こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。
自分の才能やその活かし方に気づけない理由の1つは今いる環境が悪いからです。ほとんどの場合、自分の才能やその活かし方は誰かに評価してもらい、活かしてもらって初めて気づくもの。だから才能を見つけたいと思うなら、 才能に気づかせてくれる環境を選ぶことが大切です。
たとえば、あなたが話せば場がどっと盛り上がる。そんな面白い人だとします。「でも、面白さが何の役に立つのかわからない」という人は多いでしょう。ところが実際には「この人がいると場が和む」と言われて、実務能力は低くても不可欠なチームメンバーとして認められている人もいます。
野村監督が書いた「本当の才能の引き出し方」の中に、そんなエピソードが出てきます。
野村監督が監督兼選手として活躍していた時代。大塚徹という選手がいたそうです。大塚選手の持ち味はユーモアのセンス。ある時、チームが大負けで、野村監督も四番バッターにもかかわらず全く打てない。ベンチには負けムードが広がります。
そんな時、大塚選手は 「いや〜、監督ほどの高給取りが打てないんだから、ボクらには無理だ。今日はもう気楽にやりましょう!」と軽く言って、ベンチを笑いの渦に巻き込み、 ムードを変えたそうです。
ベンチのムードが選手に与える影響を知っていた野村監督は、大塚選手が解雇されそうになった時には猛烈に反対。「彼はチームに不可欠な人材」と言っています。
あなたの才能に価値を見出すかどうかは、相手の価値基準によって変わります。今の環境にそういう人がいないなら、環境を変えることです。
あなたの才能に気づいてくれる人。
その才能の活かし方を教えてくれる人に出会うこと。
その環境を手にいれるために時間、お金、努力を惜しまないこと。
それが自分の才能に気づく一番の早道です。
自分の才能に気づけないのは環境のせいですが、それを他人のせいにするのは頂けません。 その環境を選んでいるのは自分自身だからです。
環境を変えるかどうかはあなた次第。あなたがその気になりさえすれば、才能を見つけることも、人生を変えることもできるのです。