以前、相談に来られた二代目経営者の方は、父親との経営方針が違い、対立すると悩んでいました。
一代で創業した父親は自分のやり方に自負も自身もあります。一方、彼は父親の会社を引き継いだ身。そこまで、自信がありません。
父親と自分の意見が違うたびに、「オレが間違っているのか?」という疑問が拭えず、父親の方針にしたがってきました。すると、立場は経営者でも、上司に命令されているようなもの。やりがいを感じられず、リーダーシップも発揮できないという悩みを抱えていたのです。
コンサルティングに来られる方の中には、変な自分を隠して、隠して、隠し疲れている人もいます。
しかし、面白いのは、「そこがあなたのいいところですよ」というと、疲れがふっとんだかのように、開眼されること。
彼の場合も、「人との違いが、自分の才能なのか!」と開眼した途端、会社を引っ張っていく方向性、業界での会社の立ち位置、自社が全力を注いでサポートすべき理想のお客様がわかり、迷いが消えたのです。
このプロセスは、「みにくいアヒルの子」に似ています。
「他のアヒルと自分は違う」、「みんなと同じにならなければ・・・」と、ずっと悩んでいたアヒルが、「自分は白鳥なんだ」と気づいた時、悩みは消え、一気に羽ばたいていく。
才能は人との違い。
自分が誰かを知れば、周りに振り回されず、自分の生き方を貫けるのです。