こんにちは! 才能心理学協会・認定講師で二代目経営者コーチの澤田浩一です。
このたび当協会・理事長の北端からマネーキャリアコンサルタントでファイナンシャルプランナーの笠井裕予さんとの共著の形で新刊が出ました。
(紀伊國屋書店など全国書店にて発売中)
この本のテーマはお金と女性の生き方についてですが、実は二代目、三代目経営者の皆さんにも参考にして欲しいところがあります。
それはお金に強い人はどういう人かということです。
北端によるとお金に強い人は「お金をたくさんもらえるから」という単純な理由で仕事を選ぶのではないそうです。
お金に強い人は「自分が自由に使える時間を少しでも多く手に入れたいために、年収の高い仕事を選ぶ」そうです。
自由に使える時間が多ければ、自分の本当に心が動くこと、ワクワクすることができます。そしてワクワクすることができればできる程、人は幸せを感じます。
これをみなさんの事業に当てはめるとどうなるでしょう?
事業に強い人は「収益がたくさんもらえるから」という単純な理由で仕事を選ばない。
事業に強い人は「(事業を通して)自分が自由に使える時間を少しでも多く手に入れたいために儲かる仕事を選ぶ、あるいは儲かる仕事の仕組みを作る」ということです。
例えばあの巨大企業のGoogle。
Googleの二人の創業者、ラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンがしたかったことは、「ありとあらゆる情報を整理する」こと。
そうすることで人がよりネットへアクセスしやすくなり、多くの人がその情報を共有することで世界がもっと良くなると考えています。
だからこそ彼らは毎年巨額な投資をし続け、多くのプロジェクトを立ち上げ、You Tubeをはじめとする企業を買収し、さまざまな実験を現在も続けています。
またそのために働く技術者が働きやすいように環境を整備していることでもGoogleは有名です。
例えば勤務時間の20%を好きなことに使ってよい20%ルールや好きな食べ物がいつでも無料で食べられるカフェテリア、社員がリラックスするための瞑想の教室など。
彼らは「情報を整理しつくす」ことを通して世界がよくなることにワクワクを感じ、そのために事業をしているのです。
そして数多くの投資や環境作りを支えているのが創業者二人の作った「儲かる仕組み」です。
具体的にはそれはアドワーズやアドセンスなどの広告の仕組みです。
例えばアドワーズに関して述べると、
アドワーズが生まれる以前の広告を出すときの流れは、
- 広告したい企業が雑誌や新聞、テレビなどの広告枠を買う。
- 広告を作り、広告を載せる。
- 広告を観た人が興味を持つ
- そして興味からそれを欲しいと思うようになり、購入する。
という流れです。
これだと広告を載せた時点ではそれを観た人が興味を持つかどうかがはっきりしません。
そして広告を載せるときの値段もほとんど広告枠を持つ人の言い値で、広告を出したい企業は本当に効果があるかどうか疑問を持ちます。
ですがアドワーズは
- 人が興味を持ったものを調べたいと思い、ネットで検索する
- 検索の結果の中にアドワーズ広告が出ているので、さらに興味をそそられるサイトをクリックする。
- サイトの中に自分が欲しいと思ったものがあれば、ネットを通して、あるいは店舗で購入する。
という流れになり、始めから広告に興味がある人が観るので広告の効果が高いのです。
そして費用も安いので、今まで広告の効果に疑問を感じていた人たちや広告を出したくてもお金の面で出せなかった人たちがアドワーズ広告に殺到することになります。
彼らは儲かる仕組みを作り、自分たちが自由に使える時間(「ありとあらゆる情報を整理する」ことで世界をよくするための時間)を多く手に入れたと言えるでしょう。
私たち経営者には生活を守るべき社員とその家族がいます。
彼らの生活を守るため、そして先代から引き継いだ事業を守るため、どうしても目の前の「お金」が入る事業に集中しがちになります。
ですがそういう事業にみなさんはワクワクを感じるでしょうか?
事業にワクワクを感じなければ、結果的には目の前のことにあくせくし、日々の出来事に疲れてしまうのではないでしょうか?
北端の本は私たち二代目、三代目経営者が心からワクワクする時間を使い、幸せになるために事業を通してしっかりと儲ける仕事を選んだり、儲ける仕組みを作ったりすることの大切さを教えてくれているように私は思います。
ぜひご一読することをお勧めします。