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成功する二代目はセルフイメージが高い

こんにちは、才能心理学協会・認定講師で二代目経営者の澤田浩一です。

成功している経営者は、自分が何をしたいかを明確に把握しています。

特に成功している創業者は「世の中はこれからこうなるから、自分はこうしたい」という強い欲求を持っています。

例えば松下幸之助さんは「貧困をなくしたい」という強い欲求から、品質が良くて安い製品を世に出し続けました。

「自分は何者か?」を明確に言語化したものをセルフイメージと言いますが、創業者はセルフイメージが高いため、強い欲求を持っているのです。

二代目経営者は、創業者のそういったところは学ぶべきところでしょう。

なぜなら二代目は創業者である親の会社にそのまま入ってしまうので、何となくその環境に慣れてしまい、「自分はこうしたい」というのが弱いところがあるからです。

あるいは、「自分はこうしたい」と明確に思っていても、親のそれとは異なるために、そのズレに悩んでしまい、そのままモノ言えずに悶々としつつも親の言いなりみたいになってしまうから。 

だからこそ二代目経営者は、自分のセルフイメージを明確にし、高めていく必要があります。

 

才能心理学では、セルフイメージを明確にし、高めていくために4つのレベルに分けています。 

まずセルフイメージを明確にするために最初のレベルは、自分の持っている良い・悪いという素直な感情を認められるようになること。

自分は○○が好きで、世の中には良いことだと思うので、「~したい」、あるいは会社や社会での「自分の役割は~だ」と認識することです。

その次は、自分が認識したことを人に表現できるようになること、良い・悪いという素直な感情を表現できることです。

「自分は会社や世の中で~したいと思っているから、○○してみたい」と、自分の親や周囲に言えるようになることです。

そして三つ目はそれを実際に行動に移すことができるようになること、良い・悪いという素直な感情を行動できるレベル。

最後は、結果を出すために周りを巻き込めるようになること、良い・悪いという素直な感情で人を巻き込めるレベルです。

 

このセルフイメージを明確にし、高めていった二代目の例を挙げるとすれば株式会社みやじ豚の宮治勇輔社長がいます。

宮治社長は小さいころから歴史小説に夢中になった人で、中学の卒業文集には「歴史に名を残す人物になりたい」と書いた人。

著書「湘南の風に吹かれて豚を売る」では「将来は天下を取るか、革命を起こすか、討ち死にするか、とにかく起業家志望は当然の帰結だった」と述べています。

そのため大学もベンチャー志望が集まるような大学に行き、就職も当時ベンチャー企業であったパソナへ。働きながらも毎朝起業のための勉強を続けていたそうです。

その彼が勉強をしていくうちに出会ったのが、当初継ぐつもりのなかった実家がやっている農業関連の本。

「きつい、汚い、かっこ悪い」の3Kイメージがある農業の実態を知り、思ったのが農業を「かっこよくて、感動があって、稼げる、3K農業に変えたい」でした。

ところがこのことを話すと周りの友人は「大学時代から宮治くんが話すのは農業のことばかり」、「宮治くんは豚の話をしているときが一番輝いている」と言われ、実は周りの方が自分の本当にやりたいことが何かを知っていたと気付きます。まさに自分の「良い・悪いという素直な感情を認められる」ようになった瞬間です。

そして彼は「かっこよくて、感動があって、稼げる、3K農業」にするために、単に豚を育てて卸すだけでなく、生産から流通、マーケティング、営業、商品開発、豚を育てて消費者の口に届けるまでの全部を手掛けるプロデューサーになりたい、と自分の父親に話します。 これが「良い・悪いという素直な感情を表現できる」レベルです。

当初、先代であるお父さんからは「おめぇの言っていることは理想論だ」と一蹴されたそうですが、「絶対ダメだ」とは言わずに彼の好きにさせてくれたそうです。

そして次が行動に移すレベル。

宮治社長は、勤めていた会社を辞め、プロデューサーとしての活動を始めます。

顔と名前を知っている人全員にメールマガジンを送り、湘南や銀座のレストランで自分の農場で作った豚を使ったバーベーキューを定期的に行うことで、口コミで広がり、メディアにも取り上げられるようになって、1年目で年商350万円を稼ぎます。

このときに変わったのが先代であるお父さんの反応。自分で育てた豚を喜んで食べるお客さんの顔を見て、とても幸せになり、にこにこし始めたそうです。 

宮治社長のプロデューサーになって「かっこよくて、感動があって、稼げる、3K農業にしたい」という行動が、流通を販売業者に押さえられて、豚を育てることしか知らなかったお父さんを変えた、自分の良い・悪いという素直な感情で人を巻き込んだ瞬間です。

その後宮治社長は、「日本の農業を元気にする」という同じ理念を持った株式会社NOPPOの脇坂氏とも出会い、NPO「農家のこせがれネットワーク」を結成、農家のこせがれ(二代目)が成長できるプラットフォームを作るなどの活動も始め、自分の良い・悪いという素直な感情で、人を巻き込みながら行動を拡げていきます。

 

以前にも述べましたが、二代目の役割のひとつは、経営革新を行うこと。
自分の良い・悪いという素直な感情を認め、表現し、行動していくなかで周囲を巻き込むという、自分のセルフイメージを高めていくことが二代目が成功するには必要だと思います。

執筆者:
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澤田浩一

澤田浩一

認定講師一般社団法人 才能心理学協会
精神科ソーシャルワーカーを経て、経理・総務・人事等の業務に従事後、2001年より計測器メーカー㈱サワダ製作所を経営、中小企業経営者のパートナーとして才能心理学、TOC、NLPを使った組織作り支援を展開。 才能心理学「無料動画セミナー」の登録はこちら
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