相手が言葉にする前に、気持ちがわかってしまうあなたへ
あなたは「その場の空気や誰かの感情の変化に、すぐ気づいてしまう」「相手が口に出す前に、何を求めているかわかる」というタイプではありませんか?もしそうであれば、あなたはストレングスファインダーの34の資質のうち、「共感性」の可能性が高いです。
この「共感性」は、人と組織を動かすうえで欠かせない強みです。しかし本人は「自分はサポートする側の人間だ」と考えていることが多く、その力を発揮できる位置に自分を置いていないことも少なくありません。
本記事では、その強みを最大限に活かして成果につなげる「活かし方」と、さらなる飛躍を遂げるための「伸ばし方」を具体的な行動とともに徹底解説します。
私は才能開発と心理学の専門家として、才能についての本を2冊出版し、20年間で6,000人以上の才能開発と目標達成を支援してきました。
この記事を最後まで読んでいただければ、共感性を持つあなたが、自身の才能を武器に次のステージへと進むための具体的なヒントが得られるはずです。
動画解説
「共感性」の基本特徴:あなたはなぜ人の気持ちがわかるのか?
共感性は、文字どおり共感能力の高さを表す資質です。共感性を持っている人は、いろいろな人の気持ちがわかります。その根幹には2つの特徴があります。
1-1. 行動原則:表情・声のトーン・仕草から察する
共感性の強い人は、相手の表情、声のトーン、仕草、姿勢。そうしたものから相手の状態を察することができます。
言葉として説明されなくても、相手が何を感じているかが伝わってくる。これがこの資質の出発点です。
1-2. 言葉にされる前に動ける
察することができる結果、相手が言葉にしなくても気持ちを分かってあげられますし、先回りして行動することで助けてあげることもできます。
お客さんに対しても同じで、彼らのニーズがわかるからこそ、適切な提案や商品・サービスを示して売上を伸ばすこともできます。仕事でもプライベートでも発揮できる強みです。
共感性を「成果」につなげる具体的な活かし方(人に関わる仕事)
共感性は対人関係能力です。人に対して最も効果的に発揮できる強みなので、どこで働くかが成果に影響します。
2-1. 人と接する仕事、人に関する仕事を選ぶ
まず、人と接する仕事や人に関する仕事を選ぶことです。組織の中で言えば、人事担当、採用担当、人材育成や研修といった領域が当てはまります。
もちろんコールセンターや、病院で患者さんと接する仕事などでも、あなたの才能は間違いなく活かしていけます。
2-2. 相手のニーズが見えるから、提案が当たる
顧客と接する仕事でも共感性は直接的に効きます。相手が何を求めているかが表情や声色から読み取れるため、提案の精度が上がります。
売り込むのではなく、相手が求めているものを提供する。共感を土台に相手の気持ちやニーズを察する力が、共感性を持つ人の強みです。
共感性をさらに「飛躍」させる具体的な伸ばし方
ここからが本題です。私は、共感性を持っている人にこそリーダーになってほしいと思っています。
3-1. 共感性が高い人ほど、リーダーになるべき
リーダーとは、自分についてくるフォロワーの人たち――会社であれば部下や社員、病院であれば患者さん、国家や政治であれば国民――の気持ちが分かったうえで、最善の決断や選択ができる人です。
ここが分からなければ、リーダーとして支持を得ることはできませんし、周りも協力してくれません。だからこそ、共感能力がある人ほどリーダーになるべきだと私は考えています。
3-2. 「自分はサポート役だ」という自己定義を外す
共感性が高い人は、リーダーのポジションに就くことをあまり考えたことがないかもしれません。共感性を活かすというのは、どちらかといえば誰かを助ける、サポートする仕事になりやすいため、自分はサポートする側の人間だと思っている方がたくさんいます。
しかし私は、そういう人ほどリーダーになるべきだと思っています。
その裏づけとして、ストレングスファインダーの解説書であるマーカス・バッキンガム、ドナルド・O・クリフトン著『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす』(日本経済新聞出版)を挙げておきます。「共感性」のページを開くと、この資質を持つ人物の事例が3人分紹介されています。私がそこで気づいたのは、3人のうち2人が理事、つまり組織のトップにいる人だということでした。
3人目は教師です。紹介されているのは、バスケットボールの試合を観に行った際に選手たちの雰囲気を感じ取り、監督のところへ「あなたはこうすべきだ」と伝えに行ったというエピソードです。つまり、リーダーに物申す立場の人です。
共感性の事例として選ばれている3人が、いずれも組織を率いるか、率いる人に働きかける側にいる。これは偶然ではないと私は考えています。
大切なのは、自分を単なるフォロワー、サポーティブな人間だと定義しないことです。共感性を活かして全体をより良くする、メンバーをより良くする、チームをより良くして、より大きな成果を目指す。 そのために多くの人の気持ちや意見を集約し、それを決断材料として活かす。これができるのが、共感性の高い人なのです。
3-3. リーダーにならなくても「参謀」になる
仮にリーダーという肩書きに就かなくても、道はあります。リーダーの参考になる重要な情報や意見を提案する、アドバイザーや参謀のような立場です。共感性が強い人こそ、ここに就くべきだと思います。
世の中には、正しい提案、正しい答えがあります。確かにそれを取れば非常に合理的で効率的でしょう。けれども、それをやって傷つく人がこれだけいる。それをして、本当に人は幸せになるのか。 こう問うていくことが非常に重要になります。
つまるところ、私たちの仕事はすべて誰かのためにあり、そこには必ず人がいます。自分がやっていること、商品やサービスの受け手の気持ちをどれだけ理解したうえで、より良い決断、選択、働き方ができるか。それが、提供した価値が人に喜ばれるかどうかに直結します。
自分の共感性をフルに発揮できるポジションを選ぶこと。 これが、この強みをさらに伸ばしていくための秘訣です。
まとめ:「共感性」を武器に、あなたの才能を開花させるために
本記事では、ストレングスファインダーの「共感性」の資質について、その特徴から活かし方、そしてさらなる伸ばし方までを解説しました。
共感性の強みを最大限に活かすポイント
共感性の強みを武器に成果を上げていくためには、以下の二点が最も重要です。
- 【活かし方】人と接する仕事、人に関する仕事を選ぶ
人事・採用・人材育成・研修といった人に関わる領域や、コールセンター、医療の現場など、人と接する仕事を選ぶこと。顧客のニーズが表情や声色から読み取れるため、提案の精度そのものが上がります。
- 【伸ばし方】共感性をフルに発揮できるポジションを選び、リーダーを目指す
「自分はサポート役だ」という自己定義を外すこと。フォロワーの気持ちが分かったうえで最善の決断ができるのがリーダーです。その肩書きに就かなくても、リーダーへ重要な意見を届ける参謀という道があります。
共感性の強みは、あなたに人の気持ちを汲み取ったうえで最善の選択をする力をもたらします。この強みを正しく理解し、それを発揮できるポジションに自分を置くことで、あなたの才能は間違いなく開花し、ステージアップしていくでしょう。
自分の強みを成果につなげる考え方を体系的に知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。

【才能診断】資質は分かった。では、その才能をどう活かしますか。
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