自分の仕事の意義を、わかってほしいと願うあなたへ
あなたは「自分が取り組んでいることの重要性を、周りにも理解してほしい」「素通りされたり、ぞんざいに扱われたりすると納得できない」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「自我」の可能性が高いです。
この「自我」という言葉は、日本ではどちらかというとネガティブに捉えられがちです。そのため自分の中にあるこの感覚を抑え込んでしまい、本来の推進力を発揮できていない方も少なくありません。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、自我を持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「自我」の基本特徴:あなたはなぜ「重要でありたい」のか?
まず言葉の話から始めます。この資質は英語では「シグニフィカンス」と表現されており、その意味は「重要性」です。日本語の「自我」という訳語から受ける印象とは、かなり違います。その根幹には3つの特徴があります。
1-1. 行動原則:自分は重要な存在であるという感覚
自我の強みを持つ人は、自分自身は重要な存在であるという気持ちが強い人です。
そこから広がって、自分がやろうとしていることは重要だ、自分が取り組もうとしているプロジェクトや企画はとても重要な仕事だ、という感覚を持ちます。だからこそ、みんなにもそれを分かってほしいと願うのです。
1-2. 重要性を伝え、人を巻き込む力がある
それを素通りする人、見ずに通り過ぎていく人、ぞんざいに扱う人がいれば、「ふざけるな」という気持ちが湧いてきます。
そしてそこから、これがいかに重要で意義のある仕事なのか、どれだけ素晴らしいのかを語り始めます。自分自身のことであれば、なぜ私が昇進すべきなのか、なぜ自分がそのプロジェクトに参加すべきなのか。そうした自己の重要性や、やろうとしていることの重要性を説得し、周りを巻き込んでいく。ここにパワーが溢れているのが、この資質を持つ人です。
1-3. 自己重要感が、成長の原動力になる
自我の強みを持つ人は、自己重要感――もっと平たい言葉で言えば自尊心、自分を尊ぶ感覚――が非常に強い人です。
同時に「私はもっとできる」という感覚も持っています。だからこそ、それを原動力にして学習し、成長し、スキルアップしていく意欲が非常に高いのです。
自我を「成果」につなげる具体的な活かし方(重要だと感じられる場所を選ぶ)
この特徴を踏まえると、自我を活かす方法ははっきりしています。
2-1. 自分が重要だと感じられる仕事に飛び込む
自分が重要だと感じられる職種や仕事は何だろう。 そう考えて、そこに飛び込んでいくことです。
そうすれば、自然とあなたの中の成長意欲が刺激されて、どんどん伸びていきます。自分が重要だと感じられること、自分がやっている仕事やプロジェクトが重要だと感じられること。それを持って人を巻き込んでいく。これが自我を活かす基本の形です。
2-2. 重要感を失ったときが、キャリアを見直すとき
逆の見方もできます。今いるポジション、職場そのもの、やっている仕事に重要感を感じられなくなったとしたら、キャリアの道筋を考えるべき時に来ているとも言えます。
他の資質であれば我慢が効く場面かもしれません。しかし自我を持つ人にとって、重要感の喪失は成長の原動力そのものが止まることを意味します。ここは見過ごすべきサインではありません。
自我をさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
自己重要感が強いといっても、周りから本当にそうだと思われなければ意味がありません。 ここからが伸ばし方の話です。
3-1. 重要度を「周りに理解してもらう」力を磨く
いかに人に重要度を理解してもらうのか。どう説得するのか。どう巻き込んでいくのか。ここは非常に大きなポイントです。
自分の中で重要性が完結しているうちは、それは推進力になりません。外に届いて初めて、周りが動き出します。
3-2. 「緊急度は低いが重要度が高い」問題を取り上げる
そして大きな飛躍を狙うのであれば、必ず一つ見つけてほしいことがあります。それは、あなたが至上に重要だと思っていて、かつ社会的にも多くの人にとっても重要なのに、見落とされがち・見過ごされがちなことです。
よく言われるのは、緊急度は低いけれど重要度は高いものです。たとえば健康。今は健康だから、暴飲暴食をしても、すぐに病気になるわけではありません。しかし長いスパンで見れば、健康管理はとても重要です。お金で言えば資産形成も同じで、若い人なら今すぐ始めなくてもいいかもしれませんが、長期的に見れば今からやっておいたほうがいい。こうした領域です。
3-3. 見過ごされてきた課題に立つと、恩恵は自分を超えて広がる
興味深いのは、マーカス・バッキンガム、ドナルド・O・クリフトン著『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』(日本経済新聞出版)で、この自我の事例として紹介されている人物です。
各資質につき3人ほどの事例が載っていますが、自我ではそのうち2人がアメリカの女性です。1人は厚生関係の行政職、日本で言えば厚生労働省で働く人にあたる立場。もう1人は法律事務所の共同経営者です。この2人に共通しているのは、幼い頃から女性であることを理由に目立つなと言われ続けてきたこと、そして今その役割に就いていることに強い満足を感じていると語っている点です。
この本が出されたのは20年ほど前です。当時のアメリカでは、ビジネスや仕事における女性の地位はまだ低かったのだと思います。能力がある女性はたくさんいたのに、いいポジションに就けず、評価されなかった。日本は今でも、そういう状況が残っていると私は思います。
その中で、自分が女性であるがゆえに評価されないというのは、自己重要感が満たされず苦しいことです。だから自分を認めさせたい。そのために仕事で結果を出す。この行動は、最終的には自分だけのものに留まりません。能力があるのに評価されていない他の女性たちへの恩恵になります。 会社が変わり、人事評価制度が変わり、より多くの女性にチャンスが行き渡るからです。
これは社会的に見過ごされがちで、多くの人が見落としがちな、けれど見落としてはいけない重要な課題です。そこにあなたが結びつくことができれば、自分自身がうまくいくだけでなく、他の人の悩みや問題を解決する糸口になり、そのためのリーダーシップを発揮していくことができます。
あなた自身の重要性が満たされ、同時に、重要性を認められていない人たちにも恩恵が届く。 これは大きな成功をもたらします。ぜひそういう活動や仕事を見つけてください。
まとめ:「自我」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「自我」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
自我の強みを最大限に活かすポイント
自我の強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】自分が重要だと感じられる仕事に飛び込む
自我の本来の意味は「重要性」です。自分と自分の仕事に重要感を持てる場所を選べば、成長意欲が自然に刺激されます。逆に重要感を失ったときは、キャリアを見直すべきサインだと捉えてください。
- 【伸ばし方】見過ごされているが重要な課題を取り上げる
自己重要感は、周りに理解されて初めて力になります。そのうえで、緊急度は低いが重要度は高い問題、社会的に見落とされてきた課題に立つこと。そこでの成果は、あなた自身と、同じように評価されてこなかった人たちの両方に届きます。
自我の強みは、あなたに自分と仕事の意義を掲げ、人を巻き込む力をもたらします。この強みを正しく理解し、見過ごされてきた重要な課題に立つことで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

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