、世間からよくしてもらったこと(例えば親や周りからの愛情、経済的な環境など)への感謝や感動の感情だけでなく、世間からもらえなかったこと(愛情がなかった、お金がなかった、理不尽な扱いを受けたなど)からくる怒りなどのネガティブな感情もあります。

もしそれらのネガティブな感情が、人々が求めるものに向かわなければ、そこには暴力や差別、虐待などの行動に向かうでしょう。例えばヒトラーのユダヤ人虐殺のように。

しかしネガティブな感情を昇華し、人々が求めるものに向かうように行動をしていけば、そこから生まれる能力は才能となり、その人自身ならず、周りの人々も豊かにすることができます。

例えば、2014年にノーベル平和賞を受賞したカイラシュ・サティーアーティのように。

彼は上級カースト生まれのインド人でした。11歳のときに貧困で学費が払えず、学校を去って行った友人を見て、怒りを覚えたそうです。

そして彼が行ったのは、強制労働に苦しむ子供たちを救いだす活動。その活動は児童を保護する国際条約の締結にまで至りました。

彼は言います。

「エゴと利己心の渦巻く小さな殻の中に閉じこもってしまうと、怒りは憎しみ、暴力、復習、破壊に変わっていく。でもその悪循環を断ち切ることができたなら、その怒りを偉大なパワーに変貌させられるのです。誰もが持つ思いやりでその循環を断ち切り、この世界をよくするため思いやりを持って世界とつながることができます。(中略)皆さん怒ってください、そして一番怒っている人がその怒りをアイデア、そして行動へと変貌させられる人なのです」と。
(引用 TED 怒りで世界に平和をもたらす方法 カイラシュ・サティーアーティ )

感謝や感動のようなポジティブな感情も、怒りのようなネガティブな感情も、ひとりひとりが自分の持っている最も強い感情に気づき、エゴと利己心の渦巻く小さな殻に閉じ込まらないで、能力を伸ばす努力をしていくこと。

そしてその能力を他の人々と分け与え合うこと、そのことが世界を豊かにし、国連憲章第一条に掲げるような世界になっていく、私はそう思うのです。

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この記事を書いた人

精神科ソーシャルワーカーを経て、経理・総務・人事等の業務に従事後、2001年より計測器メーカー㈱サワダ製作所を経営、中小企業経営者のパートナーとして才能心理学、TOC、NLPを使った組織作り支援を展開。

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