お金の本を執筆するために、ゼロからお金持ちになった人達を取材をしました。
取材対象は転職や起業して成功している人。業界、職種、ポジションなど、いろいろな人に取材しましたが、共通するのは理想のキャリアを実現するために「お金が増える才能を持っている」ということです。
彼らは次の1〜5のサイクルを回すことでお金が増えるお金の使い方をしています。
- 自分を教育するためにお金を使う
- マインド・知識・技術・人間関係の質が上がる
- 仕事で活かす
- 収入が上がる
- 上がった収入を自分を教育するために使う
彼らは社会人になってからも、自分を教育することで、今の時代にあった価値を高められる働き方をバージョンアップさせています。
一昔前まで教育といえば大学か高校までで、それ以降はしなくていいという認識でした。でも、今はそれでは収入アップは難しい。わかりやすいようにいえば、今40歳だとしたら20年前に学んだ知識や技術で仕事をしているようなものです。
20年前といえばポケベルの時代ですが、もはや誰も使っていません。ポケベルの販売で収入を上げるのは難しいのは直感的にわかるでしょう。 彼らはそういうことがわかっていて、お金を使っています。彼らは「お金を使う才能」を磨いているのです。
「お金を稼ぐのは大変だけど、使うのはあっという間」
私も昔そう思っていましたが、その理由の1つはお金が増えるお金の使い方をしていないから。1ヶ月の支出を見ると、誰の家計簿にも食費、交際費があると思います。お金が増えるお金の使い方の第一歩は、あなたの支出の中に「自分への教育費」 という項目を作ること。
なぜなら、この世でもっとも価値が高いのはあなた自身。どんな商品やサービスも作り出したのは人間で、私たちはその商品やサービスを買うためにお金を使っています。つまり、あなたが自分の才能を伸ばして、人が欲しがるような商品・サービスを提供すれば、お金は後からついてくるのです。
そのために必要なのは教育費。どんな企業でも儲けを産むための投資をしているように、個人も収入を上げるために教育費への投資が必要です。
自分への教育費には収入アップにつながる書籍代、雑誌代、オンライン講座費用、講演、セミナー、研修代、大学費用などが入ります。あなたの仕事によっては映画やコンサート、美術館、個展、科学館などへの入場料も入ってくるでしょう。
才能が9割で「自己投資額は収入の12.5%」と書きましたが、月給の12.5%を「自分への教育費」にあてて、何に使うのかを考える。転職や起業で成功している人は、その程度の教育費を使っています。毎月、自分への教育にお金を使えば、才能も徐々に伸びていき、リターンが得られるからです。
転職や起業で経済的な成功を目指すなら、「何にお金を使えば自分の価値が上がり、収入が増えるのか?」キャリア戦略を持ち、お金を使う才能を磨くことです。