対立している人たちを、放っておけないあなたへ
あなたは「争いや言い合いを見ると、間に入って何とかしたくなる」「主張の違いより、どこなら合意できるかを先に探してしまう」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「調和性」の可能性が高いです。
「調和性」は、対立を前進に変えられる強みです。しかし自己主張の強さが評価されやすい場面では、「意見がない人」と誤解されたり、自分の役割の価値に気づけないままでいたりすることも少なくありません。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、調和性を持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「調和性」の基本特徴:あなたはなぜ対立を放っておけないのか?
調和性は、言葉のとおり調和を求める、調和している状態がいいと考える資質です。逆に言えば、対立や争いが本当に嫌いだということでもあります。その根幹には2つの特徴があります。
1-1. 行動原則:違いではなく「一致点」を探す
調和性が強い人は、お互いの違いや対立点、主張の食い違いに目を向けません。そうではなく、どこだったら同意できるか、どこだったら握手できるか、どこだったら一致点や共通点を見出せるかを探すことに秀でています。
誰かと誰かが争っていたり、険悪になっていたりすれば、間に入って仲裁し、仲直りさせたい。その気持ちが強く、実際にそれができる能力を持っています。
1-2. 争いは「無駄」に見えている
争ったり主張し合ったりしているのを見て、あなたが最も強く感じるのは、おそらく「なんて無駄なことをしているんだろう」ということではないでしょうか。
そんなことに時間とエネルギーを浪費するくらいなら、こことここは一致しているのだから手を組めるじゃないか。そこでお互いに動き出したほうが、よほどいいのに。そう感じているはずです。
調和性を「成果」につなげる具体的な活かし方(対立の場に入る)
その感覚を、実際のコミュニケーションと行動に変えていくこと。ここが最も重要なポイントです。
2-1. 対立があるところに入り、物事を前に進める
対立や争いがあるところにあなたが入っていけば、事態は丸く収まります。それだけでなく、言い合っているだけの状態から、物事が前に進むように誘導していくことができます。 こうした状況でこそ、調和性という資質は最も発揮されます。
仕事で言えば、交渉ごと、調停、マネジメント。こうした領域はあなたが際立って力を発揮できる場所なので、そういうポジションに就くことが向いています。
2-2. 「対話が途切れたときに、戦争が起きる」
調和性について、私には一生忘れられない言葉があります。
私の先輩に、日本人で初めて国連難民高等弁務官を務めた緒方貞子さんのもとで働いていた方がいます。その先輩が、あるとき私にこう言いました。「北端君、対話が途切れたときに戦争というのは起きるんだよ」と。
なぜその話になったのか。私は法人やビジネスパーソン向けに才能開発をしているので、早くスピーディーに結論が出て、物事が動いていくのがいいという環境で働いています。そんな話の流れで、なかなか結論が出ないときは困る、という話をしたのです。
すると先輩は、結論を早く出せば、そこで同意に至れなかったり不満を感じたりする人が出る。国際政治の世界では、それが紛争や戦争の元になっているのだと答えました。逆に、結論が出なくても対話が続いていれば、絶対に戦争は起きないと。
この話を聞いたとき、私は衝撃を受けました。しかし調和性という観点から見れば、これが正解です。物別れにさえならなければ、関係はずっと続いていく。いつか共通点を見出して、みんなで手を携えて前に進める時が来るかもしれないのです。
2-3. 海外で求められている「調和をつくれる人」
この力は、これからの世の中で特に求められると私は強く感じています。世界を見れば、アメリカもEUも分裂に向かい、そのせいでさまざまな問題が起きています。こういう状況で求められているのは、まさに調和性です。
日本人のビジネスパーソンについても同じことが言えます。海外の外資系企業では、日本人のマネジャーが求められる場面があります。 日本人は調和を重んじるので、チームをまとめてくれる。そういう人材として、日本人の中間管理職は海外のマーケットで需要が強いのです。
そうしたキャリアをお持ちなら、海外でマネジャーとして活躍する道は大きく開けています。特にこれから伸びていく東南アジアなどの国で働けば、キャリアアップにもつながっていきます。
調和性をさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
活かし方が「対立があるところに調和をもたらす」ことだとすれば、伸ばし方はもう一歩先にあります。
3-1. 「あの人とあの人が組めば」を、実現させる
「あの人とあの人が組んだら、ものすごく素晴らしいことが起きるのに」。 そう思えるところにあなたが入っていって、実際に手を組ませる。この能力を身につけることが、ワンランク上への道です。
ビジネスの現場かもしれませんし、政治や行政の現場かもしれません。あの人とあの人が手を組みさえすれば、世の中が良くなるのに。もっとイノベーションが起きるのに。面白いプロダクトが作れるのに。そうしたアイデアや発想があるなら、そこにチャレンジしてください。
3-2. 坂本龍馬が薩摩と長州を結びつけたもの
日本史で言えば、明治維新の前に薩長同盟がありました。坂本龍馬が薩摩と長州を結びつけたと言われています。
犬猿の仲だった薩摩藩と長州藩が手を組めたのは、共通点を見出したからです。 徳川幕府を終わらせて日本を再生していく、というビジョンについては一致していた。その共通点へ導いていったのが坂本龍馬だった、というわけです。
同じことを、あなたも自分の現場でできます。到底不可能だ、非常に難しいと感じるかもしれません。しかしこれは調和性の強みを持っている人でなければできないことです。そこにあなたの生きる道、仕事の使命があると思って、ぜひ挑戦してください。
まとめ:「調和性」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「調和性」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
調和性の強みを最大限に活かすポイント
調和性の強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】対立があるところに入り、調和をもたらす
争いや対立の場に入って、言い合いを前進に変えること。交渉、調停、マネジメントといったポジションが向いています。結論を急がず対話を絶やさないこと自体に価値があり、その力は海外のマネジメント職でも強く求められています。
- 【伸ばし方】「あの人とあの人が組めば」を実現させる
手を組めば大きなことが起きる相手同士を、共通点へ導いて実際につなぐこと。坂本龍馬が薩長を結びつけたのも、対立点ではなく一致するビジョンを見出したからです。
調和性の強みは、対立を前進へ変える力をもたらします。この強みを正しく理解し、争いの場に入り、組むべき人同士をつないでいくことで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

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