年末、実家に帰ると大掃除中の真っ只中、姉が家事を仕切っていました。 その姿を見た姪っ子は「私も仕事するー!」と言って、ニコニコしながら手伝い始めました。
私はその光景に、少なからずショックを受けました。講演やセミナーをすると、「お金があれば、今の仕事はすぐにやめる」という大人が半数はいるからです。
「人はいつから、仕事が嫌いになるんだろう?」と考えさせられる光景でしたが、 「本来、仕事は嫌いなものではなく、好きなもの」、「それが自然な姿なんだ」 と姪っ子に教えられたような気がします。
この感性を丁寧に育ててあげれば、子供は自然と仕事が好きな大人になるのだと思います。
AIやロボットが進化すれば、人間が仕事をする必要がなくなります。やる必要のないことをやることに意味があるとしたら、それは「やりたい」と思っているかどうか。そこにしかないでしょう。
経済学者ケインズは80年以上前に「2030年ころ、人が働く時間は大幅に減り、週15時間働くだけで済む」と予言しています。(日経新聞 2018/1/1)
新刊「お金に強い女になれる本」にはお金のビリーフ(お込み込み)だけではなく仕事のビリーフについても書きました。その未来が来た時、「仕事は楽しい」というビリーフを持っているのか、「仕事は苦痛」というビリーフを持っているのかで、幸福度は大きく変わります。
以前、大リーガーのイチロー選手がインタビューで次のように答えていました。
子供の姿から学べるのは、私たちは「好きな人と同じことをしたい」という気持ちを持っているということ。これは才能開花した人の特徴の1つです。つまり、「誰と働きたいと思っているのか?」が大切です。
子供は親が好きです。だから親と同じことがしたい。
これは子供だけではなく、大人も同じです。
収入や待遇だけではなく、
- 誰と一緒に働くのが幸福なのか?
- 誰のために働くのが幸福なのか?
この答えを見つければ、2018年、収入アップや幸福度アップだけではなく、才能開花に向けた布石も打てるでしょう。
姪っ子にはこのまますくすく育ち、新しい時代を楽しめる大人になって欲しいと思います。