今回は、努力できる人になるためのコツをご紹介しましょう。学業や仕事などにおいて、よりレベルアップするには努力が必要です。しかし、なかなか思うように努力できずに、壁にぶち当たっている方もいるかもしれません
努力できないままでいると、なかなか理想の自分に近づけずに、もどかしい思いをすることがあるでしょう。努力できない原因や具体的な努力の仕方を把握して、努力できる人へと生まれ変わるための参考にしてみてください。
努力できる人の具体的特徴は?
まずは、努力できる人の具体的な特徴をチェックしていきます。どのような特徴があるのかをチェックして、自分との違いを見つけてみてください。
自分を信じ、ほめることができる
努力できる人は、何かに取り組むとき「きっと成し遂げることができる」といったように、自分が最後には目標達成できると信じているケースが多くあります。うまくいくと自分自身を信じることで、努力するのが楽しく感じ、その結果自然と努力ができる人になっているのでしょう。
また、頑張っている自分をほめるのも、努力できる人の特徴です。努力できる人は、「仕事が効率よく進んだ」「新しいことを覚えることができた」など、ちょっとしたことで日々自分のことをほめている傾向があります。誰しもほめられることは嬉しく感じるもの。自分で自分をほめることで向上心がアップし、その結果として、また頑張る活力が生まれるでしょう。
努力する環境を作れる
お金に関する知識を身につけたい人ならマネー講座、料理の腕を磨きたいなら料理教室といったように、自分が身につけたいスキルに応じた環境に身を置くことは、努力をするうえで重要なポイントです。努力できる人は、目標としている資格が取得できるスクールや、同じ志を持つ人たちが集まるサークルなどに参加していることも多いよう。
また、テレビなどの誘惑を避けるためカフェで勉強する、集中できる勉強部屋を自宅に作るなど、努力しやすい環境作りにも配慮している傾向があります。
長期的な目標がある
「栄養士の資格を取得する」「体重○○kgまで痩せる」といったように、長期的な目標を持っていることも、努力できる人たちの特徴の一つです。
長期的な目標を掲げることで、「今日はビタミンについて深く知ることができた」「先週より1kg痩せた」など、目標に日々近づいていくことで達成感を得て、モチベーションがアップしやすくなります。モチベーションがアップすると自然とやる気がみなぎり、長期的な目標を達成するために日々努力できるというわけです。
頑張ることを前向きに楽しめる
「前回失敗したレシピが今回はうまくできた」「続けて運動するのが辛かったけれど、30分連続で運動できるようになった」など、自分が頑張っていることに、ちょっとした楽しみを見つけられることも努力できる人の特徴です。
頑張ることを「楽しい!」と感じることができれば、自然と一生懸命取り組めるもの。上手に楽しみが見つけられる人は、何事もポジティブにとらえられるため、失敗や難しいことにぶつかっても、あきらめずに最後まで努力できる傾向にあるのです。
努力できない原因4つ
ここでは、努力できない主な原因を4つご紹介します。自分がなぜ努力できないのか、その原因を見つける際の参考にしてみてください。努力できない原因がわかれば、自分に合った対策が見つかるでしょう。
完璧主義
完璧主義者は、初めて取り組むことであっても失敗することなく完璧に仕上げようとする傾向があります。初めて取り組むことには失敗がつきものですが、その失敗を認められないがゆえに、心理的な負担が大きくなります。その結果、途中であきらめたり、そもそも最初から努力できなかったりという事態を招いてしまうのです。
やりたくないことなのにやろうとしている
うまく努力できないと感じている人は、本当はやりたくないことなのに、それに気づかずにやろうとしていることがあります。やりたくないことに対しては誰しもモチベーションが上がりにくく、取り組むこと自体が億劫になりがちです。
自分自身で「やる!」と決めたのだから最後までやらなければ、という先入観から、本当に興味があるかどうかを見失い、その結果、努力できなくなっている可能性があります。
ストレス耐性が低い
ストレスを感じると、投げだしたくなる人は多いでしょう。ちょっとしたことから大きなストレスを感じる、ストレス耐性が弱い人もいます。この場合、努力をしようとした際、すぐに何かしらのストレスを感じてあきらめてしまうことで、思うように努力できないこともあるようです。
ストレスは、それぞれの価値観や考え方などによって感じ方が異なります。物事に取り組んだとき感じるストレスのほかにも、気温や湿気などの環境要因、職場の人間関係など、さまざまなことからストレスを感じて努力しづらい環境になっている可能性もあるので、今一度、自分の心や環境を確認してみるとよいでしょう。
自分に期待が持てない
何かに対して努力をしようとしたとき、掲げた目標を「きっと達成できない」と自分に期待しないことも、努力できない原因の一つと考えられます。「自分に期待が持てない」=「努力しても無駄」と感じているということです。その結果、はじめから努力できない、努力しようと取り組んでも途中であきらめるといったように、うまく努力できません。
また、過去に、努力した結果うまくいかなかったというトラウマ体験も、自分に期待できず、思うように努力できない原因の一つといえます。
努力できないのは「脳」が原因?
努力できないという悩みには、脳が関係していることもあります。
例えば、アメリカにある大学の研究チームが行った実験によると、脳の部位のなかでも、損得勘定の計算を司る「島皮質(とうひしつ)」と呼ばれる領域の働きが活発な人は、努力できない脳であることがわかったのです。
島皮質が活発に働くと、「努力しても意味がない」などと、脳が努力することは無駄だと判断します。努力が無駄だと脳が判断すれば、努力できないのは当然といえるでしょう。
また、左線条体や前頭前皮質腹内側部と呼ばれる部分の働きが活発ではない人も、努力できない傾向があります。これらの部分は、報酬を手にした際に、「嬉しい」と感じる報酬系と呼ばれる脳の部分です。この部分が活発に働くと、報酬を得たときに喜びを感じることができるため、努力の原動力となります。
反対に、左線条体や前頭前皮質腹内側部が活発に働かなければ、報酬による喜びを感じにくくなるため、努力しづらくなるのです。
努力できる人になる具体的方法
努力できる人になるには、具体的にどのようなことをすればいいのかをご紹介します。できることからチャレンジして、ステップアップを目指しましょう。
周囲に目標を宣言する
努力するために、まずは目標を設定し、家族や友人など周囲の人に宣言することで、やらざるを得ない環境を作りましょう。「3カ月以内に5kg痩せる」「1年後に栄養士の資格を取る」などと、何をいつまでに達成するのか、期限を設定するのも効果的です。
また、「5kg痩せる」「資格を取得する」といったように、どんなふうになりたいのか、何をゴールにするのか、目標を明確にすることで努力しやすくなります。
自分をほめることを習慣づける
学生時代には、先生や親などからほめられることがよくありますが、大人になるとその機会は減ってしまいますよね。そこで取り入れたいのが、自分で自分をほめること。
自分をほめることを習慣化すると、自分に自信が持てるほか、モチベーションがアップする、ポジティブになれる、といった効果が期待でき、努力しやすくなります。自分をほめるときは他人と比較せず、「今日は30分運動ができてすごい」「昨日勉強したことを覚えていてえらい!」などと、ちょっとしたことでもほめるようにするとよいでしょう。
目標はまず低めに設定
いきなり大きな目標を設定しても、その道のりが遠く感じ、努力しづらくなることもあります。できるだけ自分が努力しやすい環境を整えるためにも、まずは低めの目標を設定するとよいでしょう。
例えば、1年後に栄養士の資格取得を目指していた場合、その1年後の目標は遠く感じますよね。しかし、1週間以内に「ビタミンについての知識を覚える」といった短い期間で達成できそうな小さな目標を掲げることで、心理的なハードルが低くなり、努力しやすくなります。
低い目標を達成して積み上げることで、結果的に大きな目標を達成し、努力できる人になれるはずです。まずは自分にできそうな目標を設定して、小さな努力から始めてみましょう。
得意分野の技術を磨く
努力できる人になる第一歩として、まずは得意分野を磨いてみるのも一つの方法です。得意な分野は、自信を持って取り組みやすいので、努力しやすいでしょう。
例えば、もともと料理が得意なのであれば、今までトライしたことのないメニューを作ってみたり、レストランのような美しい盛り付けを目指してみたり。得意なことに磨きがかかることでますます自信がつき、楽しく努力できるはずです。その成功体験は、今後努力したいものに出会ったときに活かせるでしょう。
まとめ
努力できる人になるためには、まずは何が原因で努力できないのかを探ってみることが大切。原因に合った対策を取り入れて、上手に努力できる人を目指しましょう。また、努力できない原因や努力できるようになる方法を知るだけでは意味がありません。原因を元に、努力できる人になるためのコツをしっかり理解し、実践に移すことが大切です。小さな目標や得意分野など、まずは取り組みやすいことから始めてみましょう。