えこひいきや理不尽を、どうしても見過ごせないあなたへ
あなたは「誰に対しても同じ基準で接したい」「特権が乱用されている場面を見ると、腹が立ってしまう」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「公平性」の可能性が高いです。
この「公平性」は、組織や社会の土台をつくる強みです。しかし融通が利かないと受け取られたり、不公平な現実に日々消耗させられたりして、その力の使いどころを見つけられずにいることも少なくありません。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、公平性を持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「公平性」の基本特徴:あなたはなぜえこひいきが許せないのか?
公平性は、文字どおり人に対して公平に接する資質です。その根幹には2つの特徴があります。
1-1. 行動原則:すべての人に、同じ基準で接する
公平性の強い人は、人に対して平等に接します。逆に言えば、えこひいきや、特別な権利・特権の乱用が大嫌いだということです。
判断や対応に私情を挟まない。誰であっても同じ基準を当てる。これがこの資質の中心にあります。
1-2. 「フェアな人」と信頼される。同時に、疎まれもする
その結果、えこひいきがない、この人はフェアだということで、信頼されている人がとても多いのがこの資質の特徴です。
一方で、特別扱いをしてほしい人からは疎まれます。「あの人にはごまをすっても全然通用しない」と思われていることも多いでしょう。しかしそれこそが、あなたが信頼されている理由の裏返しでもあります。
公平性を「成果」につなげる具体的な活かし方(ジャッジと制度づくり)
公平性は、組織の中で部下やスタッフを持つ立場になると、とりわけ重要になります。ここでは3つの側面から見ていきます。
2-1. ジャッジできる立場に行く
人に対して公平に接することで評価されるのは、どういう立場の人でしょうか。結局のところ、ジャッジをする人です。
何かの判断をしなければならない。そしてあなたの判断の影響を受ける人たちがいる。その人たちが「この人は公平だ」と言ってくれるからこそ、あなたの価値は高くなります。裁判官は、間違いなくこの資質を持っていなければならない職業でしょう。そして法律もまた、すべての人に対して公平にルールが決められているからこそ、みんなそれを守ろう、それに向けて努力しようと思えるのです。
ですから公平性を活かそうと思えば、あなたがジャッジできる立場に行くこと。これが一つの方法です。そうすれば、スタッフや部下から、学校の先生であれば生徒から、「この先生は努力や自分の意見をちゃんと聞いてくれる。それを公平に評価してくれる」という評価をもらえるようになります。
2-2. 「予測可能なリーダー」こそ、部下の力を引き出す
近年、ビジネスの現場では心理的安全性という言葉がよく取り沙汰されます。職場には社員が安心して働けるだけの心理的安全性が必要で、それがなければパフォーマンスを発揮できないという話です。
これはもともとGoogleの調査から来ています。その調査結果によれば、カリスマ的なリーダーの下でよりも、次に何をすればいいのかが予測可能なリーダーの下でこそ、スタッフはパフォーマンスを発揮しやすいというのです。
これまでは、強力なリーダーシップを持つ人がぐいぐい引っ張り、その結果として組織のパフォーマンスが上がる、人材も能力を発揮すると考えられていました。しかしそうではなく、部下から見て「こうしたら上司は喜ぶだろう」「上司はこういうことを期待しているだろう」ということが分かっている上司の下でこそ、部下は力を発揮するということです。
平たく言えば、評価基準や判断基準が明確で、かつ全員がそれを理解し、その意義にも同意している。 だからこそ、その基準に沿って自分の行動を整え、判断することができるわけです。組織で言えば自立型人材を育てるという意味でも、公平なルールや判断基準は重要になります。そしてそれを示せる、作れるのが公平性の資質を持つ人なのです。
2-3. ルールや制度づくりに関わる
もう一つの活かし方が、ルールや制度づくりに関わっていくことです。
一人ひとりに公平性を提供するというよりも、この会社にいる全員が、このグループにいる全員が、このクラスにいる全員が、この国に住むすべての人が、公平に扱われチャンスを手に入れられる。そういう仕組みやルール、制度を作っていくことです。
近年は格差の問題が取り沙汰されています。格差の何が問題かというと、階層が固定化することによって、努力では脱出できないとみんなが思ってしまうことです。実際、そうした社会制度になっている国もあります。
努力しても報われないと思い込めば、人は努力そのものをやめます。そうなれば当然、世の中は良くならない。ビジネスで言えば商品やサービスも良くならず、お客さんのために何かしようとも思わなくなり、イノベーションも起きません。これが格差の最大の問題です。ここに風穴を開けていくことが、公平性の強みの発揮のしかたでもあります。
公平性をさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
ワンランク上を目指す方法は3つあります。
3-1. アンフェアな場所に飛び込んで、変える
一つ目は、今の世の中でアンフェアなところに飛び込んでいって、変えていくことです。起業家精神を持っている公平性の人がよくやることでもあります。
こんな理不尽がまかり通っているなんて信じられない。こんな既得権益でガチガチのところだから、世の中のためにならないのだ。そう感じる場所に飛び込んでいって、アンフェアな部分をフェアに、公平に変えていく。すべての人にチャンスや利益が行き渡るようにしていく。これは非常に有効な方法です。
3-2. ルールや制度を勉強し、仕組みにする
二つ目は、ルールや制度を勉強することです。
自分自身がフェアに人に接する。これはとても大事です。しかし本当にそのフェアネスの恩恵をもっと多くの人に届けたいと思うなら、ルールや制度を勉強して、システムにしていくことが重要になります。
たとえばフェアトレードです。少し前に注目され、今では社会的に根付きつつあります。発展途上国、いわゆる第三世界と呼ばれるところで一生懸命コーヒーなどを栽培している方々に、十分な利益が届いていない。間で利益を抜いている人たちがいる。そこで、きちんと利益を生産者にも還元し、彼らが安心して暮らし、仕事に取り組めるようにする。そうすれば安定的に素晴らしい品質のコーヒーが提供され、結果的に消費者にも恩恵が行き、その価値提供が続けばみんながハッピーになる。 そういう考え方から、フェアトレードは伸びてきました。
どういう仕組みや制度、ルールを作れば、公平性を社会に、地域に、世の中に根付かせることができるのか。それを勉強して作っていければ、地域であれ、学校であれ、会社であれ、もっと小さい単位なら家庭であっても活かせます。子どもたちが生き生きと努力するようになる、といったことにもつながるのです。
すでにフェアネスを取り入れた仕組みや制度、ルールはどんなところにあるのか。どんな会社が、どんな国が、どんな法律がそれを実現しているのか。こうしたことを勉強されると、非常に大きなヒントを得られると思います。
3-3. 悩み抜くこと
そして三つ目は、意外に思われるかもしれませんが、悩み抜くことです。
公平性の背景にあるのは、あなたの正義感です。もしくは理想です。「こうしたらもっとみんな良くなるのに」「こんな不平等がまかり通っているのはおかしい」。その裏にあるのは正義感なのです。
この正義や理想を追求していくと、間違いなく葛藤が出てきます。特にあなたの活躍するステージが上がれば上がるほど、こちらの利益や顔を立てれば、あちらの利益や顔が立たない、という事例が出てきます。世の中はそうした葛藤や矛盾の中で仕組みができ、続いてきました。そしてそれを理想を目指して解決してきたのが、ある意味で人間の歴史とも言えます。
本当に全員に利益が行き届く、本当に幸せな世の中になるにはどうすればいいのか。そう考えて追求していけば、ものすごく悩むはずです。どれだけ悩んでも、答えはなかなか見つからないかもしれません。歴史を振り返れば、ソクラテスやプラトンといった昔の哲学者たちも理想を追求し、葛藤の末にさまざまな考えを残しました。彼らも悩み抜いた末に、それを提案しているのです。そうした書物は何千年のあいだに数多く残っていますから、参考にしながら進んでください。
辛くなることもあるでしょう。けれどそこから目を背けずに生きていくことが、公平性の強みを伸ばす大きな秘訣です。結局、人間は自分からは絶対に逃げられません。あなたが公平性を大事にしているなら、普通に生活しているだけで、アンフェアなことや、弱者に冷たい制度や対応を見て、辛くなったり、がっかりしたり、腹が立ったりするはずです。
それなら立ち向かってください。まだ答えは見えないけれど、そこに向けて光を見出したい。そう思って追求していれば、いずれ答えが見つかるかもしれません。仮に自分の中に答えがなかったとしても、同じ志を持って答えを模索している仲間やつながりができてきます。 そこに希望があります。
公平性は、今の時代にとても求められています。活躍の機会はこれからいくらでも出てくるはずです。
まとめ:「公平性」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「公平性」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
公平性の強みを最大限に活かすポイント
公平性の強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】ジャッジする立場に立ち、ルールと制度をつくる側に回る
判断の影響を受ける人たちから「この人は公平だ」と言われることが、そのままあなたの価値になります。明確で全員が納得できる基準を示すこと。それが自立型人材を育て、格差の固定化に風穴を開けることにもつながります。
- 【伸ばし方】アンフェアな場所に飛び込み、制度を学び、悩み抜く
理不尽がまかり通っている場所を変えにいくこと。フェアトレードのように、公平さを仕組みとして根付かせる方法を学ぶこと。そして正義や理想の追求に伴う葛藤から目を背けないこと。
公平性の強みは、あなたに組織と社会の土台をつくる力をもたらします。この強みを正しく理解し、基準を示し、仕組みに変え、悩みから逃げずに追求し続けることで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

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