「本当にそれが正解なのか」と、いつも確かめたくなるあなたへ
あなたは「なぜそうなるのかが分からないと先に進めない」「根拠が示されていない話に納得できない」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「分析思考」の可能性が高いです。
「分析思考」は、まだ解明されていない仕組みを解き明かす強みです。しかし詰めていく話し方が、相手にはきつく受け取られることもあります。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、分析思考を持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「分析思考」の基本特徴:あなたはなぜ根拠を確かめたくなるのか?
「分析思考」を平たく言えば、物事の原因と結果を捉えるのが得意な人の資質です。分析思考には2つの特徴があります。
1-1. 行動原則:現象のメカニズムを捉える
得意なのは3つの方向です。原因と結果を捉えること。パターンを見出すこと、つまりなぜこんなことが繰り返し起きるのかを見つけること。そして論理性です。
対象は選びません。機械でも車でも、仕事のやり方でも、お客さんからのクレームでも、人間関係でも。なぜそんなことが起きるのか、なぜそれが発生するのか。さまざまな出来事や現象のメカニズム、仕組み、構造を捉えるのがとても得意です。
1-2. 納得できるまで調べることが、苦にならない
分析思考の強みを持つ人は、本当にそれが正解なのかとよく考えています。そして正確に実証できるレベルのデータを集め、理論を探し、因果関係を見つけていきます。見つけるまで徹底的に調べることが苦になりません。
そこまで分析思考が強くない人からすると、なぜそんな細部にまでこだわるのか、なぜそんな堅苦しいことを聞かれるのか、もういいじゃないか、と思うかもしれません。けれど分析思考の人はそれでは納得できません。こういうメカニズムになっている、こういうパターンになっていると、因果関係を論理的に納得できるまで調べていきます。
分析思考を「成果」につなげる具体的な活かし方(まだ解明されていない領域を選ぶ)
分析思考は、扱う対象によって出せる価値が大きく変わります。相性のいい領域と、力が求められない場所があります。
2-1. 因果関係がまだ特定できていないものを扱う
今はビッグデータの時代です。ビッグデータやウェブ関係の分野は、まさに分析思考が活きる領域です。
さらに大きいのが、まだ因果関係がはっきり特定できていないものです。そこに対して原因と結果、因果関係や相関関係を捉えて、新たな答えを出す、あるいは何かを解明する。それができたら、社会や世界にとって大きなインパクトになり、貢献になります。
仕事を選ぶときは、職種名ではなくその領域にまだ解明されていない仕組みが残っているかで見てください。
2-2. 「こんな感じでいい」職場では、力が求められない
逆に、もうこんな感じでいいよ、というざっくりした職場や仕事では、あなたの分析思考はそこまで求められません。あまり向いていないと言えます。
厳密さが評価につながらない場所では、こだわりが摩擦にしかなりません。ここを見分けておいてください。
分析思考をさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
伸ばし方は2つあります。分析の起点を増やすことと、分析の結果を受け取る相手を考えることです。
3-1. すべての起点は「疑問を持つこと」
知りたい、調べたい、分析したい。こうした活動のスタート地点にあるのは、疑問です。だからいろいろなことに疑問を持つことが、新たな発見の糸口になります。
以前、オリンピックの水泳競技で革命的だと言われた「サメ肌水着」を開発した方の話を聞いたことがあります。
それまでは、水着をできるだけつるつるにして水の抵抗を減らすことで、選手がスピードを出せる水着を開発していたそうです。ところが抵抗を減らすやり方は限界にぶつかりました。そこで、さらにスピードを出すにはどんな素材を使えばいいのかを調べ始めます。
そのときに本当にこのつるつるでいいのかという疑問を持って調べていくと、サメの肌はぶつぶつとして凸凹になっていると分かりました。凸凹があるために水流に渦ができ、逆に抵抗がなくなって泳ぐスピードが速くなる。学者の先生に教えてもらったことがきっかけでサメ肌水着が開発され、オーストラリアの選手が世界記録を更新する結果に結びついたそうです。
本当にそれが因果関係なのか。本当にそれが理由なのか。データはしっかりしているのか。ここを突き詰めることで新しい発見が出てきます。疑問を持つことを習慣にしてください。
3-2. 別の分野の疑問を、調べに行く
サメ肌水着を開発した方は、サメの研究をしている人の話を聞きに行ったことで突破口が見えました。
今あなたがウェブマーケティングをしているなら、活動する領域はその分野に設定されているかもしれません。素材の研究開発をしているなら、その分野かもしれません。けれど全く別のジャンルや、素朴な日常の疑問を調べていくことも、分析思考を伸ばすうえで役に立ちます。
3-3. 受け手は人間だと、忘れない
もう一つ重要なことがあります。仕事の受け手は、間違いなく人間です。そこには消費者がいて、顧客がいます。だから人間性を高めていくことがとても大事になります。
情緒と言ってもいいかもしれません。人がそれをどう感じるのか、ということです。あらゆる技術は、人間社会で生きている以上、人がそれを心地よく感じる、いいなと思うことがとても重要です。
分析思考を強めていくと、ときに人を傷つけてしまう、きつく思われてしまうことがよくあります。ストレングスファインダーの本にもこんな例が紹介されています。部下が、同じ仕事をしているのに自分より給料の高い会社がある、おかしいのではないかと言う。それに対してマネージャーが「それはどういう会社なの」「その会社はどこの州にあるの」「そこは物価が高いから給料も高いのではないか」と質問を投げかけていく。
もちろんこれは重要なポイントを突いています。けれどそういう話し方をされると、詰め将棋のように詰められていくと感じる人もいます。受け手が人である以上、それが人の幸福につながっていることが重要です。
ビジネスパーソンであれば、デザイン思考が一つのヒントになるかもしれません。日本のメーカーは機能をたくさんつけて、それ自体はすごかったけれど、結局消費者には使われず付加価値にならなかった。ものづくりの現場ではよく言われることで、デザイン思考が欠けていたからだと指摘されています。ユーザーが使いやすい商品とは何なのか。これをプロダクトづくりに活かすということです。
素晴らしい研究成果を出しても、世の中に受け入れられなければ取り入れられません。分析思考の結果を、人の暮らしを豊かにするためにどう出すか。そのアウトプットの能力も高めていけば、あなたの付加価値は上がります。
まとめ:「分析思考」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「分析思考」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
分析思考の強みを最大限に活かすポイント
分析思考の強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】まだ因果関係が解明されていない領域を選ぶ
ビッグデータやウェブ関係は相性のいい分野です。それ以上に大きいのは、まだ仕組みが特定できていないものを解き明かすこと。職種名ではなく、解明されていない問いが残っているかで選んでください。「こんな感じでいい」という職場では、厳密さが摩擦にしかなりません。
- 【伸ばし方】疑問を持つことを習慣にし、受け手が人間であることを忘れない
サメ肌水着が「本当につるつるでいいのか」という疑問から生まれたように、発見の起点は疑問です。別ジャンルにも調べに行ってください。同時に、詰めていく話し方は相手を追い詰めることがあります。分析の結果を人の暮らしを豊かにする形で出すこと。ここまで含めて価値になります。
分析思考は、現象の仕組みを解き明かし、本当の因果関係を突き止める力です。この強みを正しく理解し、疑問を起点に広げながら、受け手である人に届く形で出していくことで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

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