「所得や学歴より「自己決定」が幸福度を上げる 2万人を調査」という記事が新聞に出ていて、俄然興味が湧いたので、研究チームを率いる西村教授の講演を聴きに行ってきました。
私の周りにはやりたいビジネスをしている経営者や好きな仕事を選んだサラリーマンが多いので、感覚的に「自分で決めるのが大切」と思っていましたが、それが数値としても明らかになったのが面白いところ。
幸福度に影響する上位要素は次の4つ。
1)健康
2)人間関係
3)選択の自由(自己決定)
4)所得
一般的には所得が多いとより幸せになると思われていますが、所得よりも「自分で決めること」の方が、幸福度への影響は強いとのこと。
キャリア、投資、結婚など、人生に大きな影響を与える決断がありますが、その時、自分で決めるのが不安だからといって、誰かの意見にただ従っていると幸福度は下がってしまうのです。
1位は健康、2位は人間関係ですが、これも最終的には自己決定の問題。
何を食べ、何時間寝て、どれくらい運動するのか?
誰と付き合い、誰と結婚し、どんな会社(職場仲間)を選ぶのか?
人生は選択の連続です。 自分で決め、結果を受け止め、また次の選択をする。 そのサイクルがうまくいけば幸せになる。 言われてみれば、とても自然な流れです。
鍵は「何を基準に決めるのか?」という判断基準。自分で決めた人は幸福度が高いという結果が出ても、何を選んでいるかは人それぞれ違うからです。
その調査はされていませんが、私が重要だと思うのはコア・コンセプト。自分がもっとも大切だと思う価値観を基準に仕事、友人、パートナー、お金と時間の使い方を選ぶことだと思います。
実際、私も才能心理学を始めてから年々、人生が楽しくなっています。卒業生やクライアントを見ても、コア・コンセプトを見つけてから、みんなイキイキしています。
西村教授の話を聞きながら、10年前、才能心理学を作りはじめた時のことを思い出しました。その時、決めたのは単に才能開花の理論とメソッドを作るだけではなく、幸福度も上がるようなメソッドにするということ。
個人的なこだわりで始めたことですが、今回の調査結果を見て、いい選択ができたんだと思いました。
今回の調査を踏まえると、幸福になる最短ルートは次のようになります。
お金と時間の使い方をコア・コンセプトに沿って、
1)健康
2)人間関係
3)所得アップ
この3つに集中し、実行(自己決定)する。
才能心理学的にいえば、もっともモチベーションの上がる仕事を、価値観(コア・コンセプト)の合う人として、収入アップを目指す。プライベートでもコア・コンセプトの合う人と付き合う。
ここをゴールにすれば才能も開花し、幸福度も上がります。
「それができれば苦労しないよ・・・」という声が聞こえてきそうですが(笑)、コア・コンセプトを見つけて、コア・コンセプトに沿った新たな行動習慣を身に付ければ、誰でもできるようになります。