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行動力がない人の才能は?

こんにちは、才能心理学協会の北端康良です。

「行動力のない私でも、才能はあるんでしょうか?」

たくさん頂く質問の中に、そんな質問もあります。行動力がなければ、才能もないというのはよくある誤解の1つ。実際には行動力がないからこそ磨かれている才能もあるからです。

昨日のセミナーでも「他の方のようにやりたいことが決まってないし、自分の強みもわからない」という人がいました。ところが話を聞きながら、才能プロファイリングをすると才能が出てきます。つまり才能がないのではなく、才能の見つけ方を知らないだけです。

割合からいえば行動力がある人の方が少数派。資格をとって活躍している専門家の中にも「行動力がない」と悩んでいる人は多いものです。

「行動力がなければ、才能もない」という思い込みのせいで、自分の才能を見つけられない人もいると思うので、映画『舟を編む』を例に「行動力のない人が持つ才能」を紹介しながら、才能を見つけるポイントをシェアーします。

「行動力がないから生き残った」という話。

以前ディスカバリーチャンネルに北極か南極で微生物の研究をしている科学者が出演していました。何千年も前から生きているその微生物はほとんど動かない。結果、この微生物はエネルギー消費を抑えることができ、氷河期も生き残り、今も生きています。

これを人間に置き換えるなら、行動力のない人は保存・蓄積機能が優れているということです。

行動力がない人が才能を発揮する仕事とは?

わかりやすい例は松田龍平さんと宮崎あおいさん主演の映画「舟を編む」。第37回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を受賞した映画です。

主人公は口下手、引っ込み思案、付き合い下手の若者。一人で本を読みながら、ランチを食べるような青年です。そんな彼がなんの間違いか、営業部に配属され、書店営業に行くものの邪険に扱われる日々。まったく成績を残せないダメリーマンになっていました。

ところがある日、辞書編集部のトップに注目され、10年たっても出版されるかどうかわからない辞書編集部に移動した途端、活躍を始めます。コツコツ、コツコツ、いつ出版されるかわからない辞書作りに熱心に励むのです。

辞書は言葉の保存・蓄積機能をもつ商品。彼は出しては消え、出しては消えるような流行に消費される仕事ではなく、自分に陽が当たらなくても、時を刻むような「残る仕事」にモチベーションが沸くタイプ。辞書編集部のトップに見出され、ようやく自分の才能にふさわしい場所、天職にめぐり会えたのです。

彼はランチ中、一人で黙々と本を読みながら言葉を蓄積してきました。周りからクスクス笑われたり、変な奴だと思われながらも、ずっと本を読み続けていたのです。おそらく社会人になる前からそういうタイプだったでしょう。

世間一般には、活発に動くタイプが才能もつかみやすい。行動力がなければ才能もないと思われがちです。しかし、彼のように一人静かに蓄積してきたタイプは場を与えられた瞬間に才能を発揮し始めます。

これは行動力がない人が才能を発揮し始める典型例。

もし、あなたが主人公の話に共感するなら、保存・蓄積機能という才能を持っている可能性があります。

大切なことは才能を発揮できる場所選び

ところが同じ辞書編集部にいる先輩は主人公を見て、「なんで、こんなことにやる気が出るんだ?」と理解不能な様子。彼は行動力があるため地味な辞書編集部から早く移動したい。新しいもの好きの彼には主人公の行動がまったく理解できません。行動力のある人は動きのある世界でないと死んだような感覚になるからです。

タイプが異なれば、才能も変わります。大切なことは正しい答えを探すことではなく、自分の才能を発揮できる場所を見つけること。

もちろん配属される場所はコントロールできないことが多く、時代が求めるニーズやトレンドもコントールできません。評価・収入という観点からいえば、苦手分野でも克服し、人のニーズに応えることは大切です。

主人公の場合なら営業もできるようになり、先輩の場合なら、地味な部署でも腐らずに営業マンとして頑張る方がいいに決まっています。しかし、注意したいのは周りに合わせるあまり、自分の才能を封印したり、殺していないかということ。

すでに持っている才能の価値を自覚できず、封印していたとしたら・・・。自分だけの趣味にしていたら、あまりにももったいないと思いませんか?

才能はインプットとアウトプットで磨かれる

主人公がしてきた「本を読む」はインプット作業です。彼はそれを活かすアウトプットのアイデアや場を持っていませんでした。

そんな時、辞書編集部のトップから、「右を説明できる?」 と聞かれ、アウトプットのチャンスを得た。そして「南を向いた時、西にあたる方が右」と答えた時、才能を見込まれたのです。

主人公にとって右を説明するのは苦ではありません。インプットしてきた知識を披露すればいいだけです。本人はそれが行動的だとは思っていないでしょう。

才能はインプットとアウトプットで磨かれます。インプットは自習や自主トレのように一人で行う静的なものが多く、アウトプットは人に会ってプレゼンするような動的なものです。 行動力がないと悩む専門家や士業の方でも、「聞いてもらえれば、答えられます」という人が多いのは仕事柄インプット作業が多いからです。

インプットを続けてきた人なら、必要としてくれる人に出会えれば、豊かな人生へのチケットを手に入れることはできます。才能のない分野で努力するより、自分の才能を活かせる分野で働く方が幸福度も上がるものです。

まとめ この2つを見つけよう

一般的な傾向ですが行動力がある人はアウトプットが強く、インプットが弱い。逆に行動力がない人はインプットが強く、アウトプットが弱い傾向にあります。

個人に限らず企業でも、営業力の強い会社はオリジナル商品がないと悩み、技術力がある会社は営業力がないと悩んでいることが多いもの。ならばお互い手を組めばすべてうまくいきます。アップルを作ったスティーブ・ジョブズもオタクのプログラマー、スティーブ・ウォズニアックと組んではじめてのパソコン、Appleを作り、売り込みに行きました。

大切なことは行動力があるかないかより、

  1. インプットし続けているものは何か?
  2. それをアウトプットできる場所はどこか?

この2つを見つけること。そうすれば、あなたを待ってくれている人に出会えるはずです。 ぜひあなたがインプットし続けてきたことを見つけて、人生に活かしてください。

執筆者:
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北端 康良

北端 康良

理事長一般社団法人 才能心理学協会
才能 プロファイラー/才能開発コンサルタント。 「クライアントを経済的・精神的に最も豊かにする才能開発」がモットー。 著書「才能が9割 3つの質問であなたは目覚める」、「自分の秘密 才能を自分で見つける方法」(経済界) プロフィール詳細はこちら
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