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二代目経営は先代のコア・コンセプトを尊重することから

こんにちは! 才能心理学協会・認定講師で二代目経営者の澤田浩一です。

経営者になり今年で17年目を迎えますが、自分の過去を振り返ってみると、これまで事業を継続できたのは先代である父のおかげだと改めて思います。

理由は二つあります。

 

ひとつは父の立てた経営理念、「信頼される会社、信頼される製品、信頼される人たれ」を守ってきたこと。

現在の経営理念は私色に変えていますが、ベースはお客様や協力会社との「信頼」を守ること。 そのスタイルを継続しているからこそ利益を出し続けていることができていると思います。

そしてもうひとつは生前の父の会社を存続させたいという思いです。その思いは私の経営への強いモチベーションとなっています。

 

二代目が事業をうまく引継ぎ、存続させていくためには先代の価値観や思い、すなわちコア・コンセプトを汲み取り、尊重することが大切です。

例えば産業廃棄物処理事業をしている二代目経営者の石坂産業株式会社の石坂典子さん。

 

石坂さんは小学生のころ、「ゴミ屋の娘!」とはやし立てられ、最初はお父さんの仕事が恥ずかしいと思っていました。

ただ漠然と何か事業がしたいと思いはあったので、アメリカに遊学中にネイルと出会い、ネイルサロンの開業を志して開業資金を貯めるためにお父さんの会社に入ります。

 

そこで気付いたのは、会社で働く人たちが何て素晴らしい仕事をしているのだろう!、ということ。

産廃処理は、人が嫌がる仕事だけれども誰かが必ずやらないといけない、社会の役に立つ素晴らしい仕事だと認識を新たにされたのです。

ところが近隣の農作物から高濃度のダイオキシンが検出され、その怒りの矛先が産廃会社に向かい批判が殺到、事実上の撤退、廃業を求める行政訴訟を起こされてしまいます。

そして経営の危機に陥ったとき、彼女は社長になる決心をします。

 

先代であるお父さんは貧しい家庭に生まれ、高校に進学できずに職を転々とした後、ダンプカーを購入し、住まいを転々としながら日々を送られたそうです。

そのお父さんの創業されたときの思いは地域に根をはって暮らすこと、地域に愛される会社になりたいということでした。

石坂さんは先代のそういう強い思いを知り、事業を存続させるために主力の産廃の焼却事業から撤退、難易度が高い建設系の産業廃棄物のリサイクル事業に特化します。

そして地域に愛される会社になるために、先代から学んだ経営ノウハウを活かしつつ、重機類を屋内に納めた全天候型のプラントの建設や最終的には業界初の7種類もの国際規格の取得をはじめ、蛍の育成や地域の里山保全など、経営改革を断行していきます。

 

現在では業界トップのリサイクル率95%を誇る最新設備を備えたプラントの見学や、環境体験学習が行える三富今昔村の開設などを行い、地域に愛される会社を実現されています。

石坂産業株式会社URL:
http://ishizaka-group.co.jp/index.php

 

二代目経営者である皆さんの先代が一番大切にされている価値観や思いは何でしょうか?

そして皆さん自身が一番大切にされている価値観や思いは何でしょうか?

 

先代の価値観や思い、コア・コンセプトを知り、尊重すること、そしてそこに自分の価値観や思い、コア・コンセプトを重ね合わせ、具体的に行動し、実現していくことが二代目経営の成功の秘訣だと私は思います。

執筆者:
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澤田浩一

澤田浩一

認定講師一般社団法人 才能心理学協会
精神科ソーシャルワーカーを経て、経理・総務・人事等の業務に従事後、2001年より計測器メーカー㈱サワダ製作所を経営、中小企業経営者のパートナーとして才能心理学、TOC、NLPを使った組織作り支援を展開。 才能心理学「無料動画セミナー」の登録はこちら
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