先日、40代でセミリタイヤを実現した女性社長にお話を伺ってきました。 その社長から聞いたのは「お金を使っても、減るって考えたことがない」という話。
社員へのご馳走、旅行、服、美容、本、セミナー・・・。いろいろなことにお金を使いますが、彼女はお金が減ると思っったことがないそうです。
「お金は別のもの(モノや経験など)に交換する道具でしょう」
「お金を使うということは、別のものを得ているということ」
「だから減るなんて考えたことがない」
「むしろお金は別のところを巡って、お友達を連れて帰って来る」
あなたはこの話をどう感じますか? よく似た話で、今まで無駄な本を買ったり、セミナーに行ったことは一度もない。必ず学びがるからと言う人もいます。 彼らは
「お金は何かと交換するための道具」
「お金を使った時、必ず何かを得ている」
「そこには必ず価値がある」
「だからお金を使っても増えるだけで減らない」
と考えています。
ということは、何かを買うことに躊躇のない人は、
- お金と交換しようと思っているものの価値を判断する自信がある
- 交換したものを活かして、人生を豊かにする自信がある
人ということになります。逆に、お金を使う不安がある時は、
- お金と交換しようと思っているものの価値を判断する自信がない
- 交換したものを活かして、人生を豊かにする自信がない
ということになります。
つまりお金の問題とは「お金を稼げる・稼げない」、「お金がたまる・たまらない」という問題ではなく、「判断力」と「活かす力」の問題だと言えます。
仕事やキャリアに置き換えれば、 「今この投資をすれば、それを活かしてもっといい商品を作れる」 「今、これにお金を使えば、それを活かしてキャリアップできる」 と思う人は、自分や周りの人を豊かにするためにお金が使える人ということになります。
これはお金に限らず時間を使う場合も同じです。
あなたが今、何かにお金を使うことに迷っているとしたら、それは自分の判断力や活かす力を疑っているからかもしれません。大切なことは買うことを躊躇することではなく、自分への不信感を除くこと。買ったものを活かせる自分になることです。
判断力や活かす力に自信がなければ誰だって迷ってしまうもの。しかし、その自分のままでは、どれだけお金を稼げるようになり、貯められるようになっても、お金が増えるだけで使うことをためらってしまうでしょう。
しかし、お金は人生を豊かにする手段の1つ。持っているお金を人生に活かせなければお金に価値はありません。人生を豊かに生きている人は、お金と交換したものを活かせる人のことです。